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TTPSという成長方法

▼TTP(徹底的にパクる)という考え方をご存知でしょうか
「徹底的にパクる」の頭文字をとって作られた造語です。大事なことは徹底的であることで、ある程度の方向性を理解したあと自分のオリジナルや都合よく解釈して真似しやすい部分だけを真似して終わりにしてしまうことが多いです。社内外のハイパフォーマーの業績をあげている秘訣でありノウハウを自分のスキルとすればいいのです。

たとえば自分自身の経験でいうと、私のビジネスマンとしてのファーストキャリアは人事でした。新卒でいきなり人事になったのですが、学生視点ではとらえられるものの、当然、何がどうなっているかわかりません。。入社してすぐ後輩の採用の現場に駆り出されて、ほぼ休みなく仕事の毎日。みなさん忙しいのでほとんどすべてOJT(というか放置w)そのためTTPしないと仕事になりません。「セミナーの準備はどうしたらいいか」「学生の前で話すときにどのようにふるまったらいいか」「面接で大事な視点は何か」「人と仕事するときに大事なことはなにか」「偉い人との関係構築方法は」等々。まさに先輩や上司をTTPしまくりました。それが今現在の自分を作っているといっても過言ではないと思っています!

▼それを進化(S)させるということを考えたことがあるでしょうか
「TTP」という言葉は特定の企業でのみ使われている用語だと考えていましたが、実は結構一般的な言葉で大手流通業や製造業や小売業の創業者が唱えていたという説があり、昨今ではそれなりに市民権を得ています。それを進化させるということが大事です。

ちなみに、TTPSを実践するためには5つのステップがあるそうです。

●ステップ1:ゴールを設定する
何のためにTTP(徹底的にパクる)するのかを定めます
●ステップ2:TTPするところを見つける
TTPする際にすぐに結果が出るのは「最も個人や組織が弱い箇所」で行うことです。「最も弱い箇所」を定量データや定性情報などから見つけ出し、そこをTTPして強化します
●ステップ3:ベストプラクティスを見つけ、仮説を立てる
成功事から学ぶのが目的です。「その組織の中でのベストプラクティス(最高の仕事)」を見つけてその人から学びます
●ステップ4:学びの仕組み化でサイクルを回す
ノウハウは現場で実践してこそ意味があります。TTP する仕組みをつくる、ノウハウ共有の場づくりや、実践結果の振り返りが重要です
●ステップ5:進化させる
TTPサイクルが回る状態=「学びの仕組み化」がうまく回るようになってきたら「S(進化)」に進みます。学んできた「型」を破り次の段階にいきます

▼守破離との関係性はどうか
剣道、柔道、書道、花道、●●道など修業における段階を示したものです。
「守」師や流派の教え・型・技を忠実に守り確実に身につける
「破」他の師や流派の教えを考え良いものを取り入れ心技を発展させる
「離」一つの流派から離れ独自の新しいものを生み出し確立させる段階
「守」はTTP、「破」はSと言えます。

やはり「何の目的で、誰の、何を学ぶのか」が重要です。そこで私が提唱している勝手に師匠制度があり、上記を定めて勝手に師匠認定して、徹底的にパクることが大事です。師匠が言うことは絶対であるため、●●道でもどの派閥に属するのか、どの先生から師事を受けるのかを自分で決める必要があり、逆に言うとそれを決めることがめっちゃ大事です。

▼新しいことを学ぶ時に本当に「徹底的にパク」ってみる
まず自分の現状を捉えた際に、まずは「何の目的で、誰の、何を学ぶのか」を決めてみましょう!マーケティングでもいいし、投資でもいいし、マネジメントでもいいし、営業でもいいし、採用でもいいし、、、ビジネスにおける全ての分野で可能性があります。その上で上記の5ステップを実践してみてください。まずは何か1つはじめて見ることが大事です。

いま、あなたが、一番手に入れたいスキルはなんですか?

▼参考文献
TTPSマネジメント 中尾隆一郎