ちいさな庭だより。2022年6月号。
[intro]
さて6月だ梅雨入りだぞ、と身構えていたら、なんともあっけらかんと梅雨明けが宣言されてしまった…空梅雨どころか、こんなこと、初めてだ!中旬以降は連日の酷暑。いきなり夏になってしまって、植物たちも人間も、なんとなくお疲れ気味のこの頃である。
[街なかの、裏庭より。]
とにもかくにも、中旬以降の30℃を超える気温にうんざりしている。しかも熱風を伴っているからさらに悩ましい。午前中にたっぷりと水を撒いても、夕方には受け皿が乾いていたりする。天気予報の傘のマークに期待するも、局地的でこちらでは一瞬パラリと来たかどうか、なんて日もあるから、まったく油断ならない。人間も植物も、こまめな水分補給が必要だ。
先月の交換会でやってきた姫睡蓮、何分初めてなのでどうなることかと思っていたが、思いのほか順調に育っている。バラの肥料を買いに行った際に睡蓮の肥料も購入してバケツに入れてみたところ、水があまり濁らなくなり、かわいらしい丸い葉がどんどん増えている。今の状態でもすでにおもしろいと感じているのだから、これで花が咲いたらさらに…などと思いながらバケツをのぞき込む日々だ。
春に薄い緑の実をぶら下げたまま音沙汰のなかったフサスグリは、上旬にようやく赤くなりはじめた。今年も結局一つだけ。結実したあとは、いつもは枯れてしまっていたのだけど、引っ越した環境が合っているのか、現時点では元気そうである。
野イチゴは一旦収穫期を過ぎたと思っていたけれど、また花を咲かせているので結実しそうだ。クランベリーは花が済んで緑のまるい実がぶら下がりはじめた。
今年は無理、と思っていたブラックベリーは、このおかしな天候にもめげず、ちいさいながらも蕾を上げてきている。なんとか結実までこぎつけたい。別の苗でカイガラムシも出始めているので、昨年のようにならないよう警戒していなければ。
そして、いよいよブルーベリーが色づきはじめた。引っ越しの際にはブラックベリーと共に、こちらもどうしたものかと迷ったけれど、こうして花や実を見ると、やっぱり連れてきてよかったな、と思う。今のところ鳥たちには見つかっていないようだ。少ないけれど収穫するのがたのしみ。
好きな歌の歌詞の中に summer sunberry というのが出てくるのだが、本当に夏のはじまりはベリー類の時期なのだなぁ、と思う。
室内管理チームも、暑さにめげずがんばっている。こちらはクチナシ。ようやく芽がいくつか動き出したので、活着したと思っていいのかな。ちょっとハダニのようなものが気になるけれど、目下は元気そうだ。
そして、こちらも先月の交換会でやってきた、モミジバゼラニウム。やってきたときは正直なところあまり元気がなく心配しつつ植え付けたのだが、さすがはゼラニウム、しっかり活着してどんどん新しい葉を伸ばしてくる。よく見ると蕾が!
独特の香りに、わたしを可愛がってくれていた母方の祖母がゼラニウムをよく育てていたのを思い出す。この苗を迎えることになったのも、祖母による巡りあわせなのかな、などと思ってみたりして。
[ロザリアンへの途…灼熱のセカンドシーズン…]
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