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困ったちゃんを歓迎しよう

ALIFE(Artificial Life)人工生命体を勉強するほど、ぼくたち人類のことがよくわかってくる。そもそもALIFEというのは、生命体としてのロボット、ドラえもんと考えればいい。

感動したのは、本当に生命体に見えること。カメラが引くと、地球、さらには銀河系に見える。寄せると、微生物の世界になる。コンピュータが生きている限り、これら「生命体」は相互作用を繰り返し、融合し、「子ども」を生み出し、場合によっては突然変異を起こす。色とりどりだが、これらの色も、コンピュータ(AI)が自動生成している。

ALIFEの実験で興味深いのは、

「利己的な動きをする個」が「全体」に及ぼす影響が、長期的にはプラスになる

という結果だ。短期的には、利己的行動は全体へマイナスの影響を与える。ところが、何回も繰り返していくうち、その「マイナス」を受け止め、工夫しつづけることを通じ、全体に強さが生まれる。

これって、良いよね?

あなたの周囲にもきっといると思う。困ったちゃんが。ところが、その困ったちゃんのおかげで、長期的にはあなたのいる組織(グループ)が強さを身につける。多少の向かい風にも負けない強さを得る。

逆に、そういう困ったちゃんが存在しないとすると、過保護で、無菌状態で育った子どものように外に出た途端風邪をひく弱さになる。

人の困ったちゃんと同じく、人生、歩いていると、向かい風が突然襲うことがある。何もないのがベストと思いがちだが、そうじゃない。会社や店、そして個人にとって、「歓迎したくない出来事」「できればないほうがいい事件」は、実は、良いこと。

「起こったことはすべていいこと」というのは、ALIFE(人工生命体)の実験でも証明された。面白い!

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