物語がはじまり、噺は連なりはじめた。
SWA(創作話芸アソシエーション)へ行ってきました。
SWAというのは、8年ぶりに復活した新作落語などを行う4人のグループ。林家彦いち師、三遊亭白鳥師、春風亭昇太師、柳家喬太郎師という豪華メンバーな集団だ。もう、このメンツだけで興奮してしまう。
演目は、
●柳家喬太郎 「八月下旬」
●春風亭昇太 「心をこめて」
●林家彦いち 「泣いたチビ玉」
●三遊亭白鳥 「奥山病院綺譚(きたん)」
もちろん単体の噺で笑い転げたw
さっきの噺で出てきたアイテムや人物が少しずつ、次の噺でも出てくる。だから「冷凍ミカン」が出てくるだけで、爆笑になる。
唐突に思われたシーンが、次の噺の場面ですれ違う。
単に伏線の回収合戦というだけでなく、連なっていく感覚だ。
例えるなら、「パルプ・フィクション」っぽい。
同じ世界で、それぞれのドラマがほんの隣で起きていて、物語と物語がすれ違う。
もちろん、そのためにつくられた噺ではないので、ラスト感動のフィナーレってわけにはいかないが、白鳥師が良い意味で、すべてを吹き飛ばすようなぶっ飛んだ物語w
(ワタシの中ではMVPでしたw)
落語は、ひとりの芸だというとこから、徐々にゆるやかに噺が連なっていくのは、斬新な試みだと思う。
来年からの本格活動に期待です!SWA!!
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