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消費する情報、味わう情報

大学受験を経て、time is moneyという考えが染み付き、youtubeや Netflixを観る時必ず倍速にしていた私は、移動時間も音楽ではなくPodcastを聞いて何かしらを得ようとしていた。
そんな生活を送りながら、情報を多く得られることに満足しつつ、どこか窮屈に感じていたある時、”エンタメは娯しむ物から消費する物に変わっている”という記事を見て、ハッとした。
どことなく感じていた窮屈さは、娯楽として時間を割いていたエンタメを消費していたからではないのだろうか。

これに気付き、通常速度でエンタメを楽しんでみると、時間をじっくり使うことで得られる心の余裕を感じた反面、自分が本当に好きで時間をかけ味わいたいものは何であるか、何を惰性で見ていたのかが浮きぼりとなった。

しかし、 かと言って時間当たりの情報量が多い方が良いのか、少ない方が良いのかは分からない。
どちらにも メリット・デメリットがある。

ならば、使い分けができれば効率的ではないか。

区別することによって自分が本当に関心をもつものを明確にすることができる。

ここで、何を基準に区別するかという議題が出てくるが、正直私は自分が”トキメキ”を感じるかどうかでしか判断が出来ない。しかし、これを見誤ると次第に息苦しくなってくるから難しい。

長い間モヤモヤしていた、時間と情報の関係が少しだけクリアになった。
時間の中でどれだけ物事をこなせるか、つまりどれだけの情報を得られるかではなく、何に対してどのように時間を使うか。
簡潔に言うと、時間という概念を何を軸としてどのように捉えるかが大切だ。

5G回線が開通し、これから更に加速していくだろう現代の情報社会で、限られた人生の時間をいかに有意義に過ごせるかは、
情報を自身の物差しではかり、分別できるかどうかで決まってくるのではないだろうか。

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