ヘレンちゃん（ヘレン・ケラー）

むかしむかし、あるところにヘレンちゃんという女の子が産まれました。

ヘレンちゃんが１歳になったときに、大きな病気になってしまいました。

病気は治りましたが、目が見えなくなってしまい、耳も聞こえなくなってしまいました。そして話すこともできなくなってしまいました。

ヘレンちゃんのお父さんお母さんは病院に連れて行ったり、有名なお医者さんに合わせたりしました。

あるとき、電話を発明したベル博士の元へ訪ねました。

ヘレンちゃんはベル博士から、サリバン先生という先生に合わせてもらいました。

ヘレンちゃんは、何も見えないし、聞くこともできない、話す事もできないので、物の名前などを覚えることがとても難しいのです。

ヘレンちゃんはどうやって物の名前を覚えていったのでしょうか。

サリバン先生は、ヘレンちゃんに水を伝えるために実際に水を触らせました。水を触らせた後、水という字をヘレンちゃんに手に書きました。

これを何度も何度も繰り返すことで、ヘレンちゃんは水の名前を覚えることができました。

ヘレンちゃんはサリバン先生と一緒にいろんなものの名前を勉強しました。

そしてヘレンちゃんは大きくなって、大学という学校へ進学することになりました。

大学では、とてもいい成績で卒業することができました。

その後も、ヘレンちゃんは耳の聞こえない人や、目が見えない人のために一生懸命に働き、世界中の人に色んなお話をしました。

ヘレンちゃんとサリバン先生の努力は、今も多くの人々に感動を与えています。

おしまい

保護者様へ(大人のコソコソ話)
とても有名なヘレンケラー。見えない聞こえない話せないの三重苦を血のにじむような努力で乗り越えた女性です。
ヘレンケラーの両親は、病気の後遺症で目と耳が悪くなった後も、あきらめず医者や博士の元へ精力的に訪れ、どうにかできないかと希望を捨てず、動き回ったそうです。
その結果、ヘレンはサリバン先生と出会うことができました。
ヘレンの性格は非常に快活で、鍵という名前を覚えて、それを確かめるために母を部屋に閉じ込めて、母がドアを叩く様子を見て喜んでいたといういたずら好きな一面が垣間見えるエピソードも残っています。