集客力あるポスターとは
北京ダックのポスター
この前、私が町を歩いているとある中華料理屋さんでこんなポスターをみかけました。皆さんはこのポスターをどう思いますか?
私がこのポスターを見たときの感想は、「北京ダックが5980円って安いの?」でした。このポスターを見ると、何故か安さを押されている気分になりますよね。値段を大きく書いていることと赤字で強調されていることからそう思っちゃいました。
でもお店の人は多分、「北京ダック食べたいなぁ」って感想を持って欲しかったはずです。
それではなぜ今回の齟齬が生じてしまったのでしょうか
。
原因は、作成者が広告の目的を明確化出来ていなかったことです。
目的がないとどの手段が最適かという検討ができません。
例えば、目的地が家から5m、5km、500kmの場合とで移動手段は違いますよね。目的地がはっきりしているから、それぞれ徒歩、車、飛行機と移動手段を決定できるのです。
今回の場合は「よく分からないけどとりあえず飛行機にのって最寄りのコンビニに着きました」みたいな状況になってしまっているわけです。
それでは目的とは何か。
今回の場合は「店前を歩くお客様に自店の北京ダックが美味しそうと思ってもらい、そこから入店に繫げる」ことですよね。
だとすれば最適な手段は大きくて美味しそうな北京ダックの写真をメインに据えることです。
もし、写真を取り込む手段がなかったりそれを加工する技術が無い場合は、「食べてみたいと思える味の表現」をすることです。
文字だけ、図形は四角だけのしばりで所要時間5分以内を目標に作ってみました。
ポイント
美味しそうな擬音を主役にして、次に商品名、最後に値段という優先順位を明確にすること。
あとは食欲をそそらせる赤を基調としたデザインにしたことくらいでしょうか。
皆さんはふたつのポスターを見てどちらを食べたいと思われたでしょうか?
おそらく後者のポスターを選ぶ方が多いのではないかと思います。
皆さんもポスターを作ってみるときは目的を明確化していただくと、集客力のあるポスターが出来るのではないかと思います。
「誰にどんなことを伝えたいのか→だからこうするんだ」
の流れを意識できればOKです。
イラストレーターやフォトショップの有料ソフトが無くても、WordやPowerPoint、それどころかWindows初期搭載のワードパッドなどでも十分インパクトのあるポスターは作れます。
是非一度試してみてください。
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