経済学のオキテ つづき

前回は、「定義→仮定→分析→結論→長所・短所」という経済学の思考パターンの①定義の部分を学びました。今日は、②仮定から⑤長所・短所まで一気に学んでいきたいと思います。

経済学をシンプルに【②仮定】

すこし、前回とおなじ内容も復習しながら進めていきます。経済学は現実の経済を分析するものですが、現実の消費行動がパターン①~④(1合理的、2周りに対抗、3おまけにつられる、4流行り) まであるように現実経済はいろいろなパターンがあり、フクザツです。そして全て異なるものです。

そのため、これらすべてを説明する理論をつくることは不可能です。そこで経済学者のヒヨさんは全てを説明できないのであれば、と以下のように仮定しました。

【ヒヨさんの仮定】
・パターン 2~4 は無い
・現実世界で多いと思われるパターン1だけ

パターン1だけしかない世界(現実を単純化した「モデル」)をつくり、それを考えます。単純化することによって、フクザツな現実経済が分析しやすくなります。




休憩・・( ̄ー ̄)




単純化すれば分析できる【③分析】

仮定の部分では現実の経済はパターン①だけしかないと考え、フクザツな現実経済を単純化しました。単純化した1つのモデルにすることで、経済学者たちは色々と分析をし、理論をつくりだすことができます。

結論をだす【④結論】

単純化したモデルを分析することで「世のなかの消費行動はこのようなカラクリで行われるのだ」と、ある結論が導かれます。これで1つの理論が誕生したということになります。

できあがった理論が良いか、どうかを判断【⑤長所・短所】

経済学は、現実経済を分析する学問であるため理論の完成後、その理論で現実経済を分析できるかどうか、を判断する作業を行います。ここで現実経済を説明することが出来れば、評価される理論の長所)。一方で、現実を説明することが出来なければ、評価されない理論の短所)ということになります。この作業を、「現実妥当性の確認」といいます。現実妥当性がない場合は、以下の2つの原因が挙げられます。


”①仮定の設定がおかしくて、現実離れしたモデルを創ってしまったか
 ②分析自体がおかしいかのどちらかです。”

(石川, 2011, p.8)

今日のまとめ


フクザツだからシンプルに考えて、分析できるようにする
②結論がでたら、現実を説明できるかどうか(現実妥当性の確認)を確かめる。


お疲れさまでした

 







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