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Web制作会社でリモートワークをしてみた感想

もうすっかり、リモートワーク・在宅勤務の人が増え、そっちのほうが標準的な感覚です。今後世の中が落ち着いた暁には、また元通りに、ラッシュ時間の出社・訪問でのミーティング・会議のための出張、そんな日常が戻ってくるのでしょうか?ラッシュ電車に乗らなくても、ミーティングや会議のために訪問しなくても、移動時間ゼロで同じ画面をリアルタイムで共有しながらすっごく便利に仕事が捗る経験をしてしまった私たちは、もうつい三か月前の価値観とは大きく変わってしまったように思います。

コミュニケーションが大事という私の価値観

私たちは15名程でやってるこじんまり纏まったWeb制作会社です。さらに私自身は、『人のアナログな感覚や感性を大切にしたい』というこだわりがあり、人と人が一緒の環境で同じ業務に当たるなら【絶対にコミュニケーションが大事】と考えています。

「さっきチャットで送っといたし、見といて!」「URL送ったしそこ見たら方法分かるからヨロシク。」みたいな、声がけの無いコミュニケーションは最悪だと思っています。チャットで送ったけど、必ず声を掛ける。実際に声を掛けれなくともきちんと相手の反応を確かめるように寄り添う。ちょっとした「気遣い」「思いやり」を日ごろから自然にできる、ヘンな蟠りや歪のないフラットな人間関係がとても重要だと考えています。

リモートワークになると、そういうちょっとしたコミュニケーションが心配でした。実際にリモートワークを始めて間もなくは「作業の質問がしづらい」「聞きづらいので当たりをつけて仕事をしてしまう」そんな声がありました。

これはリモートだからというわけではなく、率先して熟練スタッフが「誰もが話しやすい雰囲気」「些細な事でも質問しやすい対応」を「当たり前」の風土として意識して作っていかなくてはいけない、と考えていて、熟練スタッフは無理のない程度に気を付けてもらっています。

それが大前提として、この2カ月半、リモートワークをしてみた感想を書いていきたいと思います。

リモートワークをするうえでの前提は
●Zoomで顔を合わせる、基本的には業務中は繋ぎっぱなし
●チャットで業務連絡を行い、声かけで補足
という感じです。

「Zoom繋ぎっぱなし」が、窮屈なのではと恐る恐るでしたが、やってみるとすごく便利で、今や繋がれていなければ不安と不便で逆にストレスになるくらいになってます。

①出勤時間が無い分、朝にもちょっとだけおしゃべり

私はかなりせっかちなので、無駄話や世間話をする暇があるなら仕事に着手したくてむしゃくしゃしてるタイプなのですが、朝、移動時間無く家で仕事と繋がるとちょっと「ゆとり時間」があるんです。そのゆとり時間で、普段会えない分ちょっとだけ雑談してみると、結構会話が弾んだりして楽しい時間があります。

会えない分意識的に会話したいと思っている面もあるのですが、出社している時よりもみんなの顔を見ているような気がしています。出社の時には朝にあえてお話ししようということにはなっていませんでした。

②オンラインで顔が見えてると、窮屈感よりも安心感・所属意識が増す

上記でも少し触れましたが、はじめ、業務中Zoomを繋ぎっぱなしでという案に反対意見を持った私でした。「窮屈そう」「見られてるのイヤ」「縛られてる感」「メンドクサイ」という感じでした。
しかし、実際やってみると、家にいる特有のダラダラしてしまう感や集中力に欠ける感、ずっと独りぼっち感、メリハリの無さ、そんなものを一切感じない!むしろ繋がってる方が、同じようにみんな取り組んでいる一体感と、同じ時間を過ごせているメリハリ感、声をかけるとすぐに反応が返ってくる便利さ、即座に画面共有ができるので逆に社内に居て移動があるよりかなり効率的。窮屈感など一切感じない快適な時間になりました。
仕事中の「眠いー」という時間も、リモートになると一切無くなったほどです。

③通勤時間・顧客先への移動時間が無い分、時間がかなり有効的

移動時間って、なんだかんだ結構取られています。私の場合、会社と家は近所なので徒歩で10分くらいなんですが、せっかちな私はその10分の通勤も時間がもったいないと感じながら通勤してました。そんな私にとって、家が職場っていうのは、ストレスフリーな恵まれた環境で最高なのです。
さらにクライアントへの訪問のための移動時間ですが、1時間かかるクライアントの場合、行き1時間・ミーティング1時間・帰り1時間→合計3時間!ちょっとした打ち合わせだけでも3時間もかけている。行き来の移動中に何かしら作業ができる時もありますが、デスクに座れているのとはできる業務が全然違うのは言うまでもなく。なんせ、移動時間が無いのは最高です。

④席が遠いなどの距離的な問題が無い

社内に居ると、向こうの方のあの島のあの人に質問があっても、わざわざ行かないといけない…でも今忙しそうだしな…、あぁ、メンドクサイな、、などヘンな考えが駆け巡ることがありました。さらにその人の表情がはっきり見えない方向からの声がけなら尚更。
リモートの場合、全員、近い。席が遠いとか関係ない。

⑤ちょっとした家の様子が話題になり仲が深まる

「昨日とカーテンの色が変わった?」そんな話題から色々膨らむ。
一緒に働く人同士、暮らしが垣間見れたり、時に子供が覗いてきたり、そういう会社の中では絶対に見られないスタッフの顔が見れることで、笑顔も増えるし話題も新鮮だし中も深まる印象です。
やっぱり「人間味」や「個性」は「愛」に繋がると感じます。

⑥経費削減

通勤もクライアント訪問のための移動も無い、ということはもちろん移動費用が要らないため、経費の削減となりました。
また、全員自宅で仕事ができてしまうため、広いオフィススペースが要らない…ということで、狭いオフィスに移転することにしまして、家賃も削減となりました。
そのため、在宅環境を整備したり、通信費の一部を会社が負担したりと、違う部分にお金を使えるようになりました。

さいごに

今のところ、幸い私たちの業種は、大きな問題なく仕事ができるのでリモートワークはいいことだらけでデメリットを全く感じていません。
こんなスピードで働き方改革が全国的・世界的に実現できるなんて、憎きウイルスですが、働き方だけを見ると良いきっかけとなりました。

また、各地で行われているセミナーもオンライン化されたことで、色んなセミナーに参加できるようになったことも、とても嬉しい変化です。

会えなくなったけれど、人とのつながりやコミュニケーションも「思いやり」も大切にしながら、沢山学び、移動時間が無くなった分アウトプットの時間も増やし、自己成長につなげていきたいと思います。

皆さんのリモートワークの取り組みも知る機会があれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございます!