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最も愛嬌あるものだけが生き残る

アタマより愛嬌の時代だ。

自己紹介するときにこれこれの資格持ってます、とか、どこそこ会社(著名企業)出身ですとか、つい書いちゃう人がいるけど、それは言い換えれば「私、アタマいいですよ」。

でも、いま、不連続の時代で、不連続すなわち「身につけた知識が瞬時に無力化する」。

災害など、大変な事態が起こるとどうなるか。

社会を動かすメインテクノロジーが変わる。

歴史を振り返ってみると、1995年の阪神淡路大震災後、携帯電話が爆発的に普及した。みんな信じられないかもしれないけど、それまでケータイ持ってるのは一部の人だけだった。

それが、家族の安否確認や仕事の緊急連絡で必須になった。

2011年3.11東日本大震災で、TwitterなどSNSが広まった。災害時の情報収集はテレビよりTwitterのほうが速いし確実な現地情報が入る。電話が不通でもTwitterで連絡取り合える。

社会インフラをつくるテクノロジーが変わると、ビジネスも変わる。

当初は目に見えないが、確実に、じわじわ変わっていく。3.11後、ぼくがずっと思い描いていた「組織のエコシステム化」が進んだ。

会社という閉じた組織の壁が液状化し、やがて気化してなくなる。

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個人と個人がダイレクトにつながり、新しい価値創造はアメーバのようなエコシステムやコミュニティでなされるようになる。

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プロジェクトベースでエコシステム(コミュニティ)が作られ、プロジェクトが終わったら、解散。

この姿は1997年頃からぼくがずっと言い続けてきたワークスタイルだ。

でね。

この働き方で、何が一番重要かというと、アタマの良さではなく、愛嬌キャラなんだ。

愛嬌ある人に仕事は集まる。

なぜなら、プロジェクトは各人の「できる」ことが接着剤になるが、それだけではない。

どうしても密なやりとりになる。人としてぶつかり合う。そうなると、愛嬌のある・なしは、仕事を進めていく上でとても大事な潤滑油になっていく。

「誰に声かけようか」となったとき

A. アタマいいけど、性格悪い

B. アタマそんなに良くないけど、楽しい

どっち取るかというと、確実にBだ。これが会社組織だと、Aでもやっていける。ぼくの上司がそうだった(笑)

昨日も書いたように知識はクラウド化した。だから知識なんてものは瞬時に手に入る。

しかし、愛嬌キャラは、地道な努力でしか手に入らない。

人によっては一生無理かもしれない。

ダーウィンがほんとに言ったかどうか実は誰も知らない例の有名な言葉をもじってみると;

「最も賢いものが生き残るのではなく、最も愛嬌あるものだけが生き残る」

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