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問題解決というビジネスアプローチ

もしあなたがある事業や部門の立て直しを任された場合、何から始めるだろうか。ビジネスにおいてこのような営みは問題解決と呼ばれる。

経営層あるいは経営企画と呼ばれる方々は日々、正解のない問題に取り組まれているのだが、問題解決というビジネス手法の概念は日本ではまだあまり知られていないようだ。

問題解決の手法はマッキンゼーなどのいわゆる外資系コンサルティングファームによって開発されてきた。英語ではプロブレムソルビング (Problem solving) という。私は複数のコンサルティングファームで仕事をしたことがあるが、コンサル業界の中でも戦略系と呼ばれる会社ではおよそ共通した問題解決のアプローチが使われている。

問題解決アプローチの対象となるのは、正解がなく、その解決方法を策定するのにある程度の期間、早くて数日間、長いと数ヶ月を要するような問題だ。例えば、どのようにして売上を上げるか、どのようにしてDXに対応するか、というような問題である。

問題解決の流れをいくつのプロセスに分けるかはコンサルティングファームによって多少の違いがあるようで、例えばマッキンゼーであれば7つのステップと定義しており、別の戦略ファームでは5ステップであった。ここでは大学などでコンサル業界外の方々に教えてきた私の経験を基に、5つのステップで概要を説明してみたい:

Step 1. 問題の特定:問題解決において重要なのは、解くべき問題を解くことだ。まずは時間をかけて解く必要がある問題が何かを見極める。

Step 2. 論点の整理:その問題を解決するにあたり、何を考えなければいけないのか、何に答えを出さねばならないのか、論点を整理する。

Step 3. 仮説の構築:整理した論点に対し、どのように答えるのか。いきなり調査や分析を始めずに、まずは仮説を立てる

Step 4. 仮説の検証:リサーチや分析により、それらの仮説の妥当性を検証する。

Step 5. 説明の設計:ほとんどの場合、問題解決のためには関係者、例えば上司や取引先に対し、その必要性や方法を説明する必要があるため、どのように説明すべきかを設計する。

戦略系と呼ばれるコンサルティングでは一つのプロジェクトが1~3ヶ月程度であるのが一般的で、その期間を通じて上記のプロセスを一通り回すイメージである。これらは基本的に1から順々に進んで5に至るが、その過程では仮説を検証した結果必要があれば仮説を修正するし、仮説を修正した結果、論点を立てなおす、というように各プロセスを行ったり来たりすることになる。

アプローチの概要を理解するだけなら簡単であるが、実際にやってみようとするとなかなかに奥が深く、難しい。例えば論点を整理するという一言にして、営業部を立て直すためにやるべきこともやれそうなことも無数にあるなか、それらをどのように整理するのか、何をやって何をやらないと判断するのか、問題解決の知識や経験がなければ難しい。

各ステップにおいてコツがあるので、別のポストで解説したいが、問題解決について体系的に学びたい方にはぜひ私の講座を受けてみていただきたい。
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