貞観地震について、他の研究者の追試(津波痕跡調査に2年、原著論文作成と投稿と査読通過と掲載まで3年、計5年)や土木学会での基準作り(少なくとも1年)や東電による評価(2年)・安全審査申請(2年)・施工完了(2年)まで、追試2年+論文掲載3年+東電担当すべてに対し6年=10年かかるため、問題発覚から3年後の3.11に間に合わせることは、不可能でした 不確実な「予見性」と「緊急性」の確度

私は、note本欄のバックナンバー記事から分かると思いますが、貞観地震について、知っていましたが、Microsoft AI Bing(設定「厳密」)「3.11以前に、貞観地震は、いま程度に解明されていましたか」と質問したところ、

The Jokan earthquake (貞観地震) occurred in 869 AD and is recorded in the historical document “Nihon Sandai Jitsuroku” (日本三代実録). This document is considered a primary source for historical research(引用文献wikipedia). However, I couldn’t find any information about whether or not the Jokan earthquake was well understood before March 11, 2011.

なる回答をえましたが、貞観地震については、地震研究者の間でも、良く分かっていなかったため、棚上げ状態になっており、政府地震研究推進本部の長期評価では、Mw(モーメントマグニチュード)≒Mt(地震マグニチュード)=8.2で、Mw≒Mt=8.7としたのは、3.11以降でした。
Mw≒Mt=8.2の時代、解明の大きな弾みになったのは、東北大学の研究者が、宮城県での津波痕跡調査で、学会論文誌に、原著論文結果が出始めたのは、2008年であり、東電や土木学会が、具体的に検討を始めたのは、その後ですから、他の研究者の追試(津波痕跡調査に2年、原著論文作成と投稿と査読通過と掲載まで3年、計5年)や土木学会での基準作り(少なくとも1年)や東電による評価(2年)・安全審査申請(2年)・施工完了(2年)まで、追試2年+論文掲載3年+東電担当すべてに対し6年=10年かかるため、問題発覚から3年後の3.11に間に合わせることは、不可能でした(不確実な「予見性」と「緊急性」の確度)。
しかし、それ以前の問題として、当時のMw≒Mt=8.2では、正しい評価法を実施したならば、津波高は、15 mにならず(3.11後に分かったことは、Mw≒Mt=9.0-9.1で、津波高15 m)、そうなっていたとすれば、間違った計算結果でした。
よって、島崎邦彦さん(地震研究者、東大名誉教授、規制委員会委員)の論理展開(「地震研究推進本部の「長期評価」を守っていたならだ、3.11の原発事故は防げた」)は、成立しません。


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