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恋愛中毒

初めまして。 
キズキ七星(きずき ななせ)と申します。

よろしくお願いします。

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さて。早速なんですが、小説がすごく好きで。いや、量を尋ねられてしまうと大した量ではないのだけれど……。量を読んでいれば「本が好き」だと名乗れないわけではないので、胸を張って「本が好きです」と言っています。
成人してからさほど経っていないので、死ぬまでのこれからの人生、どんな本と出会えるのか楽しみで仕方ありません。

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ということで、初手は「恋愛中毒」という山本文緒さんの小説について、お話しさせてください。 ネタバレを控えて話します。

これ、平成14年なので割と古めです。「問題作!」と評されたのですが、ここで1つ思ってしまいました。「問題作、多すぎやしねえか……」とまぁ、読前は思っていたわけですが、読み進めていくにつれて「これは問題作かもな」とも思ってしまったんです。

一言で表現するなら「狂愛」。恋は盲目と言いますが、これは盲目すぎるというか、醜い嫉妬というか。でも、だからこそ、人間の醜い部分がおもむろに表れていくからこそ、「恋愛中毒」が評価されるわけなんですよね。筆者より一回りから二回り上の大人たちの恋愛なので難しいかなとも思ったのですが、人間、いくつになっても色恋沙汰になると黒い何かが自身の内側から湧き起こってくるものだな、と。

色恋に他人(と言っても全くの他人ではない。;相手の家族etc.)を巻き込むのはよろしくないですね。

恋って、素晴らしいと共に、本当に恐ろしいんです。想い人を手元に置いておくために、今自分が何をしているのか分からなくなっていくんです。ダメだって理解はしているけど、もうどうしようもない。または、間違った行動をしていることに気がついていない。何故なら、今「その行動」をしないと、彼(彼女)は離れていってしまうと信じてやまないからです。

なんで私じゃダメなの? なんで僕じゃダメなの?

そんな恋、覚えがある方も居るのではないでしょうか?

筆者はこの本を、【恋に苦しんだ人】に是非読んで欲しいです。心の底からオススメします。

読んで、彼女らを否定したくなっても、この話が貴方に無関係とは言い切れません。いつか、恋に溺れる日が来るかも知れませんから。

思い出して苦しくなったのなら、その人があなたが本当に想っている人なのだと思います。

ただしね、連絡なんてしてはいけないのです。

決して。

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