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「らしい」の感染〜日韓関係〜

コロナ前なんかだとよくこのような声を聞いた。

「今、韓国に行くのは危ないらしいよ。」
「知り合いが韓国で酷い目にあったらしいから行かない方が良い。」
「韓国人は日本人が嫌いらしいよ。」

この前なんかは日韓関係が戦後最悪だ!なんて報じられていた。

日本で報じられるのは日本目線のニュースだし、韓国のマイナスな部分ばかりを見せてくる。だから僕たちは全体を見ることを放棄してしまう。僕たちが見ている事実は事実の一部だし、事実じゃないかもしれない。

だからこそ、韓国が危ないらしいだとか日本人が嫌いらしいだとか言う人の言葉を信じるのではなく、僕自身がそれを見て何を考えるのかを大切にしたい。

小学生の頃に韓国へ行った。その時、日本人の僕らに日本語で優しく笑顔で道案内をしてくれた韓国人のおじさんを今でも覚えている。地下鉄で切符を買うのに苦戦していた僕を助けてくれたおじさんもありがとうございました。
僕はその時は日韓関係なんて知らなかったけれど、韓国の人は良い人なんだな。と感じた。感じた、というのは事実じゃないけど助けてくれたのは事実だ。

韓国のプラスの部分が見えたと言えば、韓流イケメン俳優やアイドル、化粧品やチーズハットグなどの食品だろうか。戦後最悪の日韓関係と言われる中でどうしてこんなにも韓国のモノが流行るのか。

それは国民の関心がそこにあるからだと思う。関心があるということは視聴率にしろ、お金にしろ数字が取れる。だから流行るんだ。
けれども日韓関係に対して無関心な人は多い。
無関心なのに「危ないらしいよ」の空気を作る人。そしてふりまく人。「らしい」の感染はコロナウイルスの感染と同じくらい恐ろしい。

日韓問題よりも本当に問題なのは国民の無関心だろう。

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