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西郷隆盛、渋沢栄一、吉田松陰などが学んだ陽明学の教え

西郷隆盛、渋沢栄一、吉田松陰とその弟子たち(高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など)などが熱心に学び、明治維新の原動力となった陽明学。

しかし、なぜか現在ではほとんど学ばれなくなりました。

昨日6月4日(土)は、陽明学研究の第一人者で作家の林田明大先生の講演会が開催されました。

講演のテーマは陽明学と無住心剣術の2つでした。

以下に講演の概要をまとめました。

1陽明学

孔子の教えを本当に受け継いでいた人は
顔回のみで、一度途絶えます。

中世の明の時代に、王陽明が復活させます。

陽明学では、成功と失敗を分けて考えません。

現在では、陽明学の教えを血肉にしている人ほとんどいません。

林田先生は、処女作「真説陽明学」を40歳前後で書きましたが、今読んでもすごい本だと思います。

しかし、林田先生自身が、10年前の陽明学の理解は、読みが浅かったと思うとのことです。

2 無住心剣術

無住心剣術は本来、大悟しないと使えない剣術です。

針ヶ谷夕雲と小出切一雲は大悟したといいます。

無住心剣術は、ただ自然に打ち下ろすだけです。

人間は、力みがあると力が出せません。

うまくやりたい、勝ちたいなどがあると力むからです。

テクニックは意味がなく、心を強くする必要があります。

やり方は、小善を積むことです。

小善の中にいいことをしているという気持ちを持たないことです。

いいことをやっているとの思いが、偽善なのだそうです。

結論としては、良知(良心)の声を裏切らないことです。

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