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【店長マインド】それでも休もう!

■ 休めていますか?

飲食業界の現状

飲食業界に馴染みのない方はびっくりするかもしれませんが、この業界にいると年休が1桁しかない飲食店店長の話をよく耳にします。
その方がオーナーで、しかも働くのが楽しくて仕方がないというのであれば問題ありません。
しかし、そういった方の多くは雇われ店長であることが多いです。
つまり、雇用契約の被用者(つまり会社員)です。

さらに驚くことに、こういった場合、残業代(法定休日外出勤手当)は一切支給されないことが多いです。
つまりサービス残業・出勤です。
サービス残業を強いる会社は、店長を管理監督者として扱ったり、裁量労働制であると主張しているようですが、かなり黒に近いグレーであると言えるでしょう。
中には、「残業代なんか払えるわけがない」「残業代を払ったら潰れてしまう」などと主張する遵法意識のかけらもない会社もあります。

こういった会社は飲食業界に限らずどこでも存在するでしょうが、構造的な問題から特に飲食業界ではこういった「休みなし」がまかり通っているように思います。

■ 休めない店長がすべきこと

第1の選択肢 ➡ 転職

転職が一番てっとり早く確実です。
違法状態を放置する会社に改善を期待するのはやめましょう。
転職サイトに登録したり情報収集からはじめてみましょう。
今の会社より条件の良い会社はいっぱいあるはずです。
そして、行動するなら今すぐです。
よく言われますが、あなたの残りの人生で今日が一番若いです。

第2の選択肢 ➡ 意地でも休む

ご家族がいたりしてすぐに転職出来ない方も多いかもしれません。
そんな時は今の状況で休む方法を真剣に考えてみましょう。
休みを与えないのは会社が100%悪いです。
しかし、責任の所在を追求したところで何も変わりません。

そこで、休みが無い店長が見落としがちな3つのポイントを紹介します。

① そもそも本気で休もうとしていない
② アルバイトに仕事を任せない
③ 「やらない」という選択肢を選べない

① そもそも本気で休もうとしていない

これは休みの無い状態になれた方が陥りがちなマインドです。
なぜかふらっと発注や日報作成だけやりに店に来てしまう方、シフトに穴が空いたら従業員に交渉することをせず自分が入ってしまう方、特に用もなくお店に来てなんとなく作業をされている方・・・

まずは、かならず最低週に1日は休まなくてはいけないという意識をもちましょう。
そして、予定表やシフト表にこの日は休むと堂々と描いてみてください。
自分と従業員に休みを周知させるという行動をとることが重要です。
気持ちが原因の場合、たったこれだけのアクションで休みを取れるようになります。

② アルバイトに仕事を任せない

これは以前の記事にも書きましたが、自分の仕事を減らすためには信頼して仕事を任せることが重要です。
これについてもまず仕事をお願いしてみましょう。
頼まれた従業員は嫌な顔をするかもしれませんし、うまく仕事ができないかもしれません。
でも、そうなったらそうなったで改善策を考えましょう。
とにかく、行動してから悩みましょう。
行動しなければ何も変わりません。

③ 「やらない」という選択肢を選べない

多くの人が今までやっていたことをやめるということに抵抗があるようです。
でも、大体のことはやめてしまっても何とかなります。
そして、週1日休みを取ることより大事なことっていくつあるのでしょうか。
何かをやらないことにより、お客様の満足度がさがって結果的に売上が下がっても、それは仕方がありません。
あなたが体を壊してしまうよりは遥かにマシです。
とにかく、あなたが良い店長であることよりもあなたの体を第一に考えて「やらない」という選択肢を持ちましょう。

■ 意味のない行動 ➡ 愚痴や文句を言う

これは多くの人がやってしまいがちですが、時間の無駄になるばかりか目的に対して逆効果です。

まず、休みが欲しければ転職をするか会社をやめる。
何らかの理由でそれらが出来ない場合、あなたが考えるべきことはオーナーや上司から気に入られつつ、ちゃっかり休むことです。
または、労基署に駆け込むなど然るべき手段を取ってどう思われようが会社に堂々と居座ることです。
これに対し、愚痴や文句を言うという行為は現状を何も変えないばかりか無駄に嫌われて余計休みを取り難くなってしまいかねない行動であり、非生産的です。
何なら、そういった会社からすれば愚痴や文句でガス抜きをしてくれるのならばシメシメといった感じではないでしょうか。

以上から、愚痴や文句を言うという行為は何も生み出さず取るべき手段ではありません。

■ まとめ

残念ながら飲食業界は休めない店長が本当に多いです。
しかし、休むことはあなたの人生にとっても良い仕事をするためにも本当に大事です。
しかも悲しいことに、休まないことを美徳とするような価値観をもつ会社はこの業界にとても多いです。
運悪くそういった会社で働いている方は、まずはその会社から脱出することを検討すべきであり、それが一番効果的です。
しかし、それが出来ない方も上に挙げた行動を取ることにより現状を変えて頂きたいと思います。
売上を戻すことは大変ですが可能です。
しかし、一度壊れてしまった体は元には戻りません。
何よりもあなたの健康を最優先として考えて頂き、まずは休みましょう。
休めない理由を考えればキリがありません。
それでもまずは休みましょう。


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