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“自分らしい“一枚を生み出す。作品撮りのためのポートレートモデル探し


ポートレートの魅力といえば、何よりもまず被写体との相互作用によって生まれるライブ感ではないでしょうか。同じ人物撮影と言っても、ただあるがままを撮るスポーツやパフォーマンスと違い、ポートレートは被写体を意識的に配置して作品を撮るものです。撮影時のコミュニケーションによって、モデルの表情や雰囲気が自在に変わり、美しい作品となる一瞬を自分の手で切り取る楽しさ。現場に立って初めて想像もしなかった作品に出会えるという喜びは、他にはないものだと思います。

被写体を選ぶときは、「自分の作りたいイメージに合う人」を選ぶのはもちろん、「新しいものを作り出せそうな人」を選ぶこともあるのではないでしょうか。この人だからこそ引き出してくれる表現があるのではないか、といったワクワクや、自分だからこそ引き出せる一面を写真に収めたい、といったドキドキが作品制作の可能性を広げます。

今回は、そんな魅力満載のポートレート撮影をもっと楽しんでいただくために、モデルさんの探し方、フリーランスのモデルさんの相場、トラブルを防ぐために気をつけること、などをまとめました。

1.「モデルさんはどうやって探せばいいの?」

まずはSNSを使って探すのが主流です。ハッシュタグをつけてインスタグラムやツイッターなどで検索をします。よく使われるものは、「#モデル募集」「#カメラマン募集」「#被写体募集」などです。また、カメラの扱いや人物撮影に慣れている方は、「#相互無償」というタグを使い、お互いの技術の価値を相殺する形で撮影できる人を探すことも可能です。

他に、「個人撮影会」と呼ばれるイベントに参加することもできます。これは、アマチュアカメラマンがモデルと2人で一定時間撮影をすることができるイベントです。ブラウザの検索エンジンで、「東京 撮影会」「関西 撮影会」などと検索すると、すぐに複数のホームページが見つかります。それぞれ、運営の方が撮影スケジュールやモデルの紹介、料金システムや注意点など詳しく書いていらっしゃるので、初めての方でも不安なく参加できると思います。

2.「モデルの相場は?」

モデルさんによって、撮影料金は様々です。趣味でカメラをしていて、被写体もやりたいという方の中には金銭の授受なしで撮影をされている方もいらっしゃいますし、過去に事務所に所属していた等の方では1時間に2、3万円を超える費用が発生するケースもあるでしょう。

はじめに、自分はいくらならお願いできるか? こちら側から提示するとなった場合にどれくらいの額を提示できるのか、考えておく必要があります。目安としては、普通のアルバイトのように1時間1000円という金額よりも少し高いギャラを設定するのが自然でしょう。また、撮影にかかる交通費、お昼をまたぐ撮影なら食事代、スタジオなどのレンタルスペースを借りる場合はその費用など、発生する費用は全て「依頼する側」が負担しましょう。カメラマンさんからモデルさんに依頼する場合はカメラマンさんが、逆の場合はモデルさんが負担するべきだと考えます。

3.「トラブルを防ぐためにできること」

楽しく撮影ができたのに、後から「撮影掲載NG」と言われたという話を耳にすることがあります。予め、メールなど後から見返せる形式で使用範囲(SNS、webで使う、本に載せるなど)の条件について許諾をとっておくようにしましょう。フリーランスモデルが後に事務所に入ることになった場合などには、それ以降に掲載することができなくなることがあります。そういったことも事前に確認できるのがベストです。

4.「モデルを選ぶときのポイント」

撮りたいなと思うモデルさんにお願いするのが一番だと思います。中でも、性格の良さは「またお願いしたいかどうか」という点に大きく関わってきます。撮った写真を見て喜んでくれたり、SNSでアップしたものをリツイートなどで共有してもらえると、良い作品ができたという満足感もひとしおです。事前にモデルさんの各SNSをチェックして、カメラマンさんとの交流の様子や、写真を更新する頻度などを見てみてください。

5.「モデルさんのケアで気をつけること」

ヘアメイクが撮影中に乱れることがあります。リップが時間経過で落ちたり、風などで前髪などが崩れることがあります。こういった状態のまま撮影すると、後から見返したときにモデルさん自身が残念に思うような結果になることがありますので、マメに手鏡やスマホの内カメラなどを見て手直しする時間をとってあげてください。

また、移動中の日焼けや、冬の野外撮影の寒さ、水分補給、水に濡れてしまう場合や、荷物のリスク管理についても気をつけてください。

以上、カメラマンさんが事前に知っておくといいだろうと思われる内容をざっとまとめましたが、いかがでしょうか。なるべくわかりやすく書いたつもりなのですが、上手く伝わると良いなと思います。
他に私が答えられる範囲で書けるものでしたらどんな質問でも記事にしますので、お気軽に清瀬エイミSNSまでコメントをください。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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