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猫がいない!

現状の生活にとくに不満はないのだけれど、

何かもの足りないと思っていた。

そうだ。大体いつも身近にいた生き物で

自由に往来することを許容されている

貴重な存在。

猫だ!

猫がいないのだ。

この界隈には、地域猫どころか野良猫も見かけない。

私という人間は、人さまには、けっしてしないけれど、

猫がいれば、かならずナンパする。

中には人懐っこく寄ってくる者もいるけれど、たいがいは

こちらをいちべつしてそそくさと去っていく。

それでもいいんだ。

そのやりとり自体が、いわれもなく私を安堵させるのだから。

ね~こ~‼


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