けむり

恋愛にブランクがある私ですが、最近アプリで毎日数話ずつ恋愛漫画を読んでいるのでなまっていた心もいまなら怪我なく動けそうです。ウォーミングアップは終わっています。
あとは戦う相手だけ。

久々に心はずませたいので、ドキドキするやつがしたいです。これってこのままいけばいつか付き合えるのかな?みたいな関係の人とデートに行きたいです。
お気に入りの服を着てお気に入りの髪型にして香水をくぐって家を出て、駅前で誰かを待つやつがしたいです。

早めに着いたから駅のトイレで化粧を直そうと鏡見たら、家の鏡で見た可愛い子がいなくなってるやつもしたいです。いなくなったのはしょうがないので、なるべく納得いく自分にしようとできる範囲で手をくだすけどなんかもうわからんなって結果自分の気持ち次第かみたいな感じになって、最後薄めで鏡見て可愛いってことにするやつしたいです。

そうこうしてたら待ち合わせの時間になって、慌てて駅前の待ち合わせの目印にしていたところに向かってる途中に彼から遅れるって連絡が来てしょうがないなって思ったりもしたいです。
待っている間に私を通り過ぎていく可愛い人とかかっこいい人をたくさん見て私が一丁前に香水つけてきたこと恥ずかしく思ったりもしたいし、私を見つけて駅の方からごめんねって顔と仕草をしながら歩いてくる彼がこっちへ来るまで私のことしか見てなくて嬉しくなったりもしたいです。

その後彼お気に入りの煙草が吸える居酒屋に行きたいです。しばらく飲んで、完全に出来上がった彼に寄り添ってお店をでたところの路地にシルバーアクセサリーを売っている露店があって、ご機嫌な彼に「指輪買ってあげる」とか言われたいです。
酔ってるでしょ買わなくていいよという私の手をとって勝手に選んで買った指輪をはめて「これでかなちゃんは俺のもんだね」と言われて、指輪ごと手を包まれて彼が笑ったところでスマホが鳴って、画面を確認した彼がいくら飲んでも変わらないのにその時は少し顔を上気させて「じゃあ俺ほかのところ飲み行くから駅まで送るね」って言われて、駅まで送ってもらって手を振って、改札に入って振り返ると彼はもう街に向かって歩いていて、私は家に帰ってシャワーを浴びて、指輪なんかなくても私の気持ちはもう彼のものなのにって髪の毛についた煙草のにおいを流して、次の日の朝知らない綺麗な女の人と一緒に歩く彼と会って、「なんかかなちゃんには珍しい指輪してるね」って言われたいです。

ウォーミングアップは終わっています。

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