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クラウドファンディングについて本気出して考えてみた #合唱

まずは調査だ!

前回の記事で、合唱の新サービスでクラウドファンディングに挑戦する、と宣言いたしました。

挑戦にあたり、まずはCAMPFIREにどんなプロジェクトがあるのか、どんなプロジェクトがサクセスしているのか、を調べてみました。

多くの支援を集めているプロジェクトから成功の秘訣が見つけ出せればと思います。
なお、あくまでも投稿主の主観による分析となります。誤った捉え方をしている場合もあるかと思いますが、何卒ご了承ください。

自分は何を基準に選んでいるのか

「合唱」をキーワードにして検索し、まずは何も考えずに気になったプロジェクトを見ていくことにしました。
いくつか見たあと、自分が何を基準にプロジェクトページを開いたか分析したところ、以下の順序でクリックしているのが分かりました。

①表示されたプロジェクトの中から目を引くサムネに注目。
②タイトルを確認
③募集中か終了しているか確認
④支援者がいるか確認
⑤プロジェクトページを開く。

①表示されたプロジェクトの中から目を引くサムネに注目。
サムネだけでどんなプロジェクトか分かるものを選んでいました。
画像に記載されている文字は多少小さくてもあまり問題なさそうです。なぜなら、何が書いてあるのか気になってページを開いて確認したいと思ったからです。サムネ全体の印象が強ければ手が止まります。

②タイトルを確認
もはやサムネの補足説明文くらいのように感じました。
サムネでグッと引き寄せ、タイトルでさらに興味を持ってもらう。
ここまできてようやくページを開いてみよう、と思いました。

③募集中か終了しているか確認
「支援しよう!」という気持ちで探すときは「募集中」であることが絶対条件であることは確かなのですが、終了しているプロジェクトでも「こういう活動をしている団体があるのか」と気になったものは調べていました。
そこから団体のことを知ることもあったので、クラウドファンディングが終了してもプロジェクトは続いている、知ってもらうチャンスはあるのだと思いました。

④支援者がいるか確認
すでに何人かの支援者がいるかどうか、も確認していました。
「0人」となっていると「自分1人が支援したところで……」とどこかで思っているからかもしれません。
ですが、本当に応援したいプロジェクトについては気にならないのも事実です。
何はともあれ、最初の1人の支援を得ることが大切なように思います。

これいいね!

色々と調べていくなかで、自分が「このプロジェクトいい!支援したい!」と思ったのものを1つ取り上げてみます。
それがこちら「東京発の国際合唱コンクール!コロナに負けず、世界中の人々に夢の舞台を届けたい!」というプロジェクトです。

支援者は275人!1度サクセスしたものをストレッチゴールに挑戦し119%達成しており現在募集は終了しています。
コロナ禍により開催が中止された「東京国際合唱コンクール」の開催を支援するプロジェクトです。
自分はなぜこのプロジェクトに惹かれたのか分析してみます。

・圧倒的サムネのインパクト!
「合唱」と検索するといくつかの演奏会支援を呼びかけるプロジェクトが見つかるのですが、その中でもひと際このプロジェクトのサムネが目立っていました。
合唱の演奏会となると、オシャレでスタイリッシュなデザイン、厳かで落ち着いた色調になりがちですが、このプロジェクトはその真逆をいくデザインでした。赤が多く使われ賑やかでエネルギッシュな印象を受けます。まるで何かのお祭りのようです。
コンクールは戦いの場ではありますが、国際コンクールともなるとその盛り上がりはお祭りのように活気に溢れているのだと思います。そういった意味ではこのデザインは大正解なわけです。

・何を支援してほしいのかすぐにわかる!
サムネから受ける印象とあわせて、何をしたいのかが画像からだけでもわかります。「東京国際合唱コンクールの開催を支援してください!」というシンプルな訴えです。シンプルであるからこそ、どういった取り組みかを覗いてみたくなります。
冒頭からごちゃごちゃに詰め込むと読む気をなくしてしまうので、やはりサムネとタイトルはインパクトを大きくしつつ、伝える内容はシンプルがいいのだとわかります。

・コンクールの写真を効果的に使用している
自分が何のプロジェクトを支援しているのかが見えたほうが、支援者もイメージがつきやすいです。
大勢の参加者が笑顔で演奏している写真たちは「この笑顔を支えたい!応援したい!」と思わせてくれます。そこから共感が生まれていると言えます。

・協力者がわかる
コンクールの出演団体や審査員がハッキリしっかり記載されており、このコンクールにはすでに多くの仲間がいることが分かります。また、かける本気度も伺えます。コンクールなのだから当たり前かもしれませんが、開催内容をごまかして書くことはいくらでも可能です。
その中でも周りを巻き込みクラウドファンディングの外でも活動している様子が見えるというのは、多くの支援者を集める一つのきっかけに繋がるのだと思いました。

・魅力的なリターンの数々
揃いも揃ったリターンの数々。その数なんと11パターン!最高金額は驚きの400,000円です。(ちなみに支援されていました。)
さすがにそんな高額は出せなくても、HPに支援者として名前が載るだけでも何だか誇らしいです。演奏会に行くともらえるプログラムに支援者や協賛者の名前が載っていることがありますが、あそこに名前を載せるのが個人的な夢の1つです。(脱線)
高額リターンもとっても魅力的です。あの作曲家、松下耕さんの歌唱指導を受けられるなんて……!金額にも納得です。むしろ安いのでは?とまで思ってしまいます。
最高金額リターンは自分だけのオリジナル曲です。そんな幸せなことがあっていいのでしょうか?!「応援したい!」という気持ちそっちのけで投資したくなります。

「いいね」する感覚でポチることも、投げ銭感覚でポチることも、どちらもそのプロジェクトに『魅力』がなければしてもらえないことは火を見るよりも明らかです。
プロジェクト内容の魅力はもちろん、その付加価値としてのリターンも充実させるのは必須と言えます。

・こまめな活動報告
このプロジェクトは募集期間約1か月半の間に12回の活動報告がされていました。
およそ3~4日に1回は活動報告をあげていたことになります。
かなり豆な更新と言えます。
支援したプロジェクトがどのように進んでいるかをこまめに発信することで、プロジェクトに対する信頼度が高まったのだと思います。
CAMPFIRE上での活動報告はもちろん、Twitterなどの各種SNSでの発信も行い常に動き続けていると伝えることは、信頼を得るのと同時にさらなる支援者獲得にも繋がると言えそうです。

いい!いいんだけど・・・

合唱に関するクラウドファンディングプロジェクトを調べていくうちに、上記のプロジェクト以外にも気になるプロジェクトがありました。
ご紹介する2つのプロジェクトはどちらもサクセスはしていません。

なぜサクセスしなかったのか。
こちらも自分なりに分析してみました。
ただ、あくまでも自分の主観による分析であるのと、今後の自分の活動の参考のためであるため、決して批判しているというわけではないことを、ここではっきりと申し上げておきます。
プロジェクトオーナーの方に置かれましては不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、分析の材料としての取り上げですので何卒ご容赦くださいますいようお願いいたします。

1つ目はこちらのプロジェクトです。
【全国合唱コンクール中止】出場叶わなかった子どもたちの歌声を世界に届けよう!

コロナ禍によりコンクール出場が叶わなかった学生たちのために、既存のリモート合唱プラットフォーム「tuttii(トゥッティ)」を補強し学生向けにする、録音のサポート、シンポジウム開催、オンライン練習などを企画しています。(募集は終了)
50人の支援者が集まっており、All-in方式(目標額に達しなくても集まった支援額だけ受け取れる方式)のためサクセスしなかったとは一概には言い切れませんが、達成率は12%と低いものになっています。理由はどこにあるのでしょうか。

・サムネのインパクトが弱い
プロジェクト本文冒頭の想いは自分も深く共感しました。
が、サムネが写真のみとなっておりインパクトに欠けるのと同時に、学生たちに対してどんな活動をするのが少々分かりづらいな、と感じました。
2枚目の画像をトップに持ってきてもよかったのではないか、とも思います。取り組み内容が素敵なだけに印象が弱いのがとても残念です。

・プロジェクト内容の説明が文章主体
録音プロジェクト、シンポジウムなど魅力的な取り組み内容が記載されているのですが、画像が冒頭にあるのみで作成されるものなどのイメージがありません。実際に開発されるものの使用イメージなどがあれば、支援者も自分が応援するものが明確になり、より協力しやすくなったのではないかと思います。

・活動報告がない
こちらのプロジェクトは約2か月の募集期間でしたが、そのあいだ一度も活動報告がされていませんでした。これでは支援者は何となく不安になりそうです。Twitterアカウントは2000人超、過去に開催したシンポジウムも100人以上集めているという実績があるのに少しもったいないように思いました。

このプロジェクトについて、自分ならサムネをプロジェクト内容が一発で分かる内容にし、画像や動画を使ってプロジェクト内容が具体的にイメージできるように補強したうえで、開発中の進捗状況などの活動報告を1週間に1回は投稿するようにします。フォロワー数の多いTwitterも活用しプロジェクトの宣伝に使用します。

2つ目のプロジェクトはこちら。
~音楽の力で日本を元気に~合唱の感動を全国に届けたい!

合唱コンクールを新たに企画したい、というプロジェクトです。(募集は終了)
何の後援もなくコンクールを新たに企画することはとても大変なことですが、クラウドファンディングなら同じ志を持った仲間が集まるかもしれません。しかしながらこのプロジェクトは支援者がないまま終了しています。
オーナーの熱い想いは伝わってきますが、なぜサクセスしなかったのか。こちらも自分なりに分析してみました。

・プロジェクトの具体的内容が見えない
プロジェクトを開くとオーナーの経験から熱い想いがひしひしと伝わってきます。が、肝心のプロジェクト内容があまりイメージできません。
本文冒頭に画像がありますが、あとはスケジュールと費用内訳のみになっています。どんなコンクールを開催するのか、もっと具体的に記載されていれば、と思いました。
企業向けのリターンもあるので、企業にとってこのプロジェクトへの支援によってどんな効果が得られるか、などが記載されていてもよいと思います。

・Twitterなどが連携されていない
目標金額は7,000,000円という大型プロジェクトにも関わらず、オーナーの顔写真はなくTwitterアカウントも記載がありません。
これだけ大規模のコンクールを企画するのであれば、事情はあるかもしれませんが顔出しをし、どんな人が企画しているのか見えるようにしたほうが、より共感を得やすいと思います。

・一人でやるの・・・?
これほどの大型プロジェクトを個人でできるのか?という疑問も浮かびました。もしかしたら多くの仲間がいたのかもしれませんが、そうであるならばその方たちの存在がわかる内容を記載したほうが、よりこのプロジェクトへかける熱量が伝わると思います。

このプロジェクトについては、自分ならプロジェクト内容をより具体的に記載し、Twitterなどの各種SNSをより活発に使用します。周囲の人々も巻き込み仲間を増やすことでコンクール開催をより現実的なものにすると思います。

各プロジェクトから学んだこと

色々と生意気なことを並べたてましたが、自分が各プロジェクトから学んだことを改めてまとめてみます。

第一印象が大事!

まずは目にとめてもらう。「これは何だろう」「なんだかおもしろそう」と思ってもらう。そのためにはインパクトがあり、かつ内容が誰にも伝わるサムネとタイトルを設定する必要があります。
とにかくここがばっちり決まっていないと見てももらえない!
何パターンが作成し公開前に一番インパクトがあるものを選定しようと思います。

「何をするのか」を具体的に伝える

熱い想いはもちろん必要ですが、それと合わせて「何をするか」が支援者にとっては重要です。むしろ、最初はそちらのほうが大事かもしれません。
どんな問題があり、何を作り上げ、それが何をもたらすのか。
プロジェクトの核心を簡潔に伝えられる内容を心がけます。
また、画像や動画も添えれば効果は倍増するはずなので、支援者がイメージしやすいものを作成します。

「見える」プロジェクトにする

どういう人がオーナーなのか、どんな仲間がいるのか、それが見えるプロジェクトにします。
ネット上に自分の顔を出すことはすごく勇気がいりますが、顔の見えないコミュニケーションほど不安なものはありません。金銭が関わるならなおさらです。思い切ってオープンにしていくことで信頼を勝ち得ていきます。
また、自分の合唱仲間も集め協力してもらい、プロジェクトが盛り上がっていることを伝えたいと思います。

こまめなアウトプットをする

CAMPFIRE上での活動報告はもちろん、Twitter、note、Qiita、stand.fmなどを使いどんどん発信していきます。毎日どれかの媒体は動かすようにし、支援者が応援したくなる活動状況を伝えたいです。

まわりを巻きこむ

自分が所属している合唱団の仲間や、後輩、先輩色んな方の意見を取り入れていきたいと思っています。クラウドファンディング外でも仲間を巻き込むことで、このプロジェクトをより盛り上げ広く使っていただけるものにしたいです。

魅力的なリターンを用意する

クラウドファンディングに挑戦するなら当たり前かもしれません。
ですが、自分が開発するものはWebアプリのため、支援者の手元に何かを贈るモノがありません。
オリジナルグッズ、という手もありますが、できれば合唱好きな人が喜ぶリターンを用意したいと思います。
現時点で考えているのは、指導経験のある方から歌唱指導を受けられる、というものです。
先輩様様。合唱仲間を巻き込みプロジェクトサクセスを狙います。

終わりに

分析としてとりあげたプロジェクトオーナー、および関係各位の皆さま、若輩者が勝手を言いまして誠に申し訳ございません。
ただ、学ぶものも多く自分の糧になったことは確かでございます。
いずれも終了したプロジェクトではありますが、ご縁がありましたら協力しあえればと思っています。

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