オリジナル研究論文 私の曹洞宗出家の動機と修行記録

■全宗教の共通事項「慈悲」と「救済」

私は、人生後半の世界に入るため、63歳の時に、曹洞宗に出家しました。東大大学院人文社会系研究科での主な研究内容は、「中世ユダヤ思想」であり、基礎事項として、「比較宗教学」(ヒンドゥ教、ユダヤ教、仏教、キリスト教、イスラーム)や「宗教社会学」も研究したため、仏教学も分かります。日本には、ユダヤ教のシナゴーグは、広尾と横浜にしかなく、通うことができないため、それに代わる修行の場として、仏教宗派でいちばん厳しい戒律を重要視する曹洞宗(創宗者道元)に出家しました。
これまでの修行内容
・地方の禅寺での修行
・曹洞宗大本山永平寺での修行
・世界寺院巡礼(主に、京都・奈良の寺院、および、欧州各国の歴史的カテドラル)
・世界山岳巡礼(日本、スイス、フランス、ヒマラヤの百峰巡礼登頂)
・3.11の津波被災地域での犠牲者の救済巡礼
・法話(日常の出来事をテーマとした内容にし、ごく普通の話の中で、何かひとつ、心に残る程度に留めるのが良い)
・葬儀での読経

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