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【sunabarクロージングコメント】北海道森町役場山形さんが語る”GIGAの足りない僕たち”(2021-03-11)

前置き

これは何の文章?

Code for Japanが、2020年から行政職員向けに開催しているオンラインハンズオンセミナー(通称、sunabar、https://sunabar.code4japan.org/)において、各回のクロージングでコメントをしているものを文字起こししたものです。実際には、文意がわかりやすくなるように適宜言葉を足したりしています。

告知文(再掲)

2021年3月1日に研究員としてCode for Japanにジョインした(現役公務員の)山形さんに、ちょっとだけ話を聞く会です。GIGAスクールの話なんかも聞ける機会ですので、自治体の情報システム部門、教育委員会スタッフ、教員の方々にもご参加いただけると嬉しい限りです。

セミナー本編

では、クロージングコメントを見てみましょう。

3つのポイント

わたしの「ありがたいお言葉」と紹介されているのは前フリで、山形さん、たっくんのありがたいお話が聞けてよかったですね。

3つくらいお話しようと思います。

GIGAはいきなりできない

1つ目は、みなさんお気付きのとおりで、いきなりこのGIGA対応ができたっていうことじゃないっていうことがポイントですね。たっくんが入庁以来やってきたこと、そこで試行錯誤してきたこととか、人的な繋がりとか、今回の整備を認めてくれた上司から見ても、そういったものを見ながらやってきた話でしょう。また、文科省さんも「今やらなくていつするんですか」と熱い気持ちの局長さんのYouTubeでの話もありましたが、それを実現する形の一つとしてやっている。

それを実現できているのは、人的な部分、裏側にあるネットワークの話、MDMの話なんかもそうですけど、そういったところにポイントがあると気が付けるかどうかが、多分大きかったのではないかなっていう話です。

そして、GIGAが入ってからは、違うところにも効果が出てくると思うので、こうした好循環をどう作るかがポイントだと思います。これはGIGAに限らず、いわゆるデジタル化みたいな話をするときに、そのことだけを考えるっていうのだと視野が狭くなるので、全体を俯瞰した上で、どことどこに関係があるのかを見ることが求められてるんじゃないかなと思いました。

GIGAだけで考えない

2つ目は、「親御さんの反応は?」というご質問がありましたけど、それはこれからの話ということだと思うんですが、iPadを使って子どもたちのリテラシーが上がっただけでは多分ないと思っています。「スマホ脳」という新書がベストセラーになってますけども、やはり懸念あるわけです。

その懸念をケアする視点と、そうは言っても子どもは柔軟性もあって、学習面だけではなくて、例えば生活面でこういう変化がありましたとか、そうしたトータルで、学校の先生や役場の他の部署の人たちにもシェアできるように、つまりGIGAが入ったことは、政策全般を俯瞰して、こういう意味があるんだということを、町内の人たちに示す必要があるのではないかなと思います。

GIGAのその後を定期的に聞こう

3つ目は、今日のsunabarは、通常より短くしましたという話と、ハンズオンがなかったことに関係しますけど、担当した人の話を、ナラティブ(語り)というか、ストーリーテリングの形で皆さんに聞いていただきました。

「これ大変やな」と思われたかもしれないですけれども、sunabarの過去12回の話と一緒で、最初ちょっとやってみましょうってところから始めて本当にコツコツ積み重なっていくと、皆さんが「うわっすごい」て思うようなことに繋がってる。

エクセルでこんなことできますといった便利なソフトウェアでできる話としてお伝えしてきたこのセミナーを、もうちょっと人寄りにして、その担当した人の中の試行錯誤や工夫が、やはりあるんだなということを、Code for Japanにたっくんが研究員として入ってきていただいて、お見せできたのかなと思います。

ですので、またたっくんには、「GIGAその後」みたいな形で、定期レポートみたいなのをしていただいて、皆さんも定期的に見ていただくとその変化がわかるのではないか。また、その時にはみなさんにも新たな悩みがあると思うので、たっくん大好物の悩みをまた持ち込んでいただければなと思います。

ちょうどもう時間ですので、皆さんスナック恭子に行きましょう。


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