任期制自衛官募集難はカルト集団自衛隊の自業自得


任期制自衛官の採用、過去最低に
22年度、計画の半数割れ 防衛力強化に人材の壁

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA146X70U3A410C2000000/

>防衛省・自衛隊が2022年度に採用した任期制自衛官の候補生が計画人数の半分以下だったことが分かった。これまで最も低かった18年度の72%を大幅に下回る40%台後半だった。政府がめざす「防衛力の抜本的な強化」の実現へ人材確保策が急務となる。
>自衛隊が21年度に採用した1万3327人のおよそ4割にあたる5350人が任期制だった。任期制自衛官の8割強は2期以内で、入れ替わる割合が大きい。

>「士」階級の自衛官の人数は現在でも定員の8割に満たない。毎年安定的に新規採用できなければ現場の人手が足りなくなり、自衛隊の運用に支障が出かねない。

>22年度は9245人を採る予定だった。実際の採用数は4300人ほどで計画の46〜47%にとどまった。比較可能な09年度以降、18年度を除き計画比で8割以上を採用していた。

これは拙著「防衛の死角」で10年以上前から指摘していました。当時は人員削減で組織をダウサイジングせずに、将官から曹クラスまでを増やして、士長より下の任期制自衛官の充足率は4割程度、士長併せて7割です。
本来の意味でのリストラクチャリングを行わずに、安易に「契約社員」を切ってきたわけです。少子高齢化で将来任期制自衛官の募集難になるなんて30年前からわかっていた話です。


国防の死角 - 清谷 信一

>防衛省内では急減した要因として22年に起きたロシアのウクライナ侵攻や中国による台湾周辺での軍事演習が影響した可能性が指摘されている。戦争が現実に起こるリスクを考慮し、任官をためらう層がいたとの見方だ。

こういう言い訳をして現実を見ない。18歳で就職して2~24歳で離職してまともな就職先が簡単に見つかりますか?

じゃあ、曹になろうかといえば、入ってみたらカルト集団と同じような組織だった。まともに国防を考えず、組織防衛ばかりで、現状を憂うといじめられる。

いじめもハラスメントも組織的に隠蔽する。自衛隊は無謬であるという建前ですから、過ちを指摘する奴は法敵、異教徒扱いです。


>任期制自衛官は昇任試験に合格し教育訓練を終えれば階級が1つ上で任期のない「曹」の階級に上がれる。その上の階級で幹部自衛官にあたる「尉官」へ昇任するケースもある。「士」の人数を確保できなければ、現場のたたき上げで幹部になるような人材を採る機会も減る。

士がへるということこは、潜在的な曹クラスの分母が小さくなり、曹のなり手が少なくなり、なおかつ質も下がるということです。

>防衛省は人材確保策の検討を進めている。2月には自衛官の応募者数の増加や定着率の向上に向けた方法を練る有識者会議を設置した。給与や定年の引き上げ、傷病時の補償充実、生活環境の改善といった方策を探る。
>育児・介護休暇の促進やハラスメント防止、再就職支援も議題にあがる。今夏に中間報告をまとめる。

これらは単にやっているフリに過ぎないでしょう。本当に改革しようと思えば、今の膿をださないといけない。そういう荒治療はいたいから嫌、というわけで、実効性のない
「対策」を出すだけです。

 これほどセクハラやパワハラが告発されていても、それらは止まらないし、組織的に隠蔽してむしろ被害者を迫害しています。
 こんな状態で防衛費二倍に増やしてどうするのでしょうかね。足らないのは任期制自衛官だけではなく、医官などの専門職種も、です。

護衛艦や潜水艦に定員に入っているはずの医官がおらず、部隊の医官が不足していても、自衛隊病院にはいます!と言い訳しています。これは全体で足りないので病院を回すために病院に集めちゃったわけです。いわば血液がたりないので手足を切って、胴体にだけ血が回るようにしたのと同じです。

 更に申せば、民間や役所の定年が65歳に移りつつあるのに、54歳から定年となって、まともな再就職先も見つからない。それに対する抜本的な対策も取っていない。とにかく現状維持をしようとするわけです。
例えばぼくのいうような痛みがある改革は絶対しません。

https://kiyotani.seesaa.net/article/498789837.html


自衛隊は自壊への道を歩んでいますが、その当事者意識も能力もありません

■本日の市ヶ谷の噂■
以前も本「本日の市ヶ谷の噂」で紹介した防衛省某学校での会議でパワハラに関する
発言が削除、改ざんされていることを報じたが、その後も反省の色がなく改竄と削除が続いており、継続されるならばここで実名を挙げて告発する、との噂。


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