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地方で生きてま@えひめ

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2010年に東京から愛媛に越してきて、すっかりゆるい暮しに慣れてきた筆者の、四国や愛媛での暮しや文化、風景、もろもろ思うことをしたためます。本館は http://giantech…
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2020年2月の記事一覧

飽きっぽく興味が多い自分が出会った「マルチ・ポテンシャライト」という可能性

マルチ・ポテンシャライトとの出会いマルチ・ポテンシャライトという言葉を最近知った。マルチ(multi: 複数の)+ポテンシャル(potential: 潜在能力)+アイト(-ite:人)から成っている。 マルチ・ポテンシャライトについては以下の動画を見れば概要はわかるだろう。 端的に言えば「一つのことに専心せずに、次々興味のあることに移っていく特性を持つ人」のことだ。 自分は上記のTEDトークをしたエミリーの『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食

なぜ愛媛でSuicaが使えないのか?(2) 〜 サイバネ規格を断念する理由とは?

前回までのおさらい「愛媛県でSuicaが使えない」のを不便に感じていたが、何故使えないのかを調べた事はなかったので一年前に調べ始めた。 「愛媛県でSuicaが使えない」のは具体的には「SuicaをJR四国および伊予鉄道において電車、バスを始めとした各種公共交通機関に乗れない」ということだ。調べてみると、Suicaが使えないのは、ICカードの規格が、Suicaで採用しているサイバネ規格に対応していないことが原因だった。 サイバネ規格とは何か?ここで前回でてきたキーワード

なぜ愛媛でSuicaが使えないのか? (1) 〜 「愛媛でSuicaは使えない」は正しい?

本記事執筆の動機 2019年の年始に仕事でSuicaの開発経緯やそのアーキテクチャなどについて各種文献を調べていた。[1], [2] Suicaの開発ストーリーは、日本の大企業というイノベーションが生まれそうもない組織の中で、いかに未来のビジョンを掲げて組織を説得し、幾多の困難を乗り越えて世界屈指のサービスを生み出すか、というプロジェクトXそのものだった。 リリース後すでに20年近く経過しているSuicaは、ICカード乗車券としてだけでなく電子マネーとして駅ナカだけでなく