「良い商品」だけでは足りない
買いたいのにカート落ち。
サンプルをいただいた。ある地方の製品で、製造元・販売元両方同じ市。
乾燥肌にとても良いので、是非購入したいと思い、チラシにあるウェブサイトに飛んだ。なんだか見にくいけど、がまんして欲しい製品を2つ選択、カートに入れた。さて決済しようとするがどこでやればいいのかわからない。
アマゾン始め、洗練されたネットショップに慣れてるので、目がぐるぐるし、酔いそうになったので、やめた。令和の今となっては珍しい「カート落ち」だ。
テレビのCSとかのコマーシャルで見かけて妻が取り寄せたサンプルにはたくさんのチラシが入ってて、「このチラシから注文すれば10%割引!」とのこと。なんだ、だったらチラシから注文したほうが安く買えるのか。
チラシからの注文は電話か注文用紙の郵送限定、そして決済手段は代引きか振込のみ、カードは受け付けないとのこと・・・昭和か!(笑)
「良い商品」だけでは足りない
まずいラーメン屋が世の中から消えた。
一回洗ったらすぐにダメになる服もなくなった。というか、そういう日常普段着はユニクロとかで買うけど、ユニクロの品質はとても良い。むしろ「ちょっとお出かけ」の時に着るブランド服のほうが機能品質的には怪しかったりする。昨年、某ブランドショップで買ったジャケット、「色落ちする可能性があるので、一度洗濯するか、引取りさせてください」と連絡来た。いまどき、そういう低品質のものがあるんだ、とびっくりした。高かったんだけどね。
ともあれ、今の世の中、機能的価値はドレスコードみたいなもので、必要最低限満たされていなければならない。勝負はそこからで、「ならではの価値」の比重が大きい。
で、「ならではの価値」は何で生まれるかというと、下の図のグレーの2つ。
「届け方」
と
「関係性の耕し」
の部分だ。
くだんの商品は「乾燥肌にやさしい」という機能を売りにしていて、「健康的な生活のお手伝い」を訴求している。でも、それだけなら、他にもある。
地方都市のお店や会社によくあるんだけど、「関係性の耕し」と「届け方」があくまでローカル発想なんだ。外に出て、もまれた体験が少ない。
だからいまだに代引きと振込だし、電話注文と注文用紙郵送なんていう昭和なやり方。
経営者がどこかのコミュニティに入っていて人気者になるとかすればメッセンジャーやLINEで注文取れる。実際、JOYWOWコミュニティにはそういうお店が少なくない。
「広がりかた」が幾何級数的に違う。
テレビコマーシャルに多額のお金を使うのであれば、決済手段に投資するとか、コミュニティに参加することで独自のコミュニティを作るとかにエネルギーと時間を使えばいいのに。お金かからないのに。
地方あるあるなのかな。
「良い商品」だけでは足りない、というお話でした。ちゃんちゃん!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?