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母が病気になりました 

タイトルの通り、先日母親がガンになり、まさかの同居が始まった。
しかし泣ける話は書くつもりはない。そもそも母は稀にみる変な人であり、人の話は聞いてないし、自己中の極みであり、一緒に暮らすのは非常に困難な人である。病気の話や、母の悪口は書いても楽しくないので、オカシナ母から出てきた、クレイジーな話を厳選して暇なときに記すこととする。

衝撃映像100連発、みたいなバラエティを母と見ていたところ、中国のオモシロ映像が流れた。大きな円卓に中国紳士が座っていると、円卓の中(本来ならば回るところ)がガーッとせり上がり、中から人が出てきて給仕をする、というオモシロ映像だった。
すると母が、私はこれを実際に見たことがある、と言い出した。

「うそつけ!あるか、こんな店日本に!」
「あーるわよ、あったわよ。あれは私が東京に出てきてすぐの時、、おじいちゃんが東京に来て、あのほら、いとちゅーとかいう会社の人と食事をしたのよ。」

(解説:母の父、つまり私の祖父は地方で銀行員をやっていた。おそらく昔お客様であった人と会ったのであろう。)

「それで、天ぷら屋さんに行ったのよ。そしたら、天ぷら揚げてくれるシェフが下から上がってきたのよ、箸持って。」



・・・・・いやいやいやいやいやいや、そんなわけあるか!
あったら超笑うけど、あるわけない。

「そんな天ぷら屋あるかい!!どこよ?場所は」
「銀座」
「ないないないないないない、夢夢夢夢夢夢夢夢」
「あるっつうのよ!私見たもん。行ったもの、いとちゅーの人と」

言いたいことが3つある。
・この話に、いとちゅーの人は余計な情報である。
・シェフってなんだよ。天ぷら屋なら大将だろうが。
・せりがある天ぷら屋なぞ、絶対にこの世には存在しない。

このように、たまに狂ったウケる話題をぶっこんでくるが、本人はいたって真面目。そして絶対に自分は正しいと思っているのだ。
15分ほど、本件で言い合いをしたが、その不毛さに我に返り、結局、「ああそうですか、そうでしたか。」で会話を終わらせた。

もう天ぷら屋に行く度に思い出して笑ってしまうではないか。
いや、シェフが揚げてくれる天ぷら屋なんか行かないから大丈夫か。

油使うのに危ないだろうが


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