明治を生きた女
私のおばあちゃんは江戸っ子で、お家にいる時は着物を着て、お料理も上手。
小さな身体を思い切り使いながら椅子に登ってねじまき時計を回す。
男の人は男前はダメ。と小さな私や姉に時折 話す恋バナは女だった。
ハンバーガーを買ってくると
こんなの初めて食べた!と喜び
近所の子供達にはクリスマスにはお菓子のブーツを配る。
きっぷの良いおしゃれさん。
おばあちゃんが亡くなった後、
引き出しから紙に包まれた小銭とメモがあった。
オロミンシー代金 …ときちんと包まれていた。
おはぎを作り天ぷらを揚げにこやかな
おばあちゃん。
月を見ながら今夜は想おう。
私はおばあちゃんの孫でよかったよ。
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身体が一番です。まだしないと困る事だらけの私に優しい気持ちをありがとうございました。