見出し画像

自分の成長を確認する最高の方法

今回は、生意気にも自分の成長を確認する最高の方法というテーマで書いてみたいと思います。

と言いますのも、まさに先日、それを実感した体験を得られたためです。

体験してみて、これはぜひ多くの人にも味わってもらいたいなとわざわざこんなタイトルをつけて書き進めてみることにしました。

昔の自分との差分を実感するのに最適な場所とは


先日、エスコンフィールドに訪れるのに併せて、約20年ぶり?に私が卒業した北海道教育大学札幌校にいってきました。

たしか卒業してからまだ数年が経ったくらいの段階で一度だけ訪れたことがあったのですが、それ以降は一度も行っていなかったので、もう懐かしくて仕方がありませんでした。

これが我が母校の正門。めちゃ広いし、平日なのに人がいない!!

私が通っていた大学は、札幌駅から電車で30分程度北に向かったところにあります。
駅から20分強、歩いて大学まで向かう道のりは、当時は、まだ周辺が原っぱだったのが良い思い出です。

私が卒業してから数年程度の間に、新興住宅街としての人気が出て、原っぱだった場所に、ニョキニョキと家が立ちならびました。
私が最後にいったのがそのタイミングでした。

ただ、新興住宅街としての発展もひと段落したようで、今回、訪れてみての印象としては、最後にやってきた時とは良い意味でも悪い意味でも全然変わっていないというものでした。

当時、私は、大学から歩いて5分程度のところあるアパートで一人暮らしをしていたのですが、今のその建物はしっかりと建っていました。

この道を進んだところに私が住んでいたアパートが今も建っています!!

私が生活していた部屋もしっかりと残っていて、今は別の人が生活をしているようです。「懐かしい〜!!」なんて言いながら、建物の周りをうろうろとしていたら、ちょうど、その瞬間、外に出てきていた人から怪しまれました。。。写真とか撮ろうとしていなくてよかった笑

私の大学は、北海道中から学校の先生を目指す学生たちが集まるということで、札幌以外にも、釧路や旭川、函館、帯広など、あちこちから学生たちが集まっていました。

一人暮らしの学生も多く、徒歩数分のところにあるアパート群に友達が何人も一人暮らしをしていたこともあり、夜、バイトが終わっては、友人の家に行き、夜な夜な将来に向けての思いや、日々の悩みなどを共有し合っていました。まさに青春とはこのことだというような時間です。

もう一度、あの頃に戻れるなら、それは本当に幸せなことだなーと思いながら、近隣を散歩していました。

これがキャンパスの中。当日は月曜なのにほとんど学生がおらず、夏休みなどに一人で勉強に学校までいっていた時のことを思い出しました。

今回の訪問の1番の目的は、友人が、大学の中で講師として働き始めたということで、彼の仕事の様子を聞かせてもらうのとともに、何か一緒にできることはないだろうかと探そうというものでした。

友人ののりさんと、彼の研究室


聞いてみたところ、彼のミッションは、北海道の先生たちに、いわゆるアクティブラーニングと言われるような対話的で主体的な深い学びの取り組み方を教えたり、伝えたりしていくことだそう。

懐かしい研究棟に彼の研究室があり、小一時間、そこで彼の最近の業務の様子を聞かせてもらいました。

聞いてみたところ、数年単位での講師契約を結び、しっかりとKPIも置かれているのだそう。


どのくらいの回数、講座を開けたかとか、そこに何人くらいの人が参加したのかとか、講座で教えた内容がどの程度、実際の学級経営で活用されているのかとか、そういったことを報告する必要があるといっていました。

印象的だったのは、これだけ「アクティブラーニングが大事」と言われた時代にあっても、結局、現場の多くの学校では、従来型の一斉型の授業がまだまだ主流ではないかということ。

自分が学生時代に受けた授業の影響はやはりとんでもなく大きいようで、当時、一斉型の授業を受けた先生が、それしかわからないということもあり、今になってもそういう授業を行なっていることもあり、

そこで授業観を身につけた学生たちや、やはり同じように一斉指導型の授業を行おうとするのだそう。

彼のミッションは、そういった授業観をもっている先生たちや、学生たちにアクティブラーニング型の授業の進め方を教えていくことにあるのだそうで、やはりなかなか思うようには進まないという苦労を聞かせてくれました。

また、札幌だけでなく、北海道中の学校に広げていくというミッションもあるのだそうですが、なんといっても北海道は広く、地方都市に行くほどに情報感度が下がっていったり、いる人の保守性が高まっていったりするのだそう。

本当は、いち早く変わっていかないと街の存続も厳しくなっているというところが全然変わろうとしないような部分もあり、そこにも難しさを感じていました。私も一度、北海道の保守性とは戦ったことがあることもあり、彼の苦労は手に取るようにわかるなと思いました。

私もこの大学に育ててもらったということもありますし、私がしてきた経験はこれから先生になっていくであろう人たちにとってなんらかヒントになることも多いのではないかということもあり、いろいろと手伝えたらと思うことは浮かびつつも、どれもこれも一筋縄ではいかないものばかりなのもよくわかりました。

今すぐどうこうというよりは、もう少し長い時間軸で見ていくことが大事なのかなということを思いました。いつか、母校で後輩たちに授業を行う日を夢見て、これからもがんばっていきたいと思いました。

20年ぶりに訪れたことでわかる自分の成長

そんなこんなと、彼の研究室に入って、お互いの近況について共有し合っていたら、あっという間に2時間が過ぎていました。

その後、校内を散策したいと伝え、私が入っていた準硬式野球部のグランドまで連れて行ってもらったり、軽音部がある部室の近くを歩いたりしました。

ここの建物の1階にある軽音室でずっとベースやドラムの練習をしていました。その先に見えるのが教育実習の時にお邪魔した小学校の校庭。この場所があるから今の私がいるなと思いました。
もう何度ここの場所でエラーをし、自信を無くしたただろうかと思いました苦笑

こうやってキャンパス内を歩いていくと、景色が全然変わっていないことも影響し、当時の自分の心情が蘇ってきて、その差分がありありと見えてきます。

比較してみれば、当時の自分は全然、自分に自信がなく、何か小さい失敗があれば、全部、それを真正面から受け取ろうとし、落ち込んでいたのを思い出します。

今となっては、自分の責任と環境の責任をフラットにみたり、自分の責任が生じる背景や要因を分析しては、受け取るべきこと、受け取るべきことではないことなどを、吟味して反省に繋げられる自分がいることを考えると、この20年間で自分も大きく成長したのだなということを感じました。

その他にも、いつか教員になって、自分が小学校4年生の頃に出会ったあの先生のようになれるだろうか、なんて考えていた頃の自分からすれば、ちゃんとその頃に持っていた夢を叶えた上で、今では、もっと大きい仕事といえばそうとも言えるような仕事に納得感を持ちながら取り組めていることにも気づきます。

あの頃の自分から着々と、私にしてみれば、かなり健全に道のりを進めてこれたんだなということを思います。

考えてみれば、当時はバイト先が駅前のモールの中にあったということもあり、駅から大学に向かうまでの道のりを毎日のように歩いていたわけですが。

当時の私には単なる北海道の道にしか見えなかった道も、今となっては、どんな組織がどういう営みのもとで、この道を成り立たせているかとか、目に入ってくる商業施設や建物がどういう仕組みでここに立ち、人々がこの街で生活をしているかとか、ここら辺にある植物や目や耳に入ってくる鳥や生き物がどういう形でここで生活をしているかとか、仕事や趣味を通じて、そういったことまで含めて想像がつくようになりました。

職業人としての成長とともに、一人の人間としての知識や経験が増してきていることについての実感も得られました。

また、何よりも違いを感じたのは、当時の自分の頭の中がいかに恋愛に脳内リソースを食われていたかということです笑

年齢によるホルモンバランスの変化が大きな要因なのかなということを思いましたが、当時の自分の頭の中の大きな要素が恋愛に対する不安や感情の大きな起伏で出きていたことを思い出し、20年も経つと、人間って落ち着いていくもんなんだなーということをしみじみと感じました笑

母校の持つ力

人生において、毎日のように同じ場所に通うというのは、そう何度もあるものではないように思います。あるとすれば、

・自分が住んでいた家
・通っていた小中高や大学
・働いていた職場
くらいでしょうか。

以前、働いていた職場については、私が働かせてもらった2つの学校も働かせてもらっていたオフィスも都内にあるということもあり、今も近くまで行く用事があった時や、たまに何かについて深くリフレクションをしたくなった時などに、たまに訪れることがあったのですが、大学だけは札幌にあるということで、なかなか訪れることができていませんでした。

そして、社会人になる前でありながら、働くことについてはしっかりとテーマを持っていた場所やタイミングということもあり、差分を比較するには最適の場所だったように思います。

自分が本当に成長しているのかと自信が持てなくなった時や、ふと、自分の変化を感じたいと思った時には、久しぶりに母校に向かい、自分の内面と対話をするというのは、最高のリフレクションの方法だと思いますので、よかったらぜひやってみてもらえると嬉しいです。

今回、私も久しぶりに訪れることで、なんだかんだで自分も成長できていたんだなと実感できたのとともに、自分の原点にも立ち戻る機会にもなり、改めて貢献していきたい部分が見えてきたように思います。

ということで、今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?