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確実に来る「世界大恐慌」
先日の日経平均株価の暴落、そして、ニューヨーク・ダウ平均株価の暴落など、世界経済の危機を感じるNEWSが後を絶たない。
日経平均株価https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56695820S0A310C2000000
【日経平均株価は急落し、前日比1003円82銭(5.17%)安の1万8412円24銭で前場を終えた。取引時間中では2017年4月19日以来、およそ2年11カ月ぶりの安値を付けた。】
ニューヨークダウhttps://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKBN20Y3DY
【ダウ平均は1460ドル超下げ、2008年の金融危機以来初めてベア相場入りした。】
このように、いつ世界経済が恐慌に突入するか分からない状況の中で、震源地となりそうなのが、ドイツ銀行である。
ドイツ銀行の危険性は、以前から囁かれていたが、ここに来て本格的に危険水域に突入した。
ドイツ銀行
償還可能な債権の返済オプション行使せず
https://reut.rs/2Q4Q6hh
4月に、ドイツ銀行が、返済可能となる【約1200億円分】のAT1債は偶発転換社債(CoCo債)の一種であり、銀行が発行する債券としては最もリスクが高い。償還期限がない永久債と同等に扱われるが、償還可能日を迎えれば返済できる。
慣習的には、償還可能日が来れば、すぐに返済することになっている。だが、市場の混乱の為、今回は返済を見送るという。
1200億円分の債権を返済するのを躊躇う程、危険な状況というわけである。
そもそも、ドイツ銀行が破綻しそうな理由というのは、大きく3つある。
①CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)による多額の保険金支払い
②多額の制裁金
③政府の救済が見込めない
①だが、まず、CDSとは、国や企業が倒産した際に、不良債権を肩代わりするというデリバティブ商品である。
ドイツ銀行は、ギリシャのデフォルト時にも多額の保険金を支払っており、それらが経営を圧迫していた。
(例、ギリシャ:約50兆円、VW:約1兆円)
②は、マネーロンダリングや、サブプライムローンの不正販売を行ったことにより、課せられた制裁金である。
(例、ロシアでのマネロン:約600億円、サブプライムローン不正販売:約1.4兆円)
③は、これだけの大企業であるにも関わらず、ドイツ政府からの救済は見込められないということである。
ドイツのメルケル首相も「救済しない」と述べていることからも、救済を期待することは出来ない。
つまり、ドイツ銀行は、ほぼ確実に破綻する。
そんなドイツ銀行の破綻が、なぜ世界大恐慌の震源地となりそうなのか?
それは、こんな状況のドイツ銀行が、約7500兆円分のデリバティブ商品を扱っているからである。
つまり、ドイツ銀行が破綻すると、世界中にばら撒かれている約7500兆円分のデリバティブ商品が、全て不良債権化するのである。
7500兆円とは、我が国日本のGDPが約550兆円である事を考えると、異次元の金額である事が理解できる。
そもそも、デリバティブ自体が異様なバブルであったわけだが、これらの業界のバブルも崩壊するため、世界経済へのダメージは、計り知れない。
今現在の、世界経済の状況下でそのような事が起きたら、間違いなく世界大恐慌に突入するであろう。
リーマンショックは、一時的な不況であったが、1929年に起きた世界恐慌は、1933年まで続いた。
当時の日本は、運良く1934年に建て直す事が出来たが、現在、アメリカや中国への経済的依存度を考えると、日本へのダメージは甚大なものとなるであろう。
リストラ等による失業率の増加や、給与の低下など、これまで以上に路頭に迷う人も増える。
そして、恐慌が起きると、世界中で戦争(紛争含めた、争い事)のリスクが高まる。
リスクヘッジは、おはやめに。
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