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デミロマンティックはみんな内向的なのか?|デミロマンティックの私に見える世界

SNSでこのようなアンケートを実施した。

デミロマンティックは、相手のことを深く知ってからでないと恋愛感情を抱かない。誰かと付き合うことに関して慎重である、とも言える。

では、恋愛だけはなく友人や会社・学校の人間関係などにも範囲を広げたとき、デミロマンティックはどういうコミュニケーションの取り方を好むのかということに、純粋に興味が湧いた。

アンケートを実施したところ、ありがたいことに約90名の当事者の方にご協力をいただき、パーセンテージで計算すると94%の方が「一人で過ごす方が好き」という結果になった。

私自身も、一人で過ごしたり本当に仲の良い人と少人数で集まるのが好きなタイプである。

デミロマンティックはデミロマである以前に、自分の時間を大切にしたり、内向的だったり人と慎重に関わる傾向にある、とも言えるかもしれない。

そうなると、ますます「デミロマンティックって言葉必要?」という声が聞こえてきそうだ。そんな問いに対して、私は2つの答えを書き記したいと思う。

①積極的にアプローチしないのと人を好きになりにくいのは違う

ここの差がわかっていなければ、日本に30%くらいいるであろう内向型の人間が全員デミロマンティックということになってしまう。

内向的な友達も多いが、恋多きタイプではないものの、人並みに人を好きになっている。その上で、自分から積極的に話しかけたり、想いをストレートに表現するのが苦手なのだと思う。

②“恋愛することが当たり前”という認識がなくなればこの言葉はいらない

“デミロマンティックって、内向的で人と関わることに慎重で、恋愛においてもそういう性質が現れているだけじゃない?”

私の場合は、こう言われてもうまく反論することができない。だからといって、大人になっても“恋愛経験がない”ことを、そうなんだ〜と受け流してくれる人はそんなにいない。

これは、ほかのLGBTQにも当てはまる話だと思う。

ゲイとかレズビアンとか、人を好きになる気持ちは一緒なんだからそんな区別いらなくない?

本当に偏見のない世の中であれば、言葉なんていらないと思う。ただ、残念ながらそうではない。

カテゴリーにして言語化して、声を上げていかないと偏見や差別はなくならない。

内向的な人=デミロマンティックではない

たしかにデミロマンティックの中で内向的な人の割合は多いと思う。でも、内向的な人の恋愛を総称してデミロマンティックと言っているわけではない。もし今度こういうことを聞かれたときには、うまく説明できるようになりたいと思う。

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恋愛しない人が浮かない世の中に変える活動をするために使います。エッセイ以外にも小説を書いたり、歌も作っています。