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『デュエット』

ある過去の恋愛に書いたもの。
当時どうしても一緒にいたいけど、どうしても一緒にいられない、それは距離の問題とか心のすれ違いとかで時間をかけないと埋めることができなかったもののために諦めた恋愛だった。
今となっては、その時の相手と再会して心の確執のようなものは軽くはなったんだけど、別れを決意した時にはどうしてもその後の未来にその相手がまだ恋人として、となりにいることは想像することができなかった。

先へ先へと時間は前にしか進んでいかない中で、心の中では逆行してその場に留まりたくなってしまう想いに足を取られて身動きができなくなる・・・そんなのがいつもの自分の悪い癖で、でもその時間があったからこそ感じることができた想いもたくさんあったことを知っている。
それが居心地が良かったのか、自分のために、本当に感じる必要があったことなのかは今でもわからないけれど、それでも「自分らしさ」を語る上では切り離せないものだったとも深く思う。

今日は、そんなある過去に大好きだった人に対して書いたものを、一言一句変えずに引用しておきます。


***


お月様の照らす星が

夜の海を渡って

ぼくときみは、違う舟で

同じ明日を目指した。


きらきらして

とてもきれいだね。

でも、ひとりぼっちじゃ

なんにも見えないのと同じ。


優しくしてあげられなくて

ほんとにごめんね。

「好き」が大きくなるほどに

大切すぎて、怖くなるんだ。



お日様奏でる青空に

雲の音符が踊る

指揮と伴奏は

ぼくとね きみの役目なんだよ。


ちょっとくらい、

間違えてもいいよ。

だけど、やり直したい時には

初めからしよう。


一緒にいられなくなっても

負けないでいてね

いつか、ふたりまた会える日に

その元気な笑顔を見せて


一緒にいられなくなっても

負けないでいてね。

きみは笑っているのがいちばんいいよ

忘れないでね。


***



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