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コント『的』『初耳』『ループ』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『的』『初耳』『ループ』 2019年1月 カカフカカ企画第25回本公演『カカフカカUNIVERSE』にて上演 (『カカフカカUNIVERSE Blu-rayディスク』に収録) 『的』・『ループ』について 不良仲間や敵対する番長の吐き捨てる唾が、ある若者に全て的中してしまうという話です。 このコントは十年以上前に思いつき、コント公演の度に机上に上がり、そして結局はストックされ続けていました。(稽古までして直前でカットしたことも) 理由はウケるわけがないと思っていたからです。 ただ、一度もチャレンジせず闇に葬るのは悔しかったので、たくさんの中でなら、(UNIVERSEは約170本のコントライブでした) たとえ見事にスベったとしても上手く紛れるのではないかという意味不明なモチベーションの元、遂に採用されたのでした。 僕自身全く期待はしていなかったのですが、 (ならなぜ闇に葬らなかった) 実際に披露すると期待以上にウケてしまいました。 これは僕やこのコントに出ていないキャストたちだけでなく、出ていた本人たちでさえ狐に摘ままれたようでした。 そうです。関係者全員が絶対にスベるコントなのだと信じて疑わなかったのです。(だからなぜだ) この体験のおかげで、今まで闇に葬ってきたボツコントたちに陽の目を与えてしまうこととなり、幾度の後悔に苛まれることになろうとは今の僕自身でさえ気づいてはいないのでした。 『初耳』について ごろつきたちに因縁をつけられた老夫婦の前に現れる一人の男。その男はブレない信念を持つあまり、結局その場の全員を殴り倒してしまう、という悲劇のコントです。 手前味噌ですが、僕はこの話が好きです。 最後の老人の断末魔と共に宙に浮かぶ《平等》の二文字が、良し悪しでは割り切れない現代社会への歯痒さを、少しでも解消してくれているような気がするのです。
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映像『香水』(2008年)の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ 映像『香水』 2008年12月 カカフカカ企画第20回本公演『週刊少年カカフカカ』にて上演 (『カカフカカベストコント迷走編』に収録) ついに終わりの終わりを迎えました。 これが今のところですがカカフカカ企画の最後の映像作品です。 芸がないただの模倣です。 特に語ることがありません、、、 情熱ではなく、ただの義務感で幕間映像を作っていました。大切な稽古時間を削って。 終わって然るべきでした。 たまにですが、もう映像は作らないのかと聞いて頂くことがあります。 やはり僕にとっては舞台で笑ってもらうことが全てなのです。 あぁ はやく 満席のお客さんの前でバカをやりたい コロナになって唯一良かったことは、そろそろやめようかと思っていた舞台がやめるにやめられなくなったことです。 本公演をやりたい! 4バージョンで計5時間ほどやりたい! そして声を出して笑ってもらいたい! 死ぬまでにあと一度でいいから!
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コント『講座』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『講座』 2021年1月 カカフカカ企画コントライブ『カカフカカPHOENIX』にて上演 (『カカフカカPHOENIX Blu-ray』に収録) エジソンは電球を発明し、キュリー夫妻はラジウムを、野口英世は黄熱病の病原体を発見しました。 ならばあなたは何を?と問われたとするなら、 『渡瀬幹事長、私感じちゃう』 というダジャレを発見したのだと、僕は胸を張って答えたいと思います。 紆余曲折ありました『カカフカカPHOENIX』からもう半年が経ちました。 遠い昔のように感じます。コロナの蔓延る世界は時間感覚を大いに狂わせます。 マスクをしてなかった頃が上手く思い出せません。 何も付けない口元が下着姿を見られるくらいの感覚に思えます。 今回はそのPHOENIXから《これでなくてはならなかったのか》というものを選びました。 (チャンネルの動画のうち、コントと映像の再生回数の差が余りにありまして、どうせ母数が少ないのならば数少ない貴重な常連視聴者の方のために《味の濃いものを》という次第です) PHOENIXは二度の中止を経て、感染症対策のために派手な演出を封じざるを得ませんでした。 用意していた台本の多くが使えなくなり、苦肉の策でしたがオンライン演劇用に創作したものを舞台用に作り直したのでした。 それが今回のコント『講座』シリーズです。 (オンライン演劇は舞台ができないからこそ作ったものだったので、本来の姿に戻してあげたとも言えます) お陰で『せをはやみ』の主役の二人も出演させることが叶いました。 岩下夫婦のその後はどんな形でも描きたいという気持ちがありましたので感慨深かったです。 以外のURLは元ネタのオンライン演劇の動画です。 『好感度アップ女子講座⑴』 https://youtu.be/JjmHCUC7VhQ 『好感度アップ女子講座⑵』 https://youtu.be/taGGh0_DZBQ このネタを初めて見て頂くのでしたら、実はこちらの方がお奨めだったりします。 何十本も並んでいるうちの一つでは雰囲気よりもテンポを重視しなくてはなりませんが、こちらの映像では講師の彼女のねっとりした怪演がたっぷりご堪能頂けると思います。 常に名指しされる受講者の女性の困った演技にもご注目ください。 あ、あと、ただ聞いていればいいだけなのに笑いを堪えきれない受講者の一人にも是非。
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短編映画『リップクリーム』(2008年)の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ 短編映画『リップクリーム』 監督・脚本 高山 銀平 2008年6月 PPOI喜劇祭にて上映 (『カカフカカベストコント円熟編』に収録) カカフカカ企画で唯一の短編映画です。 パロディ映像に限界を感じ、終わりの終わりを何とか存命させようと足掻いての短編映画という選択なのでした。 長尺ですが、どうぞ最後までご覧頂けましたら幸いです。 当時のカカフカカ企画は年に1回ほどのペースで慰安旅行に行っていました。 多い時で年3回の本公演と企画公演を1、2回、更に2か月に1回のペースでコントライブを主催していましたので、 メンバーは常に何かに追われ休む間もなく、不満で爆発寸前の状態、ガス抜きが必要なのでした。 ただ残念ながら、普通に行くのでは勿体ないと持ち前の貧乏性が発揮されてしまいましたので、ではロードムービーでも撮りながらということになり、 これまた僕の悪い癖でプロットもろくに思い付いていないのに伊豆へ出発する当日を迎えてしまったのでした。 メンバーが観光をしている様子を漠然と撮っていると、 「次はどうしますか?」 と期待に満ちた目で支持を待つ演者たちの声、 (それはそうです、パロディ映像以外の撮影なんてメンバーにとってはどれだけ新鮮であったか) 言い出しの僕がまさかプロットが浮かんでないなんて口が裂けても言えません。 「え、えーと、あ、A(男)とB(女)が二人きりで抜け出してキスをするシーンだな」 悪戯書きさえもろくに書かれていない紙の束をそれっぽく捲りながら何とか答えました。 メンバー同士でキスという何とも照れくさい展開に皆がざわめき、どうやら上手く誤魔化せたようです。 次の撮影でも同様に問われ、 「えーとね、今度はなんとA(男)とC(女)がキスしちゃうんだよ」 この時点で僕の心の中は軽くなりました。 「よし、ロケ地が変わる度に順番にキスさせて時間を稼ごう」と、僕はきっと悪い顔をして企んでいたんだと思います。 女子メンバーの弾を撃ち尽くし、ならば今度は男子だと何とか旅は続けられ、 途中、《一人の男子が自分だけキスされずに旅は終わってしまう》というアイデアを何とか捻り出して慰安兼撮影旅行は無事に終わりを迎えたのでした。 東京に戻り、追加となった後半のシーンを撮影しながらリップクリームの演出を思い立ち、ついでにタイトルにもしたのでしたが、 取って付けたような感じになってしまったのは前半の旅パートにリップクリームの前振りが全くないからです。 団体だった頃の気の置けないメンバーと撮った思い出深い作品になりました。 最近の常連の役者たちとも何か撮ってみたいなと考えております。 考えているだけですが。
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コント『失恋ラジオ』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『失恋ラジオ』 2021年1月 カカフカカ企画コントライブ『カカフカカPHOENIX』にて上演 (『カカフカカPHOENIX Blu-ray』に収録) 公演映像の最新作『カカフカカPHOENIX Blu-ray』発売記念ということで、 今回はカカフカカPHOENIXより選びましたコントです。 敢えてアンケートの人気投票でトップ10には入らなかったものを選びました。 (なぜだ) 見て頂いても分かりにくいと思いますので説明させて頂きますと、 (ならなぜこれを選んだか) 《失恋をして泣いている思春期の女子が、気を紛らわせようとラジオをつけた》 という設定で、 《するとラジオの内容が看過できず、泣きながら反応してしまった》 という内容です。 映像の画質が悪いのは、舞台の一番奥(客席最前列から10mくらい)の更に高さ3mほどのところに役者がいるからです。 泣いているだけで動きはほとんど無いし、遠い方が絵的に面白いかもという適当な理由なのでした。 (そのせいで役者は暗い中、足元の不安定な梯子を上り降りしてくれました) 泣く女子のリアクションは程良く、ラジオDJのキャラの濃さと相まって不思議で可笑しな空間が出来上がっている良作だと思います。 そんな良作ばかりが収録されているBlu-rayのお買い求めはこちら ↓ https://kkfkkproject.stores.jp/ ここからはカカフカカPHOENIXの寸評を少々。 公演を終えて一番感じたことは、やはりいっぱいのお客様を前に演じられていたことが如何に幸せであったかを痛感したことです。 客席数を半分以下というのは僕らの目にとても寂しく写りましたし、お客様方も隣にぽかりと空いたスペースを感じながらくだらないことを見せられてもさぞや戸惑われたことでしょう。 僕の持論なのですが、カカフカカ企画の笑いとは《共有の和の中で違和感を自分だけが見つけているのかそうでないのかという不安定さを楽しんで頂くもの》だと考えて僕は台本を書いているので、決してお客様に孤独を感じてほしくは無いのです。 声を出して笑うことにご遠慮をされているのが特に分かりましたのが、 今回初めてコントではない前説(ご来場のお礼や観劇中のお願いなど)というものを僕がやらせて頂いた時に、 「もし宜しければ受付で皆様にお配りしたマスクを口に当てて二重して頂いて、ご遠慮なく笑って頂けましたら幸いです」 とお伝えしたのですが、これが初ステと2ステまで前説コント(※)後に前説を入れていたのですが、その2ステは前説コントのお客様の反応が非常に薄く、前説後からは普通に笑って頂けているのかなと感じたことでした。 なので3ステ目からは前説コントの前に前説を入れることに変えたのでした。(← 分かりにくくてすみません) ※『前説コント』とは開演前の開場中に突然始めるカカフカカ企画恒例のコントのことです 内容も普段通りというわけにはいかず、以下のようなことを避けてコントを選んだのでした。 ・大人数が同時に舞台上に立つ ・大人数が同時に大声で叫ぶ ・密着度が高いアクション こうなってしまうと、派手なコントほど選出できなかったため、今回は大人しめな印象のコントライブになってしまったことは否めませんでした。 と、これが立派な言い訳になれるよう次回へのハードルを自ら上げておいて、より面白いものをお見せできるよう精進する覚悟です。 それがいつになるのかは時勢を鑑みつつ企んでいこうかと思いますが、 それまでの間は是非『カカフカカPHOENIX Blu-ray』でお楽しみ頂けましたら幸いです。 お買い求めはこちらから ↓ https://kkfkkproject.stores.jp/
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コント『進震の臣人』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『進震の臣人』 2019年1月 カカフカカ企画第25回本公演『カカフカカUNIVERSE』にて上演 (『カカフカカUNIVERSE Blu-rayディスク』に収録) 今回はカカフカカ通の方にはお馴染みの 《人を持ち上げて苦しそうなキャラを鑑賞して楽しむコント》 の最新作です。 元ネタの漫画の第1巻を読んだ瞬間にいつかパロディせねばと思いました。 ストーリーが進み、主人公が巨人になれることが発覚し、仲間を肩に乗せて歩いた瞬間に小さくガッツポーズをしたことを覚えています。 書き上げたコントを皆で読む前に、 いつも人を乗せてもらってる役者(←なんだこれ)に、 「二人っていける?」 「え?何がですか?」 「両肩に、それぞれ」 「え?」 「女子二人ならどうかな」 「、、、あぁ」 「、、、」 「、、、はい、いけると思います」 「はい」 歴戦の戦友同士は皆まで言わずとも心が通じ合っているんですね。 手前味噌ですが、劇中のセリフの 「どうしよう、エノケンの、皿が、皿が止まらないんだ!」 と 「巨漢がそっちへ行くぞー!1.6m級が一体!」 というセリフがとても気に入ってます。 自分で言ってみたかった。 おまけに全ステージの巨漢が苦しむ姿を加えました。 存分にお楽しみください。 そして最後に、 あまり意味はないのですが、登場人物たちの名前を記させて頂きます。 エノケン・キゲキオー ♂ 1.6m級(160cm~169cm)の巨漢に変身する マグネン・シゥムス ♂ エノケンの幼馴染で頭脳明晰 マカサ・ゲンスィー ♀ エノケンに命を救われた過去を持つ ジャン・トゥバーン ♂ 訓練生時代の同期 ヤヴォァイ兵長 ♂ 巨漢討伐数歴代最多の最強の兵士 ピクピク司令 ♂ 老練の指揮官 ジャン・トゥバーンが気に入ってます。 元ネタは『豆板醬』です。 やはり見つけてしまいましたね? 今回でおまけは最後です。 僕がドラゴンボールの孫悟空をガムシャラに演じるコントの最終話です。 https://youtu.be/Ci5JghgSOuk お願いですから観ないで下さい。
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映像コント『検証』(2006年)の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ 映像コント『検証』 脚本・演出 高山 銀平 2006年11月 カカフカカ企画第17回本公演『開げー!!ボンギッギー!!』にて上演 (『カカフカカベストコント黎明編』に収録) はい、また各方面に怒られる動画です。 この頃の僕はやけになっていたのだと思います。 毎公演ごとに映像に対するプレッシャーは増していき、 コント集団であるにも関わらず本番用の稽古より映像の準備を優先してしまっていました。 もう映像のネタで思い付くようなことはやりつくした感がありましたが、 まだだ、まだ俺たちはやれるのだと《いつまでも負けを認めることができないプライドの高い戦士》のようでした。 プライドの高い戦士?、、、そうだ! 「ドナルドを作ってくれた衣装さんと連絡を取ってくれ」 「え?」 「ベジータだよ」 「は?」 「次はベジータだ!」 上のようなアホみたいな会話があったかどうかは覚えてませんが、 とにかくここから舞台でも映像でもベジータを擦り倒しました。 ベジータに不釣り合いな変わった撮影場所を探していましたが、 出演者の務めるキャバクラを昼間借りることができたので、 (↑さらっと言ってしまった) もうそれ以外にはない《もしもキャバクラにベジータが行ったら》というドリフの大爆笑みたいなプロット一つを握りしめて撮影に臨みました。 撮影で一つ覚えていることと言えば、 キゥイというキャラのために全身を紫に塗りながら言った出演者の一言です。 「高山さん、俺塗ったり、人に乗ったり、人間のキャラクターをほとんどしたことがありません」 「、、、ごめんな」 「いえ、いいんですけど」 「、、、ラーメン行くか?」 ラーメンの件はフィクションです。 編集の後に僕のエルモのモノマネでナレーションを入れました。 (高い声は無条件に面白可笑しく聞こえるので平場で重宝しました) 後日、稽古前に出来上がったものを皆で見ましたが、 特に何の感情も沸かず、三々五々したのでした。 なぜこんな状態でなお作り続けなければならなかったのか、、、 当時の自分と仲間たちを優しく抱きしめてあげたいです。 この頃のカカフカカ企画はお笑い事務所にも声をかけられたり、 ネタ番組のオーディションに指名で呼ばれたりと光明が見え隠れした時期でしたが、 とにかく年3回の本公演と1、2回の企画公演に追われる日々で、、、 そっちに本腰を入れてたら今頃どうなっていたかなぁ。
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コント『デュエルバトル』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『デュエルバトル』 2006年11月 カカフカカ企画第17回本公演『開げー!!ボンギッギー!!』にて上演 (『カカフカカベストコント迷走編』に収録) 紆余曲折あった公演をなんとか終え、 ようやく再開できるぞと意気込んで選んだコントがこれです。 解説しようにも、見て頂いたまんまのコントなのですが、 『デュエルバトル』というタイトルを皆に初めて見せた時、 「高山さん、デュエルって戦いって意味ですけど」 「、、、そうだよ、何?」 「あ、いえ、、、」 学がないことがバレそうになって肝を冷やした記憶がまずあります。 劇中に花束を持った男性の服が一瞬にして飛び散る描写があります。 とても綺麗に無くなるので一瞬何が起こったのか分からないほどです。 カカフカカ企画はこのアクションを何度か舞台に乗せてきました。 (先日の公演でこの男性役の役者さんに10年ぶりに再会できたことが今回これを選んだ理由でもあります) 服を細切れにしてつなぎ合わせ、それを括り付けていた紐を一気に引っ張るという単純なものですが、 その準備はとても大変で、台本の初読みで《服が飛び散る》というト書きがあると、 当時の劇団員たちから深いため息が漏れたものでした。 この技術は一つ前の公演での幕間映像『実写北斗の拳』でケンシロウの服が飛び散るシーンで編み出したものです。 https://note.com/kkfkkproject/n/ne5cc74a697ed 「まずケンシロウの服を用意してさ」 「はい」 「細かく切ってバラバラにしてさ、で、一つ一つに紐を括り付けて皆で引っ張ればいいんじゃない?」 「、、、はい」 当時の僕は自分が口にしたことが《まるで靴の精が真夜中に靴を作ってくれるかの如く叶う》ものだと思っていたのでした。 (当時の仲間たち 本当にごめんなさい) コントのラストに服が飛び散る描写を集められるだけ集めてみました。 これらを演じてくれた役者たちが口を揃えて言うのは決まって 「この衣装を着てしまうと本当に何もできなくなります、ただ座ることさえもです」 服が派手に飛び散るためにはマジックテープの接着をできるだけ弱くしなければならないからです。 紐を引っ張る黒子役にも飲みの席でこう言われました。 「私のこれは何の役なんですか?」 ごめんなさい。僕も知りません。 先日の公演でも《時間が逆行して落ちたハンカチが落とし主に戻る》という描写のため、 地面のハンカチを持ち上げるだけの黒子役がいてくれました。 言い訳はしません。本当にごめんなさい。 見つけてしまいましたね? おまけです。 僕がドラゴンボールの孫悟空をガムシャラに演じるコントの第三弾です。 ♥のことはもういいのです。 https://youtu.be/VRDF7NBI4fs お願いですから観ないで下さい。
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コント『京都大火前夜』の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ コント『京都大火前夜』 脚本・演出 高山 銀平 2017年1月 カカフカカ企画第24回本公演『カカフカカVR』にて上演 (『カカフカカVR Blu-rayディスク』に収録) よく漫画などで、巨躯なキャラクターが肩の上に仲間を乗せているという表現がありますが、元ネタの『るろうに剣心』では最早肩では生ぬるいと、 なんと《掌の上に仲間を乗せている巨人》という痛快なキャラクターが登場しています。 今回のコントは巨人に憧れた一人の男の苦悩と奮闘、そして悪人ではあるが根は良い仲間たちのお話です。 本来でしたら上に乗るキャラクターは体重が軽めの役者をあてがいます。 ただ今回はうっかり、老人の演技が似合うというポイントのみで決めてしまいましたので、ほぼ同じ体重同士のパフォーマンスということになってしまったのでした。(反省しております) 持ち上げているキャラの右足をよく見て頂きますとつま先立ちになっています。 この不安定な立ち方でしかバランスを取らざるを得ないほどの重圧が左側に偏っているということなのです。 彼は目を閉じてじっと耐えています。 ただ時間を消費させるための意味のないセリフ群を聞きながら、 一体何を考えて舞台上に存在しているのでしょう。 繰り返し見ていると笑える感情が抜け、 そんな思いにふけることができるのもカカフカカ企画の醍醐味なのでしょうか。 苦しみ方が役者のコンデションによって変わるようでステージ毎で違います。 動画では2ステ分をご紹介しておりますのでいろいろな苦しみ方をお楽しみいただければ幸いです。(僕はどの苦しみ方も大好物です) もうお分かりかと思いますが、 今回も以前ご紹介しました二本のコントと同一趣旨でただ元ネタを変えただけのものです。 https://youtu.be/9PgFLyeHuew https://youtu.be/1pSlbHUvyMc もうこの手は飽きたという方もいらっしゃるかもしれませんが、 いずれまた(季節が変った頃)同種のコントをご紹介してしまうのだと思います。 お詫びと言っては何ですが、 ここからしか見ることができない、いや、 こんなところにわざわざ飛んで来てくださるあなた様にしかギリギリお見せしたくないものを断腸の思いでご紹介いたします。 内容は僕がドラゴンボールの孫悟空をガムシャラに演じるコントの第二弾です。 前々回の記事で、 《♥をいつもよりいくらか多く頂けましたらシリーズの残りもお見せできる精神状態になるかもしれません》 と書かせて頂きましたが、むしろいつもより少なかったのでお見せします。 https://youtu.be/iWs_mJEslgE お願いですから観ないで下さい。
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コント『仙人豆』の解説
※※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※※ コント『仙人豆』 脚本・演出 高山 銀平 2005年6月に上演のカカフカカ企画第14回本公演『サザエ3』より (カカフカカベストコント迷走編に収録) せっかくここまで飛んで来て頂いてなんですが、 今回は特に解説することがないです。 久しぶりに見て15年前も現在もほとんど変わらないことをやっているなぁと吐き気がしてきました。 お詫びと言っては何ですが、 ここからしか見ることができない、いや、 こんなところにわざわざ飛んで来てくださるあなた様にしかギリギリお見せしたくないものを断腸の思いでご紹介いたします。 内容は僕がドラゴンボールの孫悟空をガムシャラに演じるコントです。 お願いですから観ないで下さい。 https://youtu.be/BLyZ7LDTKYg ちなみにこれはシリーズであと3本(も)あります。 ♥をいつもよりいくらか多く頂けましたらシリーズの残りもお見せできる精神状態になるかもしれません。
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映像コント『健康食品』(2006年)の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ 映像コント『健康食品』 脚本・演出 高山 銀平 2006年6月 カカフカカ企画第16回本公演『ドラ、え?も、ん…』にて上演 (カカフカカベストコント黎明編に収録) 当団体にとって初めて元映像に許可を頂いて作った作品です。 (そんなこと胸を張れはしない) ただ、外国の会社だったのでしっかり意味が伝わっていたかは不明です。 大変ノリが良いというか、仲介をしてくれた方曰く、二つ返事だったそうです。 当時、著作権違反フィーバーだった当団体はあるパーティーに(面白がられて)招待して頂きました。 その会場の一角でこの元ネタ映像がループしていたのです。 パーティーに慣れているはずがない我々、 退屈と戦うためにこの映像をメンバーと見ながら僕がめちゃくちゃにアフレコをし続けてやり過ごしていました。 その中で「美味しい」とだけを繰り返す件がメンバーにウケたため、 これは使えると思い、《似た内容の映像を自分たちで作って》とも考えましたが、やはり見た目が日本人に日本語の吹き替えを入れても全然面白そうではないため、 このネタをやるんだったらこの映像しかない! 許可が下りなくてもこっそり使えばいい! だって遠い異国の会社だし!(←本当にあほ) パーティでこの映像に出てくる健康食品の試食が大量に配られていましたが正直微妙な味でした。 だからこのネタに繋がったところもあるのかもしれません。 微妙だった味に感謝です。 当然自覚しています。恩を仇で返していることを。 当時の公演を学生として見ていた方がその後音楽事務所のお偉いさんとなったそうで、 ある日突然僕は居酒屋に呼び出されたのでした。 「あの映像を強烈に覚えていますよ、あの美味しいって繰り返すのがヤバかったです」 「あぁはい、ありがとうございます」 「ところで新人のフォークデュオがいるんですけどね」 「え?」 なんと僕に専属アーティストのミュージックビデオの監督の仕事を振ってくださったのでした。 紆余曲折ありまして実際に撮影まではしましたが完成には至りませんでした、、、 当たり前だよ! ずぶの素人だから! ただアフレコしただけだから!
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コント『浪人』『更年期障害』『ツンデレ喫茶』の解説
※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※ コント『浪人』『更年期障害』『ツンデレ喫茶』 脚本・演出 高山 銀平 2008年6月に上演のカカフカカ企画第19回本公演『セサミストレート』より (カカフカカベストコント円熟編に収録) 今回は短編集です。 全部で5本ありますが、タイトルの上では3本で、 『浪人』と『更年期障害』については前後編です。 ●『浪人』について モノローグ(心の声)系のコントが多い当団体ですが、 このコントはその中でも気に入っています。 何がって、ベタでバカバカしいからです。 そしてウケに見合わないコストパフォーマンスの低さで、 衣装を原作に合わせて揃えたり、この数分のために必死に早着替えをしたり、 そのくせほとんどのキャストにセリフが無い、、、 当団体の真骨頂です。 (コロ助は顔まで塗っているのに内容に絡まないという) ●『更年期障害』について アンパンマンを元ネタにしたコントは山のようにある当団体ですが、 このコントはその中でも気に入っています。 ポイントはアンパンが落ちる音 「ボトッ」 です。 何とも悲しく響くその音色は、 高齢化社会の闇から目を背けてはならないという警鐘なのかもしれません。 ●『ツンデレ喫茶』について コントの中で山のようにビンタをしてきた当団体ですが、 このコントはその中でも気に入っています。 オチのセリフの 「俺、ツン担当!」 が伝わりづらかったかなと反省しています。 響きや語呂はクリアしてますが、 しっかりと伝えるために例えば、 「自分だけ、ツンデレのツンの方ばかりは嫌である!」 としてしまうと、説明し過ぎでなんだかあれです。 未だに正解がわかりません。 (どなたか良いお知恵があればお教えください)