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中古のログハウスを買ったら、床が腐ってたため、家に穴があきました
2022年の年末に軽井沢にある中古のログハウスを買いました。
生活して1年くらいが経った時のこと。買った時には、気がつかなかったのですが、ウッドデッキから見える家の外壁の一番下の段が腐っていることが判明しました泣
悲しい現実
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私がこの家を買った時には、その手の説明はありませんでした。「修理分の費用がかかるわけだし、こういうのは最初から言ってくれよー!」と思うわけですが、おそらく前の持ち主も、不動産屋さんも気が付いてなかったのだと思います。
なぜなら、もともとはカバー風の木材で覆われていたから。
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見つけた時は、かなりショックでしたが、そうこう言っていても仕方ない。覚悟を決めて、これは一度、不動産やさんに見てもらうことにしました。
ということで、今回も、いつもお世話になっている我が家のリノベを担当してくれる会社の営業さんに連絡をし、職人さんとともに見てもらいました。
そうしたら、やっぱり「これは修理した方がいいですね。。。」ということ。
※以下、我が家の問題の箇所の写真を何枚か紹介します。
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我が家の場合、築20年程度と、人間で言えばまだまだ全然若い世代ですが、住宅としてみるとまあまあな時間がすぎています。20年もすれば、当然、いろいろと修理が必要な箇所も出てくるのは当たり前。
その際、最も腐食しやすい箇所が、雨の跳ね返りをもろに浴びる1番下の段だそうです。
ただ、その際に難しいのが、ログハウスの場合、全部、木が積み上がってできているため、一番下の段を修理しようとすると上の部分を持ち上げないと施工ができないということでした。
そして、ここからがびっくりなんですが、一度、家の壁をジャッキで持ち上げて、持ち上げている間に下の部分を差し替えるというのです。
「そんなことできるんですか!?」「これ相当重いでしょう!?」と思ったんですがどうやらできるそう。いやー、技術や道具ってすごいなーと感心します。
ということで、どうせ修理するなら早い方がいいだろうと点検と同時に見積ももらうことにしました。
たぶんまあまあな値段がするんだろうなーと覚悟はしていたのですが、届いたのは、私の想像の2倍くらいの価格。。。
このお金があったら、ピースボートで世界一周いけちゃうじゃないか。。。
そんな大金、すぐに用意できない、、、と思いつつ、いつまでも放っておくわけにもいかないため、ついに覚悟を決めて修理を依頼することにしました。
というわけで、先週から我が家に大工さんが来てくれています。
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家の中の床の工事については、実際どのくらいの工事になるかは開けてみないことにはわからないという。
どんな形になるのやらと思っていたのですが、「これは重症ですね。。。」ということでした。かなり大幅な工事をしないといけないようです泣
※ここから先、何枚か、工事の様子の写真が続きます
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しかし、なぜ我が家の一段目が腐ったのか?
しかし、こうなってくると、なんでここの部分が腐ったのかが気になってきます。
再発防止という観点から考えてみても、そこの要因はしっかりと理解しておかないといけません。
職人さんに聞いてみたところ、「通常、ログハウスはもう少し軒(のき)の部分を長くすることで、水がたまらないようにする」のだそうです。「最初からそうやって水をうまく逃すことができていれば、おそらく今はこうなっていなかったのではないか」と。
ただ、どういうわけか、この家は軒が短いため、水が一段目に溜まってしまったのだろうと。それが腐食の原因とのことでした。
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この建物を建てた際に、プロがなぜその対応をしなかったのかは謎ではありますが、原因がわかっているならそれはよかった!
今回はどういう対策をしてくれるのかが気になってきますが、「いろいろと手段を検討した結果、今回は、家の外壁の床の部分に、鉄の板をかぶせることで水による腐食を防ぐ形にする」ということでした。
「これであれば、むこうしばらく(数十年単位で?)大丈夫ではないか」ということだったので、ようやく一安心です。
今回の件から学び取れること
このログハウスに引っ越しをして以来、例に漏れず、今回もまた痛みを伴いながらかけがえのない学びを得させてもらっているわけですが、今回理解したのは次のことです。
いわば、この軒の短さによる家の腐食は、前時代の方々のリスクの見積もりの甘さと計画の不十分さが引き起こしたトラブルということができるでしょう。
これを書いている2024年現在も、社会問題や、我々の身の回りを見渡してみれば、そんなものばかりではありますが、1つの家を建てるという作業だけでも、いかに未来を見据えて準備をすることが難しいのかということを感じます。
そして、同時に思うのは、熟考することの重要性です。
どんなプロジェクトにせよ、目で見えるものばかりを意識して取り組むのではなく、まだ見えていないものまで視野にいれ、それも含めてのリスクの見積もりと、計画の立案が重要になってくるなということを改めて思いました。
今回の家の件で言えば、軒の長さというたった1つのリスク要因を見逃してしまったことで、悲しいかな、けっこうな費用が飛んでいったわけですが。
計画段階から、軒の長さ十分に伸ばすという手立てを取れていた際には、おそらくここまでの金額は必要としなかったでしょう。場合によっては今回の5分の1の費用、下手したら10分の1とか、20分の1とかそれくらいのレベルで、必要な金額が違っていたように思います。
今回は、私の家というそこまで影響が大きいわけではないケースで起こったため、せいぜい私の給料が数ヶ月分飛んだ程度で済みましたが、今後、本件以上に多くの人が関わることになる業務上のプロジェクトを進めていく場合は、まだ見えていないリスク要因について、しっかりと意識を向けていくことが重要になってくると感じました。
普段、リスク要因ばかりを目にして、一向に前に進まないプロジェクトにイライラしていましたが、適切に慎重に前に進めるというのは、本当に大事なことだなと思います。
今回の件がもう1つ教えてくれたこと
同時に今回、思ったのは、(当たり前の話ですが)木にしても家にしても、時間とともに腐るということです。
自然界にある植物も人間と同じように年数や季節とともに、芽が出て、いずれ朽ちていくわけですが、まさにこの家においても、1つの木が樹木としての命とともに、材木としての命も終えたのだなということを感じました。
「軒がもう少し長かったら、、、」と考えると、この出費も消え、その分、他のことに使えたわけで。
なんなら、私が残りの寿命において食べるであろう全てのお寿司を廻るやつから、廻らないやつに変えられたかもしれないわけですが。
逆の側面から見ると、軒を短くしておいてくれたおかげで、我が家の命について考える機会を得たとも言えます。
考えようによっては、私が今後の人生で食べるであろう全てのお寿司は、たとえそれが廻っていたとしても、廻っていないやつよりも美味しく食べられる可能性まで見えてきました。
きっと天の神様が私に大切なことを教えてくれているんだろうなと思います。
今後の行方
今週、1週間ほど東京に出張にいくということで、しばらくの間、私は家を不在にしています。
ただ、その間も大工さんは、日々我が家の工事を進めてくれています。
雨が降っている間は工事ができないそうではありますが、次に帰った際には、1週間弱分の工事が進んでいるため、きっと今とは違う状況になっているのだろうと思います。
ログハウスの修理の様子を間近でみられるというせっかくの貴重な機会だったこともあり、この費用は、最高のエンターテインメントを特等席で見る権利を買ったということにし、できれば全ての箇所の修理の様子を見たかった気持ちはありますが。なかなかそうも言っていられないのが実情です。
次回、家に帰った際にどんな感じになっているのかを楽しみにしたいと考えています。
皆様も、中古のログハウスを買う際には、くれぐれも軒の長さに(も)お気をつけください。(その他、リスク要因山ほどあるので、もし買う際には私に事前に一方いただけると嬉しいです。我が身をもってその痛みを感じているため、相当良いアドバイスができるのではないかと思います。お寿司か焼肉をご馳走してくれれば、その費用の何倍かのリスクを事前に避けられることでしょう笑)
ということで、今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。
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