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cEDH ジョイラの100枚解説(8/16更新)


1.はじめに

 初めまして、キヨマサと申します。
(戦国武将、加藤清正の子孫らしいです。)
 普段は週1回くらいのペースで、友人宅や店舗にてcEDHを嗜んでおります。
 まだcEDHを始めて数ヶ月の若輩者ですが自身のデッキを客観視する意味も込めて、本投稿では私の「ウェザーライトの艦長、ジョイラ」デッキを解説していきます。
 少しでもジョイラさんの魅力が伝わると幸いです。

2.「ウェザーライトの艦長、ジョイラ」とは?(ジェネラル解説・ジョイラの魅力とは?)

不老で実は2000歳くらいです。

・ジェネラル解説

 まず、能力を見てみましょう。
あなたが歴史的な呪文を唱えた時、カードを1枚引く。」 
 非常にシンプルな能力ですね。ここで言う「歴史的な呪文」とは、アーティファクト・伝説の呪文・英雄譚のことです。 
 つまり、ジョイラがいる時に歴史的な呪文を唱えることで、手札を減らすことなくファクトを並べられる訳ですね。 
 私のジョイラデッキには大量のアーティファクトが詰め込まれており、マナ軽減を生かしたストームコンボを狙います。 

・ジョイラの魅力とは?

 まず、ジョイラの魅力とはアーティファクト・ストームデッキという唯一無二性です。cEDHにありがちなコンボ(寿司・脱出コンボ等)に頼ることなく、ジェネラル独自のコンボで勝つことにロマンを感じます。
 また、基本的に歴史的な呪文であればデッキに入れることが出来るため、新弾が出るたびに強化される可能性が高いところも魅力ですね。

3.デッキリスト

Ⅰ.現環境におけるジョイラ

 カードの解説に入る前に、cEDHにおいてジョイラが今どのような立ち位置にいるのかを説明します。
 ジョイラはスペルを連打し、ドローを重ねてデッキを掘り進める性質上、「ドローを咎めるカード」「追加マナを要求してくるカード」がとてもキツいです。
 つまり、現環境で大暴れしている「オークの弓使い」がクリティカルに刺さり、置かれるだけで動けなくなってしまいます。

謎に瞬速・動員が付いたアホカード。早急の禁止求む。

 また、ジョイラは単体ジェネラルかつストームデッキの核、さらにどこぞの神様がSランクのお墨付きを与えてしまったが故にヘイトが非常に高いです。そのため、オークの出現で除去が容易になった今、ジョイラは一瞬で消し炭になります。 
 したがって、私の構築では今までのキラーカードであるリス研・スタックスに加えて、オークを意識した構築にしております。
(具体的には、除去の増加やタフネスが1のクリーチャーの消極的採用など。)
 さて、またジョイラの天敵といえば「波止場の恐喝者」がいます。

走った後に出されたら全力で謝りましょう。

 これに関しては「倦怠の宝珠」を置くか、自分が走るタイミングをよく考えるようにしましょう。勝算もなしに走ってしまうと、次の出番の方にただ大量の宝物と勝利を渡すことになります。
 まとめると、依然としてキツいカードは残ったまま、新たな汎用キラーカードの出現により、ジョイラにとっては向かい風の環境ですね。

Ⅱ.100枚カード解説

 それでは、ある程度の分類をしながらカードを解説していきたいとおもいます。

・ジェネラル
「ウェザーライトの艦長、ジョイラ」
→説明は上記参照。

・マナ加速
「魔力の墓所」「太陽の指輪」「魔力の櫃」「厳かなモノリス」「秘儀の印鑑」「友なる石」「イゼットの印鑑」「バネ葉の太鼓」
→いわゆる汎用マナ加速たちです。

「睡蓮の花びら」「モックスオパール」「モックスダイアモンド」「金属モックス」「モックスアンバー」「jweled Amuret 」「永遠溢れの杯」
→0マナのマナ加速。ジョイラ着地後に連打するために着地前には唱えないことが多いです。また、睡蓮の花びらはリキャストのために出来るだけ削りません。

「精神石」「液鋼の首飾り」
→色の出ない分弱いですが、前者はいざとなったらドロー出来ること、後者はジョイラでは触れにくいエンチャントをアーティファクト除去出来るようにする目的から入れてます。

「宝石の水蓮」
→ジョイラが1ターン目から出ます。(すぐに除去されるため、殆どは出しません。)

「金属細工師」(通称:のび太くん)
→タップで手札のアーティファクト×2マナを得られます。デッキの多くをアーティファクトで構成しているジョイラでは、爆発的なマナ加速が可能。出来れば1ターン目で設置したい。

「玄武岩のモノリス」
→後述する「ブライトハースの指輪」と無限マナに突入します。(コンボも後述。)

「波止場の恐喝者」
→相手が使う方が強いです。しかし、やはり強いマナ加速なので入ります。

「敏捷なコソ泥、ラガバン」
→初手に欲しいですね。後から来てもジョイラでドロー出来ます。強い。

「ジェスカの意志」
→赤の強いマナ加速。ジョイラがいる時に打つことで、実質ドロー加速にも。

・マナ軽減
「熱心なメカ乗り」「エーテリウムの彫刻家」「鋳造所の検査官」「雲の鍵」
→自身の唱えるアーティファクトが1マナ軽減されます。1マナアーティファクトを連打できるようになるため、非常に重要。初手に1枚は欲しいです。

「覚醒の兜」
→全てのスペルが1マナ軽減されます。相手も軽減されてしまいますが、マナ軽減がジョイラにとって重要過ぎるので採用。無色なのも偉い。勝ちに行く時に置きましょう。

「類似の金床」
→刻印したカードと同タイプの自身のスペルが2マナ軽減されます。アーティファクト・クリーチャーを刻印することで、アーティファクトとクリーチャーが2マナ軽減されます。強い。

「語りの神、ビルギ」
→呪文を唱えることで、赤1マナを生みます。1マナファクトが実質無料になり、0マナファクトはマナ加速になります。裏面はエンドカードとなるため、状況によって使い分けたり、バウンスして使い回したりしましょう。


・ドロー加速
「リスティックの研究」「神秘的負荷」
→青の汎用ドロー加速。相手のリス研は割るか打ち消しましょう。

「ウルザのガラクタ」
→ジョイラがいる状態だと2ドローになります。初手に来た場合は手札と相談して手札入れ替えに使う場合も。効果はオマケ。

更新:他カードとの兼ね合いで「ミシュラのガラクタ」を抜きました。

「アルハマレットの書庫」
→5マナと重いですが、ドローステップ以外のドローが2枚になります。後述の「師範の占い独楽」と組み合わせると宇宙。

「師範の占い独楽」
→ストームコンボの核となります。独楽キャストで1ドロー→起動で1ドローと、独楽のドローがなんと2倍に!独楽を連打してドローを重ねるためにも、マナ軽減が重要となってきます。


・妨害
「写本裁断機」
→チャーター殺し。「船砕きの怪物」と組み合わせることで、無限切削による勝利も可能。

「真髄の針」「魔術遠眼鏡」
→起動型能力封じ。よくテヴェシュやトラシオスを刺します。後者は前方確認も可能です。

「トーモッドの墓所」「歩哨のトーテム像」
→墓地対策です。刺さらない相手も多いため、この枚数に落ち着いてます。後者は占術が付いてくるため採用。

「倦怠の宝珠」
→クリーチャーが場に出る時の誘発型能力を封じます。対「波止場の恐喝者」最終兵器。自身には「波止場の恐喝者」「最高工匠卿、ウルザ」に効きます。
 「自分が波止場を使えてないから…」と出すのを渋っていると、相手の波止場で負けるためさっさと置いてしまいましょう。
 何度も言いますが、相手の波止場の方が強いです。


・打ち消し
「激情の後見」「偏向はたき」「精神的つまづき」「白鳥の歌」「マナ吸収」「赤霊波」「狼狽の嵐」
→他人の動きを止めるというより、キラーカードの打ち消しや除去への打ち消しなど、ジョイラのサポート目的で入れてます。なので、一般的な青いデッキとしては、枚数が少な目です。場の平和は自身のスタックスと他の青い人に任せましょう。
 「マナ吸収」はマナ加速になり、「赤霊波」はリス研を割ることができ、狼狽の嵐はストームを稼ぎやすいこのデッキでは大変強力になります。

・除去、バウンス
「上天の呪文爆弾」「黄鉄の呪文爆弾」
→前者は自身のファクトもバウンスでき、ジョイラを守ることもできます。後者は明確なオーク対策です。

「鞭打つ炎」
→赤の全体除去(大嘘)。オーク対策やスタックスクリーチャーを焼く目的で入れてます。アーティファクトクリーチャーは許されるため、自身のクリーチャーはどれも死にません。

「削剥」「再造形」
→オークやスタックス対策に入れています。ジョイラが触れづらいエンチャントに対しても、「液鋼の首飾り」と組み合わせることで使用が可能です。

「ハーキルの召喚術」「濾過」
→主に自身のファクトをリキャストし、ドローを加速させる目的で入れています。
 前者は相手を対象にとれるため、妨害にも使えます。そして、後者はマナ軽減クリーチャーを戻さずに済むのと、クリーチャー・土地以外のオールバウンスなので相手のクリーチャー以外のスタックスに対応出来ます。

「蒸気の連鎖」
→相手のファクトを戻しても良いですが、自身のファクトを戻すときに真価を発揮します。土地を削ることでバウンスを繋げられるため、積極的に利用してストームを繋げていきましょう。

「気流の言葉」
→ドローをバウンスに置換。バウンスする相手のファクトは指定出来ませんが、浮き2マナ出るファクトの組み合わせでオールバウンスになり、ジョイラでは割と容易に達成出来ます。(コンボは後述)
 ジョイラが触れずらいエンチャントにも対応可能なので入れています。

更新:3マナという重さや、ストームの邪魔になることから一旦抜けました。もしかしたら復活するかも…?

「船砕きの怪物」
→ドローをしつつ相手のファクトを戻したり、マナを生み出せる化け物。さらに、単体でもマナが余るファクトの組み合わせで無限マナに突入しちゃいます。
 分かりやすいエンドカードです。7マナと重たいですが、俊速が付いているので、意識外からキャストしてやりましょう。

・その他、多目的カード
「多用途の鍵」
→主にマナ加速に用います。

「探検の地図」
→このデッキは土地が少ないため、土地が詰まった時の対策と、場面に応じた土地を持ってくる目的で入れています。

「ギラプールの希望」「征服者のフレイル」
→効果は沈黙。しかし、前者はオークに容易く焼かれ、後者は4マナかかる上に装備先が除去されがちです。弱い。
 ですが、やはり対話拒否は強いため入れています。

「ファイレクシアの変形者」
→クリーチャーかアーティファクトコピーです。オークをコピーすることで、オークに対応出来るのが強いですね。

「呪文滑り」「稲妻の脛当て」
→除去対策です。ジョイラは非常にヘイトが高いため、出来ればこの2つか打ち消しを構えたいところです。オーク対策にもなります。

「現実チップ」「神秘の炉」
→デッキトップからアーティファクトを唱えられるようになります。手札に土地などが詰まってストームが止まりがちなので、その問題を解消してくれます。
 またデッキトップのカードを優先して唱えることで、ドロー加速になります。
 さらに、コスト軽減+コマと組み合わせることで無限ドローに。

「ブライトハースの指輪」
→先述した「玄武岩のモノリス」との無限マナの相棒。フェッチを切る時に2マナ払うことで土地を2枚持ってきたりと、意外と器用なことが出来ます。

「最高工匠卿、ウルザ」
→無限マナからデッキ全てを唱えられるようになります。
 また、アーティファクトを寝かせると青マナが出るため、マナ加速にもなります。

「豊潤の角杯、ハーンフェル」
→先述した「語りの神、ビルギ」の裏面。エンドカードです。ストームコンボ中に手札に溜まった土地を捨てて、アーティファクトに変換します。

「霊気貯蔵器」
→勝ち手段です。ストームを貯めて150点砲をお見舞いしてやりましょう!(変更はたきには要注意)

「歩行バリスタ」
→勝ち手段です。無限マナから唱えて無限ダメージ!クリーチャーを焼く時にも使えます。オーク対策にも。

更新:「光波の歩哨」
→最近のゲームでライフを詰められてゲームアウトする展開が多かったため採用。
(むかつきプレイヤーを殴れば良いのに…)
 プロテクション多色を持つため、ティムナを止められます。
 さらに、相手が基本土地以外をプレイするたびに回復するため、毎ターン3点ほど回復できます。

更新:「ウルザの戦空挺、リベレーター号」
→自身の無色の呪文・アーティファクト呪文に瞬速を持たせます。本デッキにおける「出現領域」。
パンプアップ能力がクリーチャーとして強く、さらにリベレーター号自体にも瞬速がついています。
(あまりに強い)
 隙をついて相手ターンに唱え、ストームを巻き起こしましょう!

・土地(25枚)
→ストームを繋げるためと、ジョイラではマナファクトを多く採用していることから、限界まで少なくしております。

多色土地×9
→汎用な土地たちです。

フェッチランド:赤×1、青×3 +「虹色の眺望」
→デッキの色構成上、この割合で。

基本土地:「島」×3、「山」×1
→出来るだけ単色土地は減らしています。

「天上都市、大田原」
→自身のファクトもバウンスできます。ストームのおともに。

「宝石の洞窟」「古の墳墓」
→実質マナ加速。前者は先手で来ると悲しい気持ちになります。

「魂の洞窟」
→打ち消しを吸いやすいジョイラのために、指定「工匠」で唱えます。「最高工匠卿、ウルザ」も打ち消されなくなります。

「家路」
→ドレイク対策です。

「爆発域」
→どうしても手が届かないスタックスを処理するために入れています。土地なので対策されづらい所がポイントです。

「ウルザの物語」
→2章の構築物トークン生成が地味に強いです。3章では基本的に「師範の占い独楽」を持って来ます。


3.コンボ解説

このデッキには複数のコンボが搭載されておりますので、簡単に説明しておきます。

・「玄武岩のモノリス」+「ブライトハースの指輪」+2マナ=無色無限マナ

(1)モノリスから3マナ出します。
(2)3マナを使ってモノリスをアンタップします。この時、追加2マナでブライトハースを起動することで、アンタップが追加で1つ発生します。
(3)モノリスから再び3マナを出し、追加のアンタップで起こします。その際に3マナのうち2マナでブライトハースを起動、アンタップを追加で1つ発生。
(4)以上を繰り返すことで、無色1マナが浮き続けて無色無限マナが発生します。

・「船砕きの怪物」+「マナが浮く2枚のカード」=(無色)無限マナ

(1)船砕きがいる状態でマナクリプト(例)をプレイ
(2)船砕きの能力でソルリング(例)を自身にバウンス
(3)マナクリプトから2マナ出し、ソルリングをプレイ
(4)船砕きの能力でマナクリプトを自身にバウンス
(5)以上を繰り返すことで、無色無限マナが発生。

・「ジョイラ」+「気流の言葉」+「1マナ浮く2枚のカード」=無限バウンス

(1)1マナ払い、気流の言葉を起動。
(2)マナクリプト(例)をプレイ、ジョイラによるドローが(1)によってバウンスに置換。
(3)ソルリングを自身にバウンス
(4)マナクリプトから2マナだし、1マナで気流の言葉を起動、1マナでソルリングをプレイ。
(5)ジョイラのドローがバウンスに置換、マナクリプトを自身にバウンス。
(6)以上を繰り返すことで、無限バウンス。

・「師範の占い独楽」+「現実チップ」or「神秘の炉」+「マナ軽減」=無限ドロー

(1)コマをキャスト、起動で1ドロー。
(2)デッキトップから0マナでコマをキャスト。
(3)以上を繰り返し、無限ドロー。

4.プレイの指針

 まず、マリガン基準についてお話しします。このデッキでは2,3ターン目のジョイラの着地+ストームの開始を目的としています。そのためには、1,2ターン目でのマナ加速+ストームの準備(マナ軽減ファクト)が必要です。
 したがって、「土地×2、マナ加速、マナ軽減、ジョイラサポートカード(打ち消しや除去対策)、軽量ファクトたち」のような手札が理想的ですね。
 さて、ジョイラは何度も述べている通り、ヘイトが非常に高いです。なので、ぽん置きしてじわじわリソースを伸ばすといった運用には向いていない気がします。ゆえに、ジョイラをキャストするタイミングが非常に大切になります。周りのヘイトが他に向いているタイミングや、バックアップを整えたタイミングでキャストし、ストームを起こしましょう。

5.終わりに

 いかがだったでしょうか?まだデュアルランドも「Mishra's Workshop」も買えていないため、完全版とは言えませんが、このデッキ解説で少しでもジョイラに興味を持ってくれると嬉しいです。
 また、私自身がまだMTG歴が浅いため、改善点などのアドバイスを頂けましたら大変助かりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 今後もカードの入れ替えなどがありましたら、順次更新していくつもりですので、覗いていってくれると励みになります。
 それでは、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!良きMTGライフを!
Twitter:@kiyomasa_mtg

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