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忘れるって、最強

サッカー、日本勝って良かったね。

南アフリカは行ってみたい憧れの国だけど、それはいったん横に置いて、日本応援した。審判がどう見ても南アフリカびいきの判定するのでアタマに来たんだけど、後で考えたら、彼を派遣したのはサッカーの神さまかもしれない。日本チームを鍛えるため。これからの本番、もっと力を出せるように。そう思うとあの審判にも感謝だし、日本チームのこれからの活躍が楽しみだ。

それにしても日本チームメンバー、良く耐えた。Jリーグ創世期メンバーだったら誰かがぜったいキレてた(笑) それだけインテリジェンス、知性が備わったんだなあ。感心した。見習わなきゃ。

応援、熱くなったので飲みすぎ、今朝は二日酔いだった。でもすぐに忘れた。忘れたら、二日酔いが治った。

なぜ二日酔いになるかというと「生ビールから始めたでしょ、そのあとチューハイになって、日本酒も飲んだ? 覚えてないや。とにかく、いつもより飲んだ。飲みすぎた」という思考が現実化しちゃうから。

ぼくは成人してすぐに飲み始めたんだけど、「自分は酒に強い」と周囲に言いふらしてた。特に女の子にいいカッコしたくて。そうするといくら飲んでも酔わない。本当に酒に強くなった。しばらく「二日酔い」という言葉知らなかった。飲んだ翌朝、大学同級生が「二日酔いで・・・」とつぶやくのを聞き、「何それ?」ここで初めて「二日酔い」を知った。それから二日酔いになるようになった。

忘れたら、治ります。二日酔いは、秒で。

そうなんです。忘れるって、最強なんです。今日はそのお話を。

お風呂で足の指の間をごしごしやってて、ふと気づいた。「水虫なくなってる!」長く水虫に悩まされてたんだけど、そういえば忘れてた。忘れると、症状も消える。

ぼくたちは学校以来、「忘れちゃだめだよ」と言われ続けてきた。

覚える=良いこと vs  忘れる=悪いこと

という対比で。でもね。覚えていることで苦しんでいることも多い。

「**さんのあのひと言で傷ついた」

「小さいとき、おやじにひどい目に遭った。殴られた」

トラウマというのも記憶であり、覚えているからこその苦しみ。

覚えている、というのは自分を因果の中に置く、ということだ。

「こうすれば、こうなる」「こうしたから、こうなった」

でもね。因果で説明できないことがあるし、そっちのほうが多い。いま窓外ではセミがうるさいくらい元気いっぱい鳴いてるけど、あれ、因果で説明したとたん、面白くなくなるよね? 

音楽大好きだけど、好きな曲がなぜ好きか、説明したとたん、「んーーっと、そうじゃないなあ」と、的はずした感覚になるよね? 音楽を楽しむのも、因果関係ではないから。

因果ってのは首から上、脳の仕事であり、脳はネクラでナマケモノでアタマ悪いから、音楽を理解できないんだよ。

そう、忘れる、というのは、脳からの解放なんだ。

大好きな映画『ファインディング・ドリー』。ドリーの魅力はすぐに忘れること。「I suffer from short-term memory loss」(すぐに忘れちゃうのよ)と言うけど、これが彼女の最大の武器であり、魅力だ。忘れるから偶然にも出会えるし、冒険できる。「現在(いま)」から脱皮できる。

成長したい人は、「忘れる」ようにするといいですよ。

そういえば、ぼくは一冊の本や一本の映画、ドラマを繰り返し楽しめる。

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この本は、中一、13歳の時から50年読み返してる。何度も。そうするとヘッセの考えと共鳴する部分がまるで自分の考えのように思えてくる。この一冊で、ぼくは本の世界の深さ、広さ、楽しさへ連れて行ってもらった。

ドラマ『王様のレストラン』。DVDボックスも持ってるし、これを使ったセミナーもできるくらい分析してる。

『タイガー・アンド・ドラゴン』。落語に目覚めたのはこのドラマのおかげ。特に『芝浜』大好きなのは、ドラマと重ね合わせるからかもしれない。

何度も楽しめるのは、ぼくが忘れるから。忘れられるから。

忘れましょう。忘れるって、最強です。


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