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コンビである僕がピンネタ単独をやるにはわけがある


12/8に僕のピンネタ単独「KIZAKI NIGHT」を開催する。

およそ3年ぶり、

本当に久しぶりのピンネタ単独だ。



実は3年前のピンネタ単独から空いてしまったのは、今の敏腕マネージャーに変わり、まずは漫才で結果を残すことに重きをおくという方針になり、当然必要のないピンネタ単独はしばらく開催しないことになったのが理由だ。


もちろんそれは当然のことで、
それによって上方漫才大賞新人賞を受賞したり、お仕事が増えた。


しかし、僕はこの3年間ずっとピンネタ単独をやりたいと思ってきた。


それには、ある理由がある。

まずは、

ひとりでやりたいことがあるから。


ものすごくかっこをつけた言い方だが、一言で言うとそういうこと。


我々のようなコンビ芸人は2人でネタを作り上げていく。

コンビによってやり方は違うが、僕たちは2人で話し合いながら作るやり方。



もちろん意見が相違することもあり、妥協点を見出すか、どちらかが折れるかで、決着する。


僕たちのネタへの意見採用率はだいたい
櫻井7、木﨑3という感じだろう。


なので僕が発案して、実現しなかったネタやその種などが山ほど存在する。


もちろんそれが在庫として残ってしまったにはそれなりの理由がある。


単純に面白くなかったり、実現不可能と判断せざるを得ないものだったり、合わせてみたがうまくいかなかったり。


そのボツの中でも、まだ可能性があるなと感じるものだったり、一人だったら出来るかもと思えるものがある。


それを形にしてみたい。


そしてもう一つ、

コンビの漫才だったら、受けたら二人の手柄、スベったら二人のせい、

それが当たり前だが、
ピンネタは受けたらすべて自分の手柄、スベったら完全に自分のせい。


そのヒリヒリ感がたまらないのだ。


だから、ピンネタをする前は、逃げ出したくなる。吐きそうになる。

でも終わったらまたしたくなる。


不思議だ。


これを毎日やってるピン芸人さんはいくら尊敬しても足りない。すごい。


バンドマンの方が(特にボーカル)一人でソロ名義で歌をリリースしたりすることがある。

僕は昔、バンドでやればいいのに。なんでわざわざ一人で?と思っていたが、今となってはすごく理解できる。

全く別のものなんだ。一人じゃないと出来ないことがあるんだ。




もう一つの理由はR1グランプリだ。

僕はR1グランプリに2度準決勝進出している。そしてそのうち一度はもしかしたら決勝が見えたかもという年もあった(完全に主観だが)

僕にとってR1グランプリというのは、わかりやすくチャンスだったのだ。


しかし今年、新ルールで出場が芸歴10年目までと変更された。
自動的に僕のR1グランプリは去年がラストイヤーとして幕を閉じた。

だからこの理由はなくなってしまった。

でもだからこそネタの尺など気にせず、好きなことが出来る。そうポジティブにとらえている。


要するに僕にとってピンネタ単独は
どこにも吐き出せなかったものをアウトプットさせてくれる場。

もっと言えばストレス解消なのかもしれない。

みなさんよかったら、僕のストレス解消に付き合ってもらえませんか?

なるべくあなたのストレスも解消できるように努めますので。

12/8(火)19:00〜
祇園木﨑ピンネタ単独
「KIZAKI NIGHT」
よしもと漫才劇場にてお待ちしてます!

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