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“髙橋海人”いう演技の芽を育ててほしい、痛烈に。

そんなこんなで今年は取材を断った。都内なのでそりゃ電車に乗って30分もすればあちこち取材に行けるわけだけれど、取材って基本的にあちらにあわせなければならない。土日になることもあれば、夕方以降指定されることもある。そんなときに、小学生を預かってくれとママ友さんを頼るのも申し訳なさすぎる。実家も遠い──。

去年取材しすぎたからいいや!今年は取材しないで家でテレビ見まくってやろうぜ!と思い、今年はとにかくキンプリちゃん(アイドルのほうですよ)とドラマと映画を見た。

そんな私が今年はまったドラマは唯一「ブラック校則」だ。

そりゃそうだ、キンプリのかいちゃんこと髙橋海人くんが出ているんだから見逃すはずはない。昨年末にシンドラで連ドラデビューした時も、「かいちゃんそっくりな人がなんかイケイケでチャラくなってる!」とその憑依型で演じた西野(「部活好きじゃなきゃダメですか?」)がツボにはまったものだ。(正直いうと、玄樹くんの便器を蹴る役のほうがツボだったけれど)

その髙橋海人くんが演じた中弥が、今回見事にヒット……いや、3塁打くらいのめっちゃいいヒットを私の心にはなってくれた。

「立ち上がれ」

そう静かにネット上の仮想教室で語ったのは、実は最初中弥だった。見てない人にはなんのことだかわからないだろうけれど「立ち上がれ」という言葉はこのドラマ(映画・Hulu)の中核を担う軸だった。

そんな重要な役をかいちゃんはこともあろうか「超リズム感」でやってのけた。セリフの間、表情で出す空気感、体の動かし方。彼は天性の超リズム感でそれをトントンとリズムよくやってのけた。

もちろん、苦悩する人だから、きっと彼はこの役作りに苦労をしたと思う。すっごく考えたのに違うこともあったろうし、思ってたのと違うことを要求されたこともあっただろう。しかし、そんな様子はみじんも見せずに、彼はひょうひょうとその役を自分のものにしてしまった。「超リズム感」で。

そういえば朝ドラのヒロインの職場の友達役にも高校ダンス部から有名になってデビューした女優さんが出てたけれど、彼女もなかなか演技力があった。

要するに、リズム感=演技は間違いなく関連性があり、そして髙橋海人という才能は「超リズム感」と「憑依型」を組み合わせて、二度目の役をまるでそこに生きているかのように自然に流れるように演じてしまった。

来年、なかなか次のドラマや映画をしてくれないかもしれない。歌うたって踊って、シングルだしてアルバムだしてツアーやって、月一少女漫画まで連載しているのだから。(毎週坂上どうぶつ王国だってみてるよ)

しかし、Twitterをのぞけば、ドラマファンや映画ファンが「髙橋海人の演技をもっとみたい」と訴えている。その声にぜひ応えてほしいし、朝ドラや大河だって夢じゃないかもと私はひそかに期待している。もちろん、時代劇の場合平野氏が某雑誌でいうとおり「船に乗ってやってくる側」設定かもしれないけれど。(※彼は純粋な日本人です)

昨今、Jrを売り出すのに必死のジャニーズ事務所だけれど、どうか彼の若い演技の芽をつまないでほしい。彼に「その役」を与えてほしい。

髙橋海人、演技班始動を痛烈にお願いしたい。


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