ちいさな庭だより。2023年1月号。

[intro]
 中旬までは本当に1月なのかと思うような小春日和が連続していたのに、下旬にさしかかると冬将軍様がお出ましに。積雪は例年とあまり変わらないものの、一日中氷点下という日もあり、さすがにこの気温差には驚かされた。そんな年明けの最初の庭だより、今年もどうぞよろしく御交誼のほど。
 
 
[街なかの、裏庭より。]

 

 年が明けてしばらくは、もう春になったかと思わせるような好天が多かったので、ニオイスミレの花をながめることもできたのだけれど、下旬になって強い寒波に見舞われ、ちいさな庭もすっぽりと雪に包まれてしまった。この看板の下にはラムズイヤーや昨秋にやってきたコバルトセージなどが眠っている。とにかく気温差が大きかったので、春に復活してくれるか少々心配ではある。
 

(ヒヤシンス・ピンク)

 

(ヒヤシンス・白)

 そんな折に窓辺にヒヤシンスが咲いてくれたのは、なんとも救いだ。土に植えたのが初めてだったのと、中旬まで比較的気温が高かったことで、球根が腐ってきているようだったので咲いてくれるかどうか微妙だったが、しっかりとした咲きっぷりに安堵。ピンクの方は満開になったので、花をカットして負担を軽くし、球根を育てることにした。いずれ白い方もそのようにするつもり。
 

(セダム・虹の玉(推定))

 日光に当てたくて窓辺に置いていた多肉植物たちは、外気温がマイナスになるという天気予報を聞いて、しばし部屋の中へ移動。今のところは与える水の量も問題ないようで、元気そうだ。いきなりチャレンジした葉挿しもなんとか成功しているようで、新芽を確認した際にはとてもうれしかった。こんな風に増えて、元気に育ってくれるとなると、それはたのしい。ハマる人が増えているというのも頷ける。(わたしもハマりそうだ…!)
 

(ツマグロヒョウモンの蛹)

 そしてツマグロヒョウモンたちは、というと、ちょうど寒波がやってくる直前に、2つの蛹が羽化し、残っていた幼虫たちも蛹になった。それにより、わたしが庭に出てスミレの葉を摘むというミッションがタイミングよく終了(セーフ!)。同時に成虫となった彼らにハチミツ水を与える、という新たなミッションが始まった。
 

(ツマグロヒョウモン成虫・女子)

 秋のうちに巣立った1号は男子、その後11月上旬の植物交換会の際に収容した2号がこの年明けに羽化、女子だった。女子の方が少々身体が大きいので、蛹も大きいものはもしかしたら女子なのかな、と思う。実際、下旬に羽化した7号も蛹が大きく、女子だった。
 3号と5号は男子で、特に5号はどういうわけか湿度保持のために飼育ケースに入れていたカップに落ちてしまっており、一命はとりとめたものの羽根が開ききらず曲がったままになってしまった。ただ、カップは羽化に影響しないよう、離れた場所に設置していたので、どうしてそこに落ちたのか、謎である。
 ともあれ、これだけ時期がずれていながらもこうして羽化してくれたことはよかったと思うし、どうあれ外に出られる状況でもないので、最期までお世話をすることになる。今後さらに羽化すると思い、とうとうバタフライケージを購入。目下は2号、3号と7号がケージで暮らし、ときおり脱走(?)して部屋のカーテンにとまってみたりしている。5号は羽根は動かせるものの、飛ぶことは難しいので飼育ケースで養生していく。
 
 
[ロザリアンへの途…さすがに冬眠中。]

 

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