21st Century Schizoid Man (King Crimson)

こんにちは、K.K.でございます。
今回の音楽談義はKing Crimsonによる名曲のひとつ、21st Century Schizoid Manを語ろう思います。展覧会の絵の時と同じように、カバーも語ります。
現在の邦題は「21世紀のスキッツォイド・マン」ですね。
アルファベットで書くのはスマホでは面倒なので今後はバンド名も「キングクリムゾン」とか「キンクリ」とカタカナで書きます。加えて邦題は以前の邦題である「21世紀の精神異常者」を使おうと思います。いろいろ思い出と愛着と親しみがありましてね。不快に思う人は最初の項を読んで納得頂くか、そっと記事を閉じて美味いものでも食ってこんな木端記事忘れてください。ごめんなさいね。

邦題に関して思うところ

いきなり関係のない話で悪いのですが、今の邦題に関してはかなり怒っておりますので書きかます。なんとか倫理機構?とやらのせいで現在は「21世紀のスキッツォイド・マン」と改題されていますが、原題のSchizoid Manはざっくり訳すと統合失調症患者(曲が作られた時代を考えると精神分裂病患者の方が適切かな?)と訳せるので、精神障害者に対する配慮としては全く意味がないと思うんですよね。横文字にしとけばわからんやろ!みたいな感じがして、私個人としてはすごく嫌。むしろ当事者をバカにしてんのかとも思ってます。私は手帳こそないけど、精神科通いですしね。こういうところやぞ、表現規制派共。こんなのは真の配慮じゃねーんだよ!

はい怒りの時間終わり。次からは紹介だよ。

オリジナル版(スタジオ録音版)

まずはご本人たちによるオリジナル版から。再生ボタン押しても30秒くらいほぼ無音なので、アレ?と思ってボリューム上げて冒頭のジャージャジャジャッジャッジャー!でびっくりするのはきっと誰もが通るはず。
いわゆるスルメ曲で聴いているうちにハマっちゃうんですよね。んで、カバーするバンドが多いと。何を隠そうと私も学生の時コピーバンドを組みましてね。下手くそだったのでコピーするのがめちゃくちゃ大変でした。思い出深い曲です。
ギターとサックスがとても良い感じに絡み合ってカッコいいと思います。間奏は本当に息が詰まるというか、ドキドキします。しませんか?
聴く手段で1番手軽なのはYoutubeの動画になります。Apple Musicでは次に紹介するコンサートバージョンしか配信してません。オリジナルアルバムは買い切りすらありません。
手元に置きたい人はCDかアナログレコードを買う事になります。なので現在では地味に入手しづらいです。欲しいけど高いなぁという人は、レンタル落ちがあったら速攻で買いましょう。

ライブ版

上で書いた通り、ご本人たちによるコンサートでの演奏はApple Musicで聴けます。おススメはUSA。おそらくジョン・ウェットンとビル・ブルッフォードがいる時期のもので、サックスの代わりにバイオリンが入りまして、ベースもゴリゴリ歪んでいます。テンポもメリハリがあって宮殿版とはまた違うかっこよさです。
フィリップさんってギターうんめぇなぁ、と思う次第。なおこのアルバムで1番かっこいいのはStaressだと思います。

Emerson, Lake and Palmer版

グレッグ・レイクが元メンバーということなのか、なんかカバーしてますが、間奏がないので肩透かしを食らうことでしょう。音源は知らん。いつかニコニコ動画で見たんですよ。今もあるかは謎。

ココバット版

彼らはパンクバンドなんですかね?一定のリスペクトは感じますが、プログレを期待するとえー…となります。

モルゴーア・クァルテット版

弦楽四重奏アレンジ。収録アルバムのジャケットも宮殿のオマージュ(メンバー4人の顔の合成だとか)。収録してあるアルバムの題名も「21世紀の精神異常者達」とリスペクト感溢れる作品。間奏どころか、終わりのジャムまでコピーしていて舌を巻きます。
弦楽四重奏によるクラシックな雰囲気がまたコレがかっこいいんだ。どんな楽器使っても映えるのはいい曲でいい奏者なんだろうなと思います。
ちなみにこのアルバムはプログレの名曲がたくさん入っていて、いつかまた音楽談義のネタにしたいと思います。Apple Musicで配信しています。

Crimson Jazz Trio版

ピアノジャズ(トリオ)版。このダッサいスルメ曲がここまでおしゃれになるかとびっくりするバージョン。ピアノもそうなんですが、個人的にはフレットレスのエレキベースの音が非常に心地よくて大好きです。ドラムもブラシで叩いてる感じですね。元は21世紀の精神異常者ですが、トリオのジャズとしては非常にスタンダードな曲だと思います。テーマがあってソロ回しがあってフィナーレへ、という感じです。
ちなみにフィリップ師匠も激賞したという未確定情報があります。
ドラムが元メンバーらしいですが、2枚目のアルバム作ってる最中に亡くなってしまったらしく、その後活動はしてるのかはわかりません。
ちなみに21世紀の精神異常者が収録されているVol1はApple Musicも iTunes Storeでもなぜか配信されていません(Vol2はある)。地味にレアな1枚。私もAmazonで買った時は定価の倍で買ったと思います。一応Youtubeでアルバムごと聴けます。
このアルバムもいつか音楽談義で語りたい1枚ですね。収録曲がすごいんですわ。

人間椅子版

コレも今となっては有名なバージョンだと思ういます。青森のローカル深夜番組「人間椅子倶楽部」にて彼らが演奏したバージョンで、ドラムを後藤マスヒロが担当していた時期の演奏です。
突如として動画サイトにUPされ私の度肝を抜いた演奏で、Youtubeでは英語で書かれたコメントは称賛の嵐。きったない映像と音もそれが味になっています。(綺麗なヤツもあります)
ギター、ベース、ドラムの3ピースで原曲に負けない音を出しておりまして、ギターの和嶋慎治はギターを完コピしながら津軽イングリッシュで朗々と歌い上げ、ベースの鈴木研一もほぼ原曲に忠実に弾き、ドラムの後藤は大暴れしています。何より楽しそうに演奏してんの。知らなかったキンクリファンは一度聴いてみてほしい。再現度にビビるぞ?
同番組では他にキンクリの曲は太陽と戦慄パート2を演奏しています。
また同番組内では「アニメゲゲゲの鬼太郎のOPテーマ」もカバーしていますが、SGで大正琴の音を再現するというおかしなこともやっています。
当然レコードやCDなんかは存在していません。(もしかしたら別にレコーディングしたのがあるかも。人間椅子はあんまり真剣に追えてないもので)
動画を保存するなら今しかないゾイ。

8bit Project版

8bit Projectによるファミコンサウンドでの21世紀の精神異常者です。いや、コレは「20せいき の せいしんいし゛ょうしゃ」と呼ぶべきか。
曲単体で聴いても「あーこんなBGMのステージのゲームありそー」って感じで面白いんです。間奏もテンポから何から弄り回してあって、ファミコン時代のゲーム音楽と21世紀の精神異常者がうまーく融合してます。ファミコン音が嫌いじゃない人は一度試聴してみてください。
なお収録してあるアルバムを眺めると「恋のマイアヒ」とか「キューティーハニーのテーマ」とか「残酷な天使のテーゼ」とか大塚愛さんの「さくらんぼ」とか今のインターネット老人会の皆さんの琴線に触れる曲のファミコン音カバーがわんさか入ってる中、ぽつんと「21世紀の精神異常者」が入っていてシュールなんですよね。アルバムもおススメの一枚です。
Apple Musicにはなく、iTunes Storeの買い切りのみになります。

番外:プログレ神社.mp4(マッシュアップ)

「21世紀の精神異常者」と「ほのぼの神社」のマッシュアップです。淫夢厨かつプログレ好きは少ないのか、クオリティの割に再生数が少ないです。これはもう音作りが完璧に「21世紀の精神異常者」なんですよ。で「ほのぼの神社」もまぜつつ「21世紀の精神異常者」のエッセンスも残っているんですね。みればわかるけどサムネもどっかで見た感じでしょ?こんなん絶対再生ボタンクリックしますやん。
キンクリ好きな人はマジで聴いてみて。びっくりするから。なおこの曲が私とクッキー☆のファーストコンタクトだったりします。たまたま見つけたんですよね。
UDK姉貴の「あー忘れてた!」が癖になること請け合い。
これだけはリンク貼っときますわ。流れてくるコメントは淫夢淫夢しているので嫌いな人はコメントを切って聴いてね。ちなみにこれを作った人は他にもほのぼの神社とプログレのマッシュアップを作ってます。

ほのぼの神社に関してはよく知りませんが、曲単体で聴くとほのぼのしててまぁ毒にも薬にもならないですね。クッキー☆がいろいろと伝説なだけで。

終わりに

以上8バージョン+1をご紹介しました。他にも山ほどカバーはあると思います。コレいいよ!というものがあれば教えてくださると嬉しいです。

なおプログレ神社.mp4以外リンクを張っていないのは、著作権的に微妙と思うからです。今は適法だけど、up当時は違法だったみたいなの多いので。
じぶんでググろうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。次の談義は何にしようかな。

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