コント『デュエルバトル』の解説
コント『デュエルバトル』
2006年11月 カカフカカ企画第17回本公演『開げー!!ボンギッギー!!』にて上演
(『カカフカカベストコント迷走編』に収録)
紆余曲折あった公演をなんとか終え、
ようやく再開できるぞと意気込んで選んだコントがこれです。
解説しようにも、見て頂いたまんまのコントなのですが、
『デュエルバトル』というタイトルを皆に初めて見せた時、
「高山さん、デュエルって戦いって意味ですけど」
「、、、そうだよ、何?」
「あ、いえ、、、」
学がないことがバレそうになって肝を冷やした記憶がまずあります。
劇中に花束を持った男性の服が一瞬にして飛び散る描写があります。
とても綺麗に無くなるので一瞬何が起こったのか分からないほどです。
カカフカカ企画はこのアクションを何度か舞台に乗せてきました。
(先日の公演でこの男性役の役者さんに10年ぶりに再会できたことが今回これを選んだ理由でもあります)
服を細切れにしてつなぎ合わせ、それを括り付けていた紐を一気に引っ張るという単純なものですが、
その準備はとても大変で、台本の初読みで《服が飛び散る》というト書きがあると、
当時の劇団員たちから深いため息が漏れたものでした。
この技術は一つ前の公演での幕間映像『実写北斗の拳』でケンシロウの服が飛び散るシーンで編み出したものです。
https://note.com/kkfkkproject/n/ne5cc74a697ed
「まずケンシロウの服を用意してさ」
「はい」
「細かく切ってバラバラにしてさ、で、一つ一つに紐を括り付けて皆で引っ張ればいいんじゃない?」
「、、、はい」
当時の僕は自分が口にしたことが《まるで靴の精が真夜中に靴を作ってくれるかの如く叶う》ものだと思っていたのでした。
(当時の仲間たち 本当にごめんなさい)
コントのラストに服が飛び散る描写を集められるだけ集めてみました。
これらを演じてくれた役者たちが口を揃えて言うのは決まって
「この衣装を着てしまうと本当に何もできなくなります、ただ座ることさえもです」
服が派手に飛び散るためにはマジックテープの接着をできるだけ弱くしなければならないからです。
紐を引っ張る黒子役にも飲みの席でこう言われました。
「私のこれは何の役なんですか?」
ごめんなさい。僕も知りません。
先日の公演でも《時間が逆行して落ちたハンカチが落とし主に戻る》という描写のため、
地面のハンカチを持ち上げるだけの黒子役がいてくれました。
言い訳はしません。本当にごめんなさい。
見つけてしまいましたね?
おまけです。
僕がドラゴンボールの孫悟空をガムシャラに演じるコントの第三弾です。
♥のことはもういいのです。
https://youtu.be/VRDF7NBI4fs
お願いですから観ないで下さい。
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