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Hulu『The Boldtype』が大好きな7つの理由

周りに知っている人がいないので、ブログにこのドラマへの愛をアウトプットしたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ!

いきなり本題に入りますが、私は海外ドラマ『The Boldtype』が大好きです。日本では邦題『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』として2017年にHuluプレミアで公開しています。

Netflix、Amazon primeも並行して見る程、海外ドラマが好きな私ですが、この三年で今でも断トツで『The Boldtype』が好きです。

その好きな理由をざっくり6つ、ご紹介します。

①多様な社会問題を描いている

観るまでは『 NYガールズダイアリー 大胆不敵な私たち』という邦題と、予告動画で何かあるとクローゼットに集合するところだけを断片的に見てしまい、申し訳ないですが「10代向けの青春ドラマかな?」と勘違いしていました。

が、いざ本編を見始めるとその期待はいい意味で裏切られました。

仕事、人種差別、SNS、銃、母子関係、政治問題、ハラスメント、LGBTQ、フェミニズム、ジェンダー、性暴力や性犯罪、親子関係、中絶や流産など…

書ききれない程にありとあらゆる社会問題や、個人レベルの問題までをドラマの中でしっかりと描いています。

また、女性が抱える問題だけでなく、 こうした女性に関わる社会問題で立場を問われやすい男性や、ジェンダーに揺らぎがある登場人物とそれを取り巻く社会に焦点を当てるなど、その対象は多岐に渡ります。

②勇気を貰うストーリー展開

私がこのドラマを大好きな理由の2つ目として、こうした社会問題に切り込み、最後は観た人が勇気を貰うストーリー展開だからです。

ドラマの主人公である三人の女性を中心に、個性豊かな登場人物が様々な問題と向き合います。

多種多様な問題に対して、どこかで必ず、誰かに共感をします。そして最終的に出したその答えに励まされます。

③新喜劇のように笑いあり涙あり

ここまでだけを伝えると誤解されそうですが、シリアスで暗いドラマということではありません!

むしろ、ストーリーは好奇心や楽しみを描く方が割合的には多いです。

各キャラクターが楽しもうとすることの邪魔となる問題について向き合っていく過程でも、ジョークやお楽しみを忘れずに話は進みます。

また、問題を抱えながらもいつも通り仕事をして(時に無職となりながら)その中にある楽しみを見つけながら過ごすこの良いポップさ…

これこそが、このドラマにある大胆で好奇心旺盛な明るい雰囲気の肝のように感じます。

だから観ていても暗い気持ちにならずに、楽しく、特に感動しながら最後まで見ることが出来ます!

例えるなら、まさに吉本新喜劇のようです。

笑いのシーンの中に重大な問題があり、時々シリアスや人情といった感動シーンもしっかり演出している。そういった具合です。

社会的な大打撃を受けたり、大変な事はあるのですがそれを抱えたまま登場人物は笑ったり、ふざけたり、泣いたり、恋をしたり…

かと思えば、その人物の葛藤、出した答えや行動に号泣…

ジャンルレスな笑いあり涙ありのドラマです!

③実話を元に作られたストーリー

登場人物が問題に対して、突拍子も無いアイデアで解決をしたり、はたまた気持ちに折り合いをつけたり、つけれなかったり。特には法的処置をとったり…

とてもリアルな方法で問題と向き合ったり、受け流したりしています。

扱うテーマや状況などがあまりにもリアルなので、「リアル過ぎない?しかも複数の登場人物のそれぞれの設定や関係性が細かく設定されていて濃密過ぎない?」と思っていました。

調べてみると、ある事が分かりました。

このドラマは実話を元に作られているそうです。

モデルとなったのは、『コスモポリタン』元カリスマ編集長であるジョアンナ・コールズさんで、その半生を元に作られています。

色んな問題を抱えながらも日々を生きたジョアンナ・コールズさんを始め、出会った人達がこのドラマの登場人物のモデルとして出てきています。

ちなみに、ジョアンナ・コールズさんをモデルとした登場人物は主人公三人の上司であり、部署のボスであるジャクリーン・カーライルです。

ちなみに、シーズン3の終盤では、ネット情報ですがひっそりとジョアンナ・コールズさんが登場しているとかいないとか…。遊び心があっていいですね。

話を戻します。ドラマの登場人物のジャクリーン・カーライルは部下達に「この雑誌のテーマは女性を勇気づけること」のような趣旨の発言を何度も繰り返しています。


話の中では雑誌作りのビジョンとして語られることが多いですが、個人的な私の感想だとこのドラマ自体にも通ずる大きなテーマのようにも感じます。

とても大好きなキャラクターであり、ドラマの中の架空のキャラクターではありますが、実際に私の憧れの一人です。

④音楽とゲストが良い

ドラマを彩る音楽のチョイスが素敵です。

音楽がイケてるだけでなく、それを歌うアーティストもフェミニストやLGBTQ、アライの方が多く使われています。

その繋がりもあってかどうかは分かりませんが、ドラマには現実世界で本当に有名なアーティストやドラァグクイーンが本人役として登場します。

私の好きなアーティストであるベディ・フーが登場したときは痺れました…!

それと、主人公たちが新人時代の過酷な労働を思い返すシーンではその年代に合わせて当時に流行した音楽を使うなど、ちょっとした遊び心も満載です。

私が大好きなドラマと大好きなアーティストのコラボは、とても嬉しかったです。

⑤役者の演技が素晴らしい

主人公は雑誌編集部で働く三人の女性です。


・サットン
・ジェーン
・キャット

それぞれが抱える問題は1つではありません。

肌の色も違えば、育ってきた家庭環境も違い、それぞれの性格やセクシャリティなど、主人公三人だけでもこのボリューム。

これに加えて、他の登場人物や社会的な動きが加わるのでもう…ストーリーが濃厚です!

そして演技が上手い!
全員上手なのは間違いないのですが、特にキャット役を演じるアイシャ・ディーさんがめちゃくちゃ上手い!

かなり強気な性格であるキャットが、SNSのヘイトコメントで少しずつ精神的に追い詰められていく表情だけを、数秒間映すシーンがあります。

アンチが増えた事の発端が複雑なだけに、その心情を耐えながら重役たちとの仕事のプレッシャーもあり、社内で耐える…けれど徐々に綻びそうになる。

それを表情で見事に演じています。

ぜひ、観ていただきたいシーンです。

⑥本気で女性を救おうとする姿勢

レイプについて扱う回は、物語自体にも大きな勇気付けやパワーがあります。

そして、物語が終わった後に画面が暗転し、性被害に遭われた方々が実際に頼ることの出来る専門機関の電話番号が掲載されて、その回は終演となります。

海外の専門機関なので、日本から頼る事は難しいですが、この演出を観た方々は国籍を問わず、そういった機関があるということを学ぶことが出来ます。そして、それは誰かに助けを求める選択肢を増やすことに繋がります。

これを観たときは衝撃的でした。様々なドラマを観てきましたが、こういった演出は初めての事でした。

物語だけで多くの性被害に遭われた方々に寄り添うだけでなく、実在する専門機関の繋ごうとする姿勢から本気で女性を救おうとしていることが伺えました。

⑦大変な日々の中にも楽しみはある

深刻な問題の中でも、楽しみを見つけながら生きている演出がとても好きです。

ドラマのモデルとなったジョアンナ・コールズさんはインタビューの中でこうしたことを大切にしていると語っていたのを読んで、ドラマの中に感じていた好奇心旺盛で楽しい雰囲気の意味がより分かりました。

ドラマの中で登場人物達は、まさかの相手と恋に落ちたり、セックスライフの新しいアイデアだったり、新しいキャリアだったり…

パーフェクトな事ばかりではありませんが、そうやって楽しいことにどんどん挑戦していく姿を見ていると、とても明るい気持ちになります。

それと、絶対絶命なシーンでも笑えるジョークなどが多いところも私は凄く好きです。

なぜかというと私の考えと、そういったことが重なったからです。

私が迷った時に大切にしていることがあります。

それは"ALL FOR JOY"、つまり全ては楽しむためという価値観です。

転職も人との別れなど苦しい選択も、最終的には自分や大切な人が楽しむためのもの。

なのでこのドラマを観たときに、それを大切にしていることが分かって、とても共感しましたし大好きになりました。

シーズン5を期待!

つい先日、シーズン4が終了しました。

観た人は分かると思うのですが、怒涛の展開でしたね!

シーズン1から主人公たちのキャリアや向き合うべき問題はさらに重く、大きくなっていますがパワフルさやユーモアも更にパワーアップしています!

2017年から約三年、主人公たちが出世や転勤などをしていく中、私も沢山のことがありました。

いつも観ながら元気をもらったり励ましてもらいながら楽しんでいました。

なので、シーズン5が待ちきれません!ドラマ関係者の方々、ぜひよろしくお願いします!

そしてまだ観たことがない人はぜひ!観たことある人は語り合いましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!