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【おすすめ本まとめ】地政学に関する書籍8選【地理的条件で政治を考える】

はじめに

本記事では地政学の知識をつけるための書籍を一般書から古典的名著まで紹介してみます。

さて、そもそも地政学とはどのような学問なのでしょうか?

Wikipediaでは次のように定義されています。

地政学(ちせいがく)は、国際政治を考察するにあたって、その地理的条件を重視する学問である。

「地政学」(2022年9月21日(土)08:16 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

日本は島国であり国境が明確なのでピンとこない部分がありますが、他国と国境を接している大陸の国々は政治や経済、安全保障、外交政策などがそれぞれの地理的条件に大きく制約されています。とはいっても別に日本も例外ではありません。

地理・歴史・公民と別々の科目として学習してきた我々にとっては分かりにくいかもしれませんが、昨今の国際情勢を理解するためには重要な分野でもあります。本記事では入門書と呼べるような書籍から特定の問題にフォーカスした書籍までまとめていこうと思います。まだ私自身読んでいない書籍もありますが、今後読むかもしれないので併せて紹介していきます。

入門編

教養としての「地政学」入門

まずは日本人の著者による入門書です。著者は地政学の専門家ではなく、どちらかというとビジネスマンなので、前提知識がなくても理解できるエッセイ的な内容となっています。

地政学の定義から始まり、陸と海の観点からどのような地理的条件が重要なのかが述べられています。また、日本に関する章もあり入門書としてはとっつきやすいと思います。

中級編

恐怖の地政学 地図と地形でわかる戦争・紛争の構図

イギリスのジャーナリストによる書籍です。

中国から始まり、ロシア、日本と朝鮮、アメリカ、西ヨーロッパ、アフリカ、中東、インドとパキスタン、ラテンアメリカと各大陸について網羅的に述べられ、北極圏で締めるという内容です。現在の世界の構造がいかに西洋的に形成されていて、国民国家の概念が馴染まない地域で紛争が絶えない現状についての理解を深めることができます。

上級編

新しい世界の資源地図ーエネルギー・気候変動・国家の衝突

アメリカの経済アナリストでエネルギー問題の専門家による書籍です。

エネルギーを取り巻くプレーヤーの変化を踏まえて地政学リスクの観点から世界を読み解くといった内容です。自動車や気候についての章もあり、幅広い観点から新しい地政学を学ぶことができます。

「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

日本人の著者による書籍です。

こちらはまだ読んでいない書籍ですが、ロシアの主権に対する考え方の民主主義国家との違いなど理解を深めることができそうです。

インド太平洋戦略ー大国間競争の地政学

11人の研究者による寄稿をまとめた書籍です。

未読ですが、インド太平洋という地域に対して日本・米国・豪国・インドだけでなく、EUやASEAN、アラブ諸国の視点も加えた地政学的戦略や覇権国家としての中国との関係を学ぶことができそうです。

危機の地政学 感染爆発、気候変動、テクノロジーの脅威

地政学の大家であるイアン・ブレマーの著書です。アメリカと中国という二つの大国が国内および国家間での分断を抱えながら、人類が乗り越えるべき三つのグローバルな危機(パンデミック、気候変動、破壊的な新技術)について語られます。

古典的名著

マッキンダーの地政学ーデモクラシーの理想と現実

1冊目はマッキンダーの地政学です。地政学の開祖とも言われるマッキンダーの名著です。原著は1985年で、本書はその新装版となります。

マハン海上権力史論

2冊目はマハン海上権力史論です。原著は1890年刊行です。

まとめ

本記事では地政学に関する書籍を入門編から上級編、名著といったカテゴリで紹介してみました。まだ私自身読んでいない書籍もありますが、国際関係を理解する上でも、気になった本があれば読んでみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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