AIに、「原発事故の際、屋内退避対象者の条件は何」「UPZなど関連略語の定義」と質問 私は、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員であり、静岡県主催広域避難訓練に、四回の参加経験があるため、UPZやPAZなどの原発事故時の避難についての基礎知識は、ありますが、読者のための情報として、私の分析視点を記しておきます

質問

AIに、「原発事故の際、屋内退避対象者の条件は何」「UPZなど関連略語の定義」と質問。

回答

順次。

原子力発電所からおおむね5~30km圏内にお住まいの方が屋内退避対象者となります1。これは、原子力災害対策指針により、原子力発電所が全面緊急事態となった場合、UPZ(概ね5~30km圏)内の住民は屋内退避をすることとされています
ただし、現在、原子力規制委員会では原子力災害対策指針の見直しを行っており、屋内退避の対象範囲や実施期間、解除や避難への切り替えを判断する基準などについて検討が進められています。この見直しは2025年3月を目途にまとめられる予定です。具体的な内容については、今後の公表をお待ちください。

以下に、UPZなどの関連略語の定義を示します:
UPZ(Urgent Protective action planning Zone:緊急時防護措置を準備する区域):原子力発電所から概ね半径30km圏内を指します。予防的な防護措置を含め、段階的に屋内退避、避難、一時移転を行います
PAZ(Precautionary Action Zone:予防的防護措置を準備する区域):原子力発電所から概ね半径5km圏内を指します。放射性物質が放出される前の段階から予防的に避難等を行います
これらの区域は、IAEA(国際原子力機関)の国際基準を参考に設定されています。具体的な避難方法や避難経路等は、各地方公共団体の地域防災計画・避難計画に基づいて定められます

感想

私は、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員であり、静岡県主催広域避難訓練に四回の参加経験があるため、UPZやPAZなどの原発事故時の避難についての基礎知識は、ありますが、読者のための情報として、私の分析視点を記しておきます。
UPZ(5 -30 km)とPAZ(<5 km)は、事故の規模と影響により異なるものの、大雑把な経験則であり、ひとつの目やすにすぎず、被曝の影響を強く受けるPAZの住人は、風向きを考慮し、被曝量が最少になる方向へ避難、被曝の影響の少ないUPZの住人は、避難するほどではないため、そのまま屋内に留まるようにすることであり、事故当日の気象条件により、単に、距離による区切りだけでは、すまない場合もありますが、細かいことを無視して、考え方と方針を示しただけです。
広域避難訓練は、30 km圏内を対象として実施しようとすると、実施にくい問題が多く、そうではなく、実施しやすい条件にすれば良く、実施しやすい順序と内容を示せば、
・30 km圏内全体に対し屋内退避、
・PAZ圏内の楔型モデル(広がり頂角度は、一般論では、0.1-0.7ラジアンですが、現実的には、0.25ラジアン=14度)の範囲内の地域のみ避難、UPZ圏内に対し、屋内退避、
・PAZ圏内の全域のみ避難、UPZ圏内に対し、屋内退避、
・UPZとPAZ圏内の楔型モデル(広がり頂角度が14度)の範囲内の地域のみ避難、
・UPZとPAZ圏内の全域避難、
茨城県は、実施義務法令から23年間に一度も広域避難訓練を樹脂していない無能無責任自治体になっており、静岡県のように、毎年実施してきた自治体とは(コロナ禍の状況下では3年間にわたり未実施)、雲泥の差です。

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