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子どものお小遣い制度についての整理


子どもたちも小学校に入ってしばらく経ちまして、お小遣い制度について、ちゃんと、向き合う必要が高まってきました。

【場面には3つある】

お金にまつわるシーンには大きく3つあります。
①お金を増やす
②お金を使う
③お金を貯める

「お小遣い」をこれらの練習の機会と捉えるならば、それぞれ、こうやってみるといいかも?というのがでてきます。

①お金を増やす

「お手伝いをしてくれたら〇〇円あげる」はこれ。
「稼ぐ」とは何か、を知る機会として実施する感じ。
目的感としては、どうやったらお金をもらえるのかを知ってもらう。
この夏休みに妻の提案で我が家ではこれが導入されました。洗濯物畳んだり、お風呂掃除するとお小遣いがもらえる。
「請求するまでが仕事や!どの科目を何日にやったから合計何円のお小遣いなのかを表にして請求せよ」と言って、一緒に表を書いたりしました。

しかし、このお手伝いは、あんまり実際の「働く」シーンとはリンクしないから、お金を増やす練習になるか、というと、なんかちょっと違う。
誰かの役に立つとお金がもらえる、ということを知るにはいい機会なのかな。
(家のお風呂掃除って、プロのハウスクリーニングの練習っていうわけではないし…)
(しかし家事を分担してもらえるのは普通に助かる。)

さらに、「投資して増やす」というのは、どうやって練習したらいいかちょっとわからない。

②お金を使う

使う練習をするには、いわゆる「お小遣い制度」は必要ないかもしれない。
お菓子売り場とか、おもちゃ売り場とか、ゲームセンターとか、お祭りとかで、「今日は1人〇〇円好きに使おう!」と、いうイベントをたまにやってます。

使う練習は、意味合いがわかりやすくて、手持ちの金額と、商品の関係を知ることができる。お祭りだと射的は500円でこれくらい楽しめて、景品は、ポケモンカード一枚か、とか、このおもちゃは1000円だと買えないのか…とか感じてもらうのは、自分でお金を稼ぐようになったあとにも活きそう。

③お金を貯める

増やして、使わなければ、お金は貯まるし、貯まらないと使うこともできないので、増やすと使うと貯めるはそれぞれに関連しているわけだけど、例えば、「毎月〇〇円をわたす」というのはこれの側面が強そう。
1ヶ月ごとに特定の金額を渡す、というルーチンをこなすのが僕にできる気がしないからこれはやれない…


ここまで考えてみると、要は、お金の価値を子どもたちに伝えたいんだと思う。場面に分解することで、よりわかりやすい形にして。
つまり、〇〇円稼ぐのはこれくらい大変なんだ、とか、自分の欲しいものを手に入れるには◻︎◻︎円必要なんだ。とかを体感してほしい。

しかし、価値があるものだ、ということを伝えるのに手っ取り早い方法は、供給を絞って希少性を高めることなので、そう考えると、お小遣いは少なければ少ないほどいいのか?となり、そして次の観点が気になってきます。

【教育の観点なのか、子どもの個人としての尊厳を守るのか】

ここまで、あくまで子どもは教育されるべき対象である、という前提で考えてきたのですが、彼ら彼女らは、子どもである前に一人の個人なので、教育、練習とか言う前に、尊厳をどう守るのか、ということを考える必要があるな、と思います。

この辺、クリアできていないポイント。
・最低賃金より低い金額のお小遣いって、どう正当化されるんだろう
・逆に、家族の構成員の一人と考えれば、僕が家事したってお小遣いがもらえるわけではないように、子どもたちがお手伝いをしたらお小遣いをもらえる、というのは、練習という側面を考えずに成立するのだろうか
・しかし、養われている立場なので、親から与えられないとお金を入手するのは困難なので、本人が欲しいものはどのように手に入れてもらうのがいいのか


思えば、まだ3歳くらいのころに、お買い物に行くたびにガチャポンをやりたいと泣いていたあのころから、考えはそんなに変わっていないのかも…

そして、あと数年したら、必要とするお金の額も変わってきて、自然と定期的にお小遣いをわたす体制になるんだろうな…

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