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経済学の勉強

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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思うところがあって、経済学を勉強しています。
ミクロ経済学やマクロ経済学という、経済学部の学生が勉強するガチなやつです。受験生みたいにテキストを読んで問題集に取り組んでいます。
学生時代、まったく面白くないと思って、入学早々に放棄してしまった経済学ですが、この年になって勉強すると、なぜか面白い。
今から思うと、まったく授業に出ず、知見も得ずに卒業してしまった(なぜそれで卒業できるのか!)ので、国立大学といえども高い授業料でした。
今勉強していて、面白いと思う理由は以下の通りです。


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●自分が経験したことがテキストに書いてある。
バブル崩壊も小泉改革もリーマンショックもゼロ金利も、すべて私が社会人として経験してきたことです。
それがテキストに出てきます。
日経新聞は毎日千本ノックのように読みこんでいますが、やはり表層的です。
自分が知らなかった理論的な背景や理由が、頭にしみこむように入ってきます。
 
●現在進行形の学問である。
テキストを読んでいると、「古典派では有効であるが、ケインズ学派では無効である」など、相反した議論が出てきます。
一流の天才経済学者が何十年も議論して、まったく違う結果が出るという不思議な事象です。
それほど、未成熟で現在進行形の学問です。
そして、その帰趨が、私が生きている間にわかると思うと、興奮を禁じ得ません。理論も含めてその現象を理解したいと思います。

●テキストが面白い。
神取道宏氏の『ミクロ経済学の力』という書籍を読むと、なぜ我々が経済学を勉強するのか、その意義が書いてあります。こんなのは私の学生時代にはなかったと思います(あったかもしれません。私がアクセスしなかっただけかもしれません)。
学生が途中で挫折しがちなところに、「ピンとこないでしょ?でもわかるといいよ~」という小ネタを挟み込んできます。
また、現代の経済の置かれた状況に対し、経済学の見地から問題提起がされており、まさに自分事としてとらえることができます。

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なかなかexcitingな学問ではありますが、一方で、やはり違和感も感じます。

●なくても生活できる。
これでも25年の社会人としてのキャリアがあります。
ここまでテキストを読み込んできましたが、「あのとき、この知見があればこうしたのに!」と思う知見に出会えていません。経済理論など知らずとも、十分に生活できます。ビジネスもできます。
学生時代、「こんなの役に立たないよね」と思ってしまったのは、的を射ていたのかもしれません。
もっとも、私が経済学の知見を必要としないキャリアを歩んできたからかもしれません。本当に?元銀行員なのに?大学院で教えているのに?そんなに限定的な人にしか役に立たない学問なんでしょうか。
本当に役に立たないのか、それとも役に立つ学問なのか、これから探求していきたいと思います。

●失業率に重きを置いている。
ながく失業が問題になる時代でした。そのときに成熟してきた学問なので、失業率を減らすことに重きを置いているように思えます。
特にケインズ経済学は大恐慌期に成立した学問なので、その傾向が強いと思います。
しかし、現代社会においては失業率は大きな問題ではなくなっているように感じており、やや学問が解決すべきターゲットがずれているのではないかと思います。
それとも、この20-30年が異常事態であって、今後は失業率が論点になるような時代が待っているのでしょうか。アベノミクス・黒田バズーカの副作用が極大化すると、そんな未来が待っているのかもしれません。

●労働に対する考え方が違う。
上記失業の論点に近いですが、労働に対する考え方が現代社会とは合わないように思います。
単に労働者を増やすと生産が増える、といった類の議論が多い出てきます。確かに、工場生産はそうかもしれませんが、いわゆるホワイトカラーのやる知的労働はそんな単純な話ではないと思います。
優秀な人材を入れたり、みんなのモチベーションを上げたりするほうが、生産性に直結するように思います。むしろそれは経営学の領域なんだと思います。マネジメントスキルを身に着けて、社員のモチベーションをアップさせる仕組みを考えるほうが生産性向上には資すると思ってしまいます。

●資本市場に言及されていない。
金利は重要ファクターとして、論じられています。同様に、間接金融市場も、重要論点です。
しかし、ここで違和感があるのは、資本市場について言及されていない点です。ファイナンスの観点では、企業価値が最大の眼目であり、これなしでは理論が成り立たないのですが、私の見る限り、経済学では触れられていません(もっと勉強すれば出てくるかもしれません)。
おそらく、資本市場が未成熟な時代に成立してきた学問であることが原因だと思います。逆に言えば、その狭間を埋めるような論が展開できれば、ノーベル賞もんかもしれません(私が考えるくらいの事なので、とっくの昔に世界の天才たちが考えていることでしょう)。

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というわけで、誰に命じられたわけでもなく、40代後半のおっさんがスタバや図書館でまじめに勉強しています。
もっと他にやることあるやろ!ということかもしれませんが、人畜無害なので気が済むまでやらせてください。

『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。