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はじめての同居ねこ

きっかけは突然

2007年の5月に自宅近くの児童公園でまだ目も明いていない黒い仔猫を拾ったことから運命的・必然的・不可避的にねことの暮らしが始まった。小学生だった子供たちが発見したそのねこはカラスにつつかれていてもう助からないんじゃないかと思ったが妻が獣医師に連れて行って診てもらったところ幸い怪我もなく元気だからがんばって育てましょうということになった。猫用のミルクと獣医さんで借りた猫用の哺乳瓶で3時間間隔での授乳が始まった。日中は妻が、夜中の一回のみ私が担当して何とか授乳期を乗り切った。「乗り切った」と書いたが我々夫婦ともにねこの子育ては初めてで獣医師の指導のままに空き箱の中にボロ切れを入れて保温。排泄は脱脂綿でお尻を軽く刺激してやるなど実際には四苦八苦。口の周りにミルクが付いたままねこを箱に戻したもんだから箱にねこの頬がくっついて毛が抜けてしまったことなどもあった(ごめんね)。

そして離乳期へ

幸いにして生命力旺盛だったようで程なくしてねこは無事授乳期から離乳期に移行した。一昔前であれば猫のご飯は“ねこまんま”などと称してご飯にかつお節や味噌汁などをかけてやっていたようだが,最近は猫専用の餌(キャットフード,以下フード)が各種売られている。フードは水分含有割合の高いウエットタイプとそうではないドライタイプに大別され,さらにそれらが年齢別,種別(長毛,短毛など),状況別(体重過多,腎臓・肝臓・泌尿器など内臓トラブル,などなど)非常に多くの種類がある。離乳期の仔猫にはカロリー高目の仔猫用フードが用意されている。体重に合わせて一日の給餌量の目安も示されていて初心者に親切である。うちのねこにもドライタイプ(以下カリカリ)のフードを買ってきて与えることにした。買ってきたカリカリにはたくさんのカラフルな小粒が入っていて素材ごとに色と形が違っているとの説明が箱に書かれていた。当初は気付かなかったがそのうちにカリカリを入れているお皿の近くに黄色い粒が落ちていることに気がついた。まさかとは思ったが毎回黄色い粒だけ残っている。箱の説明によると黄色い粒はチーズが原料とのこと。どうやらうちのねこはチーズがお気に召さなかったようだ。ねこにも好き嫌いがあることを知ったことでねことの気持ちの距離が結構近づいたように感じた。そしてこのねこのおかげで家族皆ねこと同居することの良さを知ることができ、保護ねこ3匹を次々と迎えることとなった。ほんとうにありがたいことと思っている。

成年期を経てはや老年期に

ねこは成長が早い。2007年生まれのねこは今年で12歳。人間の年齢にあてはめると64歳くらいらしい。もうりっぱなおじいちゃんねこだ。ミルクをやって育てたのにいつの間にか抜かれているのは変な気分だがこればかりはしかたない。幸いなことにまだ特に病気もなく年に1度の予防注射を兼ねた健康診断でも問題ありませんと言われている。よく見れば白髪が増えてきたりそれなりに老化は進んでいる(それは私も同じ…)がまだまだ元気。洗面台に飛び乗ったり,飛び降りたりも(たまに足を踏み外すけど)今のところは大丈夫。この調子でできるだけ長生きして欲しいと願っている。これからもよろしくね!


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