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七竈の血痕


【これは、2020年12月、BEATS GALLERYさんで展示された「性について」の感想を書いた記事です。】

嫌悪感を覚悟して行った。若い女の子には到底理解できないおっさんの悪趣味な性癖を見せられるんじゃないかと思った。醜く腹の突き出たおっさんのじっとりした目つき、その向こうにあるものが写し出されているのではないか

気持ち悪かったらすぐ帰ってアニメ観て寝よう、なかったことにしよう。そう思って行ったのですが

全部が良かったとは言えない。でも、興味を惹かれるものに出会えた。セクシーとかエロいとか、もちろんそうなんだけど、それだけじゃない。物語があり、多面的な感情があり、自由があった。表現の自由。

自分以外にはなれない現実を生き抜く意志。もう見つからないんじゃないかと疑念を振り払いながら探し続ける時間。退廃的な遊戯に耽るいい年こいた大人たち。モラルと背徳が背中合わせの作品に圧倒され、気づいたときには私が記入した芳名帳はバインダーの一番後ろに。

22歳のこのときに行ってよかった、見れてよかったと感じました。若い女としての価値があるいまの私視点じゃないと感じられない刺激があったと思う。迷ってる人は是非足を運んでください。怖くなかったよ。

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