ハンムラビ法廷というドラマがめちゃくちゃ面白かった

ハンムラビ法廷という韓国ドラマをU-NEXT(無料トライアル)で最後まで見ましたが、めちゃくちゃ面白かったです… ちょっと変なタイトルだし宣伝の方向性にはやや疑問ですが😂、裁判所を舞台にしたドラマでこんなに面白くなれるんだ!!と。ぜひ日本版やってほしい… 裁判所組織の嫌なところとかも、想定外に突っ込んで描写されてて驚きです。
右陪席の、高校時代の初恋相手である後輩の女の子が左陪席として着任する、という設定はちょっと措いといて、ドラマなので確かにドラマチックではあるんですが、「破天荒な左陪席がすっきり解決!!」みたいな単純な話でなく、悪事を告発しても後味が悪かったり、信念に従った判決をしても、それが正しかったのか揺らがされる出来事が後から生じたり… ドラマ後半で、彼女の出したある判断がマスコミで大々的に批判をもって取り上げられ大バッシングが起きてしまうんですが、日本の最近の状況とも重なって、身につまされるものがありました。

この左陪席は「裁判所は、強きをくじき弱きを助けるべき」と考えているんですが、一番強く、かつ危険なのは裁判官だという裁判長の言葉が響きます。裁判長が結局すごくいい。左の子の発想に裁判長や右陪席が動かされるというようなドラマでありそうなことも実際あるんですが、左の子が弱そうに見える方に肩入れしたことを裁判長から司法の信頼を理由に激しく𠮟られて反省をしたりと、左の子も右の子も悩みながら自分なりの答えを出して成長していく姿に自分を重ねたくなります。

ほかにも、雑談しに来る隣の部屋の裁判官とか、深夜まで書類積み上げて黙々と仕事している様子とか、最悪パワハラ裁判長とか、保身に走る裁判長や陪席たちとか、所長室の茶話会とか首席部長とか、描写がリアリティありました。日本の裁判所とかなり近いと思いましたが、韓国の裁判所の実態を知る人の話も聞いてみたいです!!
最後には国民参与裁判が出てきましたが、陪審員9名だけで評議して評決するけどその結果は裁判官を拘束しないとか、制度自体詳しく知らなかったので勉強になりました。

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