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僕とうつ病① 〜経緯〜

”現在21歳男子。
2019年(令和元年)当時19歳の僕は軽度のうつ病になった。”

*この記事は僕の経験にもとづいて書かせていただきます。

2019年4月、僕は県外の大学に進学した。
初めての一人暮らし、初めての人、初めての環境。どれもかも初めてのことばかりの毎日がスタートした。
初めて=慣れない生活だった。

その年の5月。ゴールデンウィークが終わり、地元に帰省していた僕は一人暮らしのアパートに戻ってきていた。静かな部屋で一人、ゴールデンウィークの振り返りをした。すると、なぜか涙が溢れ視界を失った。

今振り返ると、この時から自分自身の心の変化が始まっていた。

涙を拭い、次の日の授業の準備をした。

次の日、少しの違和感と共に目覚め、新たな環境にいる自分に嫌気を感じながら大学へ足を運ぶ。やはり、慣れない人たちや慣れない教室に自分の心はどんどん苦しさを覚えるようになっていた。

気付けば毎週末帰省するほどになっていた。

地元の友人からは「ホームシックかよ!」と馬鹿にされ、自分でもそうなのかもしれないと納得しながら「違うわ!」と笑い混じりに反発していた。なぜか、地元を離れる前までは当たり前だったやりとりに胸が熱くなる。

ホームシック、そうだ!自分は単なるホームシックなんだ!誰でも地元を離れれば初めのうちはなるんだ!苦し紛れにそう自分に言い聞かせた。

そんなある日の週末、僕はまた地元に帰省し、地元の友人数名と夜のドライブにでかけていた。すると、ひとりの友人が「なぜまた帰ってきたの?」と僕に問いかけた。その友人は、僕がなにか用事があって帰省したのだと思い、問いかけていた。だが、この時の僕の頭の中では ”自分は帰省してはいけなかったのでは”  ”帰ってきて欲しくはなっかたのではないか” 友人のたわいもない質問の本質を勝手にネガティヴな方向へと解釈し、苦しくなっていた。

どこかおかしい!

今までになかった心の違和感を環境の変化から感じていた。
やはり、おかしい。大学に進学し新しい環境に変わってから心が弱く、全ての物事をネガティヴに捉え、自己嫌悪に陥ることが明らかに増えた。

その違和感に気づいてからの生活はよりひどく、自分の心もますます悪化していった。

苦しい!

一人暮らしのアパートに戻った僕はある日から別人へと変わっていた。
訳もわからない心の苦しさに部屋中歩き回る。靴を履き外に出て歩き回る。その苦しさは、とても深く暗い洞窟の中で自分一人、ぽつんと座っているような感覚だった。

気付けば布団の中でうずくまり、気を紛らわすためにつけた大好きなYouTubeを垂れ流しで全く楽しめない。面白くもない。そんな状況へと変化し、大学へも行かないことが増えていた。幸い、食事と睡眠はなんとかとれていた。

しかし、さすがにおかしい。

自分のおかしな変化に限界を迎え、僕は病院へ行くことを決意した。
病院は2週間の予約待ち状態。限界を迎えていた僕は、すぐに予約した。

その2週間の間、大学に週2回くる臨床心理士の方と話をし、なんとかしのいでいた。

2週間後、ようやくその時を迎えた僕は、病院へ向かった。
今まであったこと。自分の心の現状。事細かく全てのことを先生に打ち明けた。

軽いうつ病です。

ようやく心の症状を病名として理解した。

その日から薬での治療が始まった。
夕食後に飲む薬と、心が苦しくてどうしようもない時に飲む頓服薬を処方された。

このことがきっかけで、大学もやめた。半年の大学生活だった。

それから約2年経った現在

僕は地元に帰ってきて、現在も薬の治療を継続している。
3ヶ月に1回、高速道路に乗って2時間かけ病院にも行っている。地元の病院に変えることも可能だったが、病院が変わることで自分にも悪影響があるのではないかという恐怖から変えなかった。


*ここでは、僕がうつ病になった経緯や体験を紹介させていただきました。
 この記事には続きあり、” 僕とうつ病②  〜伝達〜”  と題しまして、次の記事で  
 経験をもとに皆様にお伝えしたいことを記事にさせていただいています。




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