こんにちは。まずは自己紹介から③
大学では園芸福祉の観点で授業を受けていました。有名な株式会社いろどりの葉っぱビジネスも大学に入って間もない時期に知りました。著者の横石知二さんはもと農協職員で、全くのよそ者として徳島県上勝町に移り住み、葉っぱビジネスを立ち上げました。上勝町は地域ビジネスや産業福祉の優良事例としていまも注目され続けています。実は就職した後で、横石知二さんのお話を聞くことができました。思ったとおりの人柄とユーモラスで、とても熱心に葉っぱビジネスについて語っていただきました。
大学一年生の夏休みは1か月半、群馬県の吾妻郡長野原町に住み込みで高原野菜の収穫作業をしにいきました。長野原町は長野県の嬬恋村の隣に位置し、キャベツやレタス、白菜などの生産が行われている農村地帯です。実際の農業の現場や働いている人の話を聞きたかったのと、当時はお金がなく6畳の1ルームに兄と二人で暮らしていたので、食費も家賃もかからずにバイト代がもらえることに魅力を感じました。夏休みをまるまる長野原町で過ごしたわけですが、農作業の大変さや農家の問題意識を知る上でとてもいい経験になりました。
夏休みが終わり大学に戻ると、ある授業に出会います。そこで知ったのが広井良典(当時助教授)氏と「人口減少社会という希望」「定常型社会」の考え方です。最初の講義を受けたときに、まさしく自分が考えているテーマだと感じました。人口減少社会を乗り越えるには価値観のシフトが必要で、経済成長の指標にとらわれず緩やかな現状維持を目指すべきだとし、維持を実現した社会を定常型社会と名付けています。戦後から昭和は急激な経済成長を実現した「離陸」の時代で、現代は高度をあげた機体をなめらかに着地させる「着陸」の時代であるという思想です。関連して、着陸には都市集中から地方分散の動きが望ましいこと、環境との共生、コミュニティの再構築などこれからの社会のあり方を大きく論じるものでした。
僕の考え方や行動はこの授業との出会いで大きく変わりました。一方でまだこの授業だけでは捉えきれなかった課題もあります。それはインターネットが農村に与える影響です。これはいまも捉えきれてないので、このnoteを通して言語化していきます。
だんだん長くなってきたのでよければ最初から読んでみてください。
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